ももきよ日記

記憶の彼方へ消え去る前の雑記帳でございまする。。

恋しぐれ

2013-08-25 17:17:22 | 本・雑誌

(「恋しぐれ」葉室麟 文春文庫)

ハムリン先生の短編小説を読んだ。
(ひろさん、ありがとうございます、このニックネームを教えて下さいまして)

とっても良かったです。
同じ作者の短編集「乾山晩秋」も好きでしたが、これも又、良い。
やはり、ハムリン先生、なかなかの書き手でござる。
江戸時代の俳人・画人である与謝蕪村と、周りの人々の「恋物語」「人生模様」のお話。
7編の短編が入っているが、それぞれのテーマに沿って 、俳句が載っている。
物語性だけでなく、その構成が素晴らしい。
ハムリン先生、大学時代は、映画研究部と俳句部におられたとのことですが、然もありなん。納得。

(弟子の大魯が登場する「隠れ鬼」という短編が、一番好きでした)
(人生の苦味を感じさせ、そして、蕪村の弟子を思うやさしさが何とも言えず良い)

泣きに来て花に隠るる思ひかな
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5 コメント

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葉室 麟 最新刊「さわらびの譜」 (ひろ)
2013-08-30 14:21:39
ハムリン先生の時代小説が上梓されます。

扇野藩の重臣、有川家の長女・伊也は藩の弓上手樋口清四郎を負かすほどの腕前。競い合ううち清四郎に惹かれる伊也だったが妹の初音に清四郎との縁談が。くすぶる藩の藩の派閥争いが彼らを巻き込むが姉妹の思いと共に千本の矢が政治の非情を射貫く。爽快な長編時代小説。

葉室 麟 「さわらびの譜」 角川書店
               2013年9月30日 発売予定
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Unknown (ももきよ)
2013-09-02 10:00:06
ひろさん、情報をありがとうございます。
ハムリン先生の小説をドラマ化や映画化したものはないのでしょうか?
良い役者や、力のある監督・スタッフが揃えば、いいものできると思うのですが。。
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映画「蜩ノ記」 (ひろ)
2013-09-02 12:14:39
御存知ないようなのでお知らせします。
ハムリン先生の直木賞受賞作「蜩ノ記」が映画になります。
秋谷に役所広司、庄三郎に岡田准一、薫に堀北真希、織江に原田美枝子、松吟尼に寺島しのぶ、監督は黒澤明の愛弟子、小泉尭史、六月末にクランクアップし只今編集中、2014年 公開予定。
秋谷の屋敷は岩手・遠野、慶仙和尚が住職を務める長休寺は日本三景松島の円通院、庄三郎と薫が夜祭に出かける向山神社は喜多方市の新宮熊野神社、物語のクライマックス、庄三郎と郁太郎が殴りこみに行く中根家老の屋敷は会津若松の豪壮な武家屋敷でロケが行われました。
小泉監督が黒澤明直伝の撮影を敢行、張り詰めた現場から素晴らしい日本映画誕生の予感がします。
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Unknown (ももきよ)
2013-09-02 13:50:54
ひろさん、ありがとうございます。
役所広司の「秋谷」は、期待できますね。
来年まで待てない!!
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映画「蜩ノ記」 (ひろ)
2013-12-27 13:04:30
映画「蜩ノ記」の公開日が決まりました。
2014年10月4日(土)です。
まだ先なので健康に留意してバスタオル持参で観に行きます。
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