山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

北八ヶ岳(1-4)

2009-04-05 | 八ヶ岳

黒百合ヒュッテに到着しました。
ここに宿泊します。
渋の湯を出発してから約2時間20分でした。
小屋の外に大きな寒暖計があります。
マイナス5℃を指していました。



夏山ではいつも素通りする小屋です。
泊まるのは今回が初めてでした。
時間があったので、ザックを置いて出かけることにしました。




歩いて10分もしないうちに中山峠につきます。
ここは1月末にシラビソ小屋に泊まって下から登ってきたところです。
その時もよい天気でした。



少し上まで登ってみます。
樹氷が残っていました。
気温は低く氷の世界です。
足元もガチガチに凍りついていました。



この先に見晴らしのよい場所があります。
2ヶ月前より雪は少なくなっていました。
氷の上に薄く雪が積もっています。
アイゼンなしでは歩くのに難しい場所でした。



中山峠から5分くらいで展望台にでました。
天狗岳が大きくそびえています。
正面が東天狗、その左が硫黄岳です。
噴火の跡がよくみえました。




左が東天狗岳、右が西天狗岳です。
両方合わせて天狗岳と呼んでいます。
2つの間は40分くらいで往復できます。
流れる雲は夏のようにみえました。



中山峠の左には稲子岳がみえます。
この右下にシラビソ小屋があります。
稲子岳に登るルートは地図に書いてありません。
その気になれば登れるようです。



遠くに白く雪をいだいた金峰山がみえました。
頂上にある五丈岩が黒くみえます。
その手前が瑞牆山(みずがきやま)です。
どちらも秋は紅葉がきれいな山です。
かなりズーミングしています。



東天狗の雄姿です。
夏山と違って雪があると迫力があります。
左斜面に登山ルートがあるようです。
今回はこの山に登るのが目的です。
充分景色を堪能してから小屋に戻りました。



◎付 録
トガリバツバキ

これはツバキの仲間だそうです。
中国原産です。
葉っぱが尖っているのでこの名があるようです。
白い花がたくさん咲いていました。



シナミズキ

房が大きくてトサミズキに似ています。
葯がトサミズキの赤に対してこちらは黄色です。
たくさん咲いていると遠くからでもよく目立ちます。



アブラチャン

春先に山でよく見かけます。
ダンコウバイに似ていますが、花のつき方が違います。
花も少し黄緑色をしています。
種から油を採ったのでこの名があります。
山奥に行けばまだ会えると思います。

ソメイヨシノがあっという間に満開になりました。
今日も花見にはよさそうです。
開花から満開まで10日以上かかりました。
各地で賑わいそうです。