山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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北八ヶ岳(2-2)

2009-04-08 | 八ヶ岳

歩いてきた方向を振り返ってみました。
右奥に蓼科山の頭だけ見えます。
左奥に白い雲のようにみえるのは北アルプスです。
天気がよ過ぎて少し霞んでいました。




こちらは歩いている左側です。
稲子岳がだんだんと低くなっています。
雲海の奥に薄く山が浮かんでいます。
上州の山のようでした。




木の枝にびっしりと氷がついています。
花が咲いたようにみえます。
朝日に輝いてきれいでした。
これも雪山の楽しみです。
木もこの寒さに耐えて春を待っているようでした。



北アルプスをズーミングして見ました。
カメラの液晶が太陽に反射してよく見えません。
少し曲がってしまいました。
正面のとんがった山が槍ヶ岳です。
そこから左に南岳、大きくくぼんだところが大キレット、その左が北穂高岳、
更に左に涸沢岳、奥穂高岳と続いています。
別の場所からもう一度ご紹介します。



登山道の左は大きく切れ込んでいます。
あまり左にでると危険です。
昨年滑落事故がありました。
このあたりから落ちたのでしょうか?
運がよくその人は助かったようです。




素晴らしい雲海です。
逆光でしたが、雲がこちらに向かって流れています。
手前は入り江のようです。
小屋に泊まらないとこのような雲海はみえません。
夏でも10時を過ぎると消えてしまいます。
歩きながらでしたが、しばらく見とれてしまいました。


絶壁の奥に硫黄岳がみえます。
この断層は噴火した跡です。
雪があると夏とはまた違った顔をみせてくれます。



ここから急登が始まります。
小屋に10数名のツアー客がいました。
我々より10分以上前に出発していましたが、
追いついてしまいました。
誰かがブレーキになっているようです。
若いガイドが一生懸上から声をかけていました。



我々とはペースがだいぶ違うようです。
ツアーはどんな人が参加するかわかりません。
雪に慣れていない人が1人でもいると全体の足を引っ張ります。
ツアー登山の難しいところですね。



かなりきつい登りです。
前を歩いている仲間はダブルストックを使っています。
私は1本のストックで体を支えます。
登るに従って風が強くなってきました。
吹き飛ばされないよう気をつけながらカメラを操作しました。




歩いている左から太陽の光が降り注いでいます。
思わず太陽にカメラを向けてみました。
デジカメは凄いですね。
フイルムだったら真っ黒になって写真にはならないと思います。




凍りついた雪面のようすです。
風が強くて体制を低くしています。
雪の模様が月面の世界のようでした。
気温はかなり低くてマイナス18℃くらいです。
風が1mだと体感温度が0.6℃下がるといわれています。
ここでは5m以上の風が吹いていました。
頂上はもっと強そうです。