ももきよ日記

記憶の彼方へ消え去る前の雑記帳でございまする。。

几帳面箱

2017-09-29 20:30:02 | 茶道具
「箱は、几帳面か。ええもんが入っていそうやな」
真之介は、箱を見てつぶやいた。

几帳面箱は、四つの角を、それぞれ両側から削って、稜(りょう)を
尖らせた「几帳面」という細工を施した箱だ。
公家が使う几帳の柱にそんな細工をするところからついた名だと、
教わったことがある。

(山本兼一作「赤絵そうめん」第五章「うつろ花」より)

....................

この場面は、真之介たちが、彫三島の茶碗を箱から出そうとしたところ。

茶道は、道具が多い。その道具が入っている箱もたくさん。
そして、道具と共に、箱に重要な意味がある。
私などは、たとえば、つい最近まで「箱書」「共箱」「極(きわめ)」の違いが
わからなかった。

今回は、「几帳面箱」だ。「几帳面取」とも言うらしい。
箱の細工の仕方ですね。

では、写真で見ると、、







ちなみに、あの人、とても、几帳面な性格だねえ、、
という人の性格などを表す「几帳面」の語源だそうだ。。


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