ももきよ日記

記憶の彼方へ消え去る前の雑記帳でございまする。。

楽美術館2

2015-04-02 17:12:47 | 京都


楽美術館については、2回、花について記事と写真をアップした。(3/15、3/28)

では、肝心の展示については?

今回の来訪の際、楽美術館のホームページから展示目録をプリントしてくるのを忘れた。
(美術館の受付にはない)

あらかじめ展示目録を持って見て回るのとそうでないのでは、何というか、(私の場合)集中力が違う。
次回は、絶対に忘れないようにしなければー。

「楽歴代 装飾への荷担 抑制と解放」

な、何て、難しいことを難しく書いてあるんだろう。。
(ホントは、難しいことを易しく語ることが大事なんだけど)

<意味>
楽茶碗は長次郎を本源に負って、450年その伝統を伝えてきました。
その歩みは、伝統の踏襲でないことは言うまでもなく、楽歴代にとって「伝統」とは常に新たな表現に
向かっての挑戦、創造であることです。
長次郎茶碗は利休「侘茶」理想を背負った茶碗。
可能な限り装飾を排除し、変化を抑制した無作為な姿。
その本源を受け止めながら歴代の創造への格闘が繰り広げられます。

琳派に代表する装飾への広がり、非装飾である楽茶碗の本源的哲学を据えて装飾への荷担へ。
楽歴代は時代を追って装飾的試みを模索してゆきます。
本源を守り、本源を尊び、その上で装飾の可能性を追求する。
まさに、それは「抑制」と「解放」その狭間での葛藤と言えましょう。

(解説より)

うーーむ、装飾してあっても、してなくても、、
お茶を点てやすいか、手に馴染んで飲みやすいか、、これが、私にとって一番大事。
が、400年以上、脈々と続く「家」の「主」としては、これくらいは哲学性を持たないと、時に、
自分の立ち位置がぐらぐらするでしょうね。。
(そんなことを考えながら、このチラシを飽くことなく眺める私)

さて、展示は、初代長次郎から当代15代吉左衛門さんまで50点余り。
やっぱり、あっと思うのは、3代道入の作品。
作風がガラッと変わっている。
それまでの黒一色の荘厳さから黒であっても軽やかな(しかし豊かな)黒の表現というのか、、
違いが出ている。
やはり、楽歴代一の名工と言われる所以か。。
(それに、点てやすく、飲みやすそうな感じのお茶碗)
(どちらかというと、当代のお茶碗は、芸術性を追い過ぎて、、)
(私のような初心者には、点てにくそうに見える、、)

第三展示室:
三代 道入作 黒楽茶碗 若緑
三代 道入作 黒楽茶碗 荒磯
三代 道入作 黒楽茶碗 山ノ端

展示品は、茶碗だけでなく、水指や香合、鉢や皿など(第二展示室)、見応えのあるものが、
非常に見やすく展示されている。

「楽焼のルーツは、中国明時代の三彩」
「世界で最もカラフルな焼物」
「その源流から色釉を捨て、黒と赤土のモノトーンの色合いに変化した」

という説明文には、新ためて驚いた。

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