■1回目の講座は、飛鳥・奈良時代から江戸時代、そして明治・大正・昭和初期の時代まで、日本人の教養の根底にあるとされる中国の漢詩を、日本人はどのように学び暗唱、朗読したのかという内容である。『NHK 漢詩紀行』( 石川 忠久 著)や『中国 詩心を旅する』( 細川護熙 著)は、私の中国のアパートにおいてある愛読書の一つ。
🔴この度は大変興味深い講座をありがとうございました。中国の漢詩と日本の短歌や俳句、さらには現代の歌謡曲まで、詩の世界を横断する内容に深く感銘を受けました。この講座を通じて、詩が時代や国境を越えて人々の心をつなぐ普遍的な芸術であることを改めて認識しました。今後は、日常で触れる詩や歌詞にもっと注意深く耳を傾けたいと思います。(3回生 偉安琪)
■そして、二回目の講座は、この漢詩と日本の短歌(和歌)との関係。和歌は5.7.5.7.7の31文字の詩(うた)である。この和歌についての説明をし、学生たちに和歌を作ってもらい、一人一人の和歌を朗読。
🔴—短歌と日本語の詩に感じる魅力—日本語の詩歌や短歌に触れるたびに、その表現力の豊かさに感動する。特に短歌の五・七・五・七・七といったリズムは、限られた文字数の中で情感を凝縮する芸術だと感じる。現代詩では言葉の響きそのものが音楽のように心に響くことがある。日本語の持つ柔らかなイメージ力に驚く。昔の歌人たちが自然と対話しながら言葉を磨いたように、私たちも日常の中の小さな感動を言葉にできるはずだ。短歌を作る練習をして、感じたことを素直に表現する難しさと面白さを学ぶ。日本語の持つ奥深さ、これからも探求していきたいと思う。(3回生 陳秀婷)
■学生たちは小学生の頃から著名な漢詩は学習してきている。漢詩は日本が奈良時代だった中国の唐の時代に、その定型詩が完成した。それ以前のもの(定型ではない)を古詩と言い、唐時代以降を近代詩とも言う。近代詩の定型は主に四つ。➀五言絶句➁五言律詩、➂七言絶句④七言律詩。この定型の漢詩は、5句と7句の文字数(音)から成っている。これは日本の和歌とも共通するので、日本の和歌は漢詩の影響があったのかとも推定されもする。
🔴先生の特別講座は本当に面白かったです。教科書に限らず、私はとても好きです。講座の中で、クラスメートたちは一緒に歌を歌い、笑い声が響き渡っていました。これは私の大学生活において貴重な思い出であり、青春の香りです。(3回生 黄躍真)
■日本人はこの漢詩をどのように学習し暗唱・朗読したのだろうか?と学生たちに問いかけながら説明をしていく。例えば中国漢詩の世界の「詩聖」とも呼ばれる杜甫(とほ)の「春望」(国破れて山河あり‥)という漢詩を、学生たちに中国語で詠ませて朗読させる。そして、私のほうで日本人のこの漢詩の日本語での読み方を紹介。日本人は、中国の漢詩に、「カタカナ」「一」「二」「✓」などを補足しながら日本語として学習し、暗唱、朗読することで学んでいった。
🔴今回の特別講座では、中国の漢詩から日本の短歌・俳句、そして歌謡曲に至るまで、東アジアの詩歌文化の多様性を学びました。四季折々の情景や人間の心情を詠む表現の違いを通じて、言葉が持つ奥深さを実感しました。漢詩の格式美と俳句の簡潔さ、歌謡曲のメロディとの融合が印象的で、詩の世界を巡る学びは心に残りました。最後の歌のプロジェクトは、みんながとても上手だと思います。 (3回生 閆興科)
■今回の講座では、杜甫、李白、白居易(白楽天)、孟浩然、朱熹(朱子)などの漢詩、12余りを挙げて、それぞれの漢詩の中国語読みと日本語読みを学習した。白居易の「長恨歌」(全120篇)などは、平安時代の貴族階級の必読書(ベストセラー)であり、紫式部も愛読(愛唱)、彼女の書いた『源氏物語』にも大きな影響を与えている。戦国武将の一人・上杉謙信が作った漢詩「九月十五夜」なども紹介した。三回目の講座は、和歌(短歌)集である「百人一首」について説明し、一句一句を全て簡単に紹介し説明。その後、簡易な(23枚の百人一首の札を使っての)百人一首ゲームを行った。
🔴今回の日本語特別講座では、日本語の言葉の美しさをたくさん学んだ。例えば、俳句や短歌などは本当に面白かった。俳句の短い文章の中に深い意味が込められていたり、短歌の美しいリズムが魅力的だった。講座の最後には、日本語の歌を披露する企画があった。私たちは「♪ヤキモチ」を上手に歌うために一生懸命練習した。友達たちと一緒に練習する中で、楽しい時間を過ごすことができたし、歌の技術も上達した。(3回生 王婧)
■二回目の講座では、日本の近現代の和歌の歌人として、石川啄木、俵万智、そして現代の若者たちの短歌なども紹介した。
🔴—中国、日本の詩の世界を巡る—まず、この5回の特別講座を通して、私は日本の詩や短歌などの知識が身についた。真面目に講座を聞いてしなかったけど、内容は大体面白いと思うんだ。この中で最も印象に残るのが、最終回のカラオケ大会だった。とてもとてもおもしろかった。はじめてみんなの歌声を聞いた。ちょっと驚いた。みなさんとの距離が少し近づいたと感じた。それは何よりだ。もし機会があれば、みなさんと寺坂先生と一緒にカラオケに行きたい。以上だ。(3回生 陳炎宝)
※次回に続く。
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