山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

北八ヶ岳(2-3)

2009-04-09 | 八ヶ岳

下を振り返ってみました。
何人か登ってきています。
稲子岳がだいぶ低くなりました。



ここが一番勾配がキツイようです。
夏と違って決まった登山道がありません。
どこでも歩けますが、左は絶壁になっています。
できるだけ右を歩くようにしました。
立っているのがやっとの場所です。
ストックがほとんど利きませんでしたので、
下りは嫌な場所だと思いました。



左側をみると蓼科山がかなり大きくみえます。
頂上付近には雲がかかっています。
奥には北アルプスが雲のようにみえました。
何度も振り返りながら登りました。




木に氷が成長しています。
「エビの尻尾」と呼んでいます。
風が吹く方向に成長します。
これを見ればどの方向から風が吹いているかわかります。
この場所は右から左に強い風が吹いていました。



自分の影が雪面に映っています。
おもしろいので撮ってみました。
こんなに足が長いとは思いませんでした。(笑)



天狗岩がだいぶ近づいてきました。
頂上はこの岩の奥にあります。
帽子をかぶっていますが、風で吹き飛ばされそうでした。




天狗岩は右側を巻いて登ります。
ここも下から強い風が吹き上げてきます。
顔に当る風が痛く感じられました。
吹雪だったら歩きたくない場所でした。



天狗岩を過ぎてもまだまだ登山道が続きます。
夏道はまったくわかりません。
前を行くツアー客も何とか無事に登っているようでした。



西天狗岳が大きくなってきました。
雪で真っ白です。
右奥に木曽の御嶽山がみえます。
空の雲が不思議な形をしていました。




蓼科山がきれいな姿をみせています。
先ほどの雲はどこかに消えてしまったようです。
何度みてもよい山です。
手前に茶臼山と縞枯山がみえます。
1月末に麦草ヒュッテに泊まって登りました。
「エビの尻尾」がたくさんありました。



頂上が見えてきました。
何人か先客が立っています。
左は大きく崩れています。
踏み外さないよう気をつけて歩きました。



西天狗岳が正面になりました。
左奥に中央アルプスがみえます。
写真では雲のようにしかみえませんが、肉眼ではよく
みえました。
右から木曽駒ヶ岳、宝剣岳、大きな窪みの左が空木岳です。
どの山も素晴らしい山です。
左手前の白い筋は富士見スキー場です。
その上に入笠山がみえます。
もうすぐ頂上に到着します。


◎付 録
カタクリの続きです。

カタクリはご覧のように背丈が低い花です。
種から発芽するまで8年くらいかかるそうです。
葉っぱが1枚の時は花をつけません。
2枚になってやっと花が咲きます。
花は太陽が当らないときれいに開いてくれません。


前回もご紹介しましたが、花の中を覗くとWの模様があります。
この模様は花によっそれぞれ違うそうです。
よく観察するには手鏡でみるとよいそうです。
なかなかきれいな模様ですね。




なかなかきれいな姿です。
「春の妖精」にふさわしい花です。
花が終わると小さな種ができます。
種にアリが好きな物質がついていてアリによって拡散される
そうです。
なかなか賢い智恵ですね。
まだまだ楽しめると思います。