染付 筍 蓋置 (昭阿弥作)
時は、まさに、タケノコ掘りのシーズンである。
実家(長崎)は、鳴滝の奥にタケノコ山があり、小さい頃、シーズンになると、タケノコ掘りに出かけていた。
今でこそ、中国産のタケノコばかり食べているが(アメリカで)、新鮮なタケノコ食べ放題という時代があった。
確かにー。。
茶摘みもやった。茶畑があったので。
摘んで来た茶葉を家に持って帰り、家族全員(何故か父親はやらず)で、蒸した茶葉を筵に広げ、そして、揉んだ。
揉んだ茶葉は、大きな窯で、ばあ様が丁寧に炒るのだ。
確か、そういう作業だった。
何だか、その頃の、むかーしの台所の風景とか思い出す。。
これが、歳をとったということか。。
これが、60ということなのか。。
(なーんて、実にババくさいのう)
(ただ、うちの山で採れたタケノコが懐かしいだけだ)
(あの頃、うんざりする程タケノコを食べた)
(きっと、あの時、一生分を食べてしまったのだ、、)
この染付の「筍蓋置」は、色・形が誠に良い。
つい、、「食べるタケノコ」を思い出してしまった。。