日本に一時帰国していた時、京都の「丸善書店」に行くと、NHK朝ドラ「まんぷく」関連の書籍が何冊も置かれていた。その中で、ドラマの立花萬平のモデルとなっている日清食品創業者の安藤百福(ひゃくふく)が唯一書いたとされる本(文庫本)を一冊買って読んでみた。書名は『私の履歴書—魔法のラーメン発明物語』(日経ビジネス文庫)。平成14年(2002年)に、度重なる求めに応じて著者(当時92才)が初めて書いた本だった。これを読んでみたが、実に面白い。第一部「私の履歴書」、第二部「麵ロードを行く」となっていて、「麵ロードを行く」は中国を度々訪れて「麵のルーツ」を探る内容だった。
安藤百福は1910年生まれ。若い時からいろいろなことを創業し、仕事・経営のかたわら立命館大学経済科の二部(夜間)を卒業(1930年代)。1958年に「世界初のインスタントラーメン」である「チキンラーメン」を発明し、日清食品を創業。1971年に「世界初のカップ麺」である「カップヌードル」を発明した人である。この両製品は現在も売れ続けているが、特に「カップヌードル」は世界で広く発売され続けている。私もたまに食べたくなるので、このチキンラーメンを日本帰国のたびに買い込んで中国に持ってきている。最近は、コップに湯を注ぐとできる「ミニ・チキンラーメン」もあるので、これも中国に持ってきている。
10月1日より始まったNHK朝ドラ「まんぷく」は、毎回とまではいかないが、見られる時には見ている。主人公の立花福子を演じている安藤サクラの演技もなかなかだ。
立花萬平役の長谷川博己の演技がとてもよいが、福子の母親役をしている松坂慶子の役柄がとても面白い。「私は武士の娘ですよ」を良く口走る鈴さん(松坂)だが、松坂慶子の新たな魅力をこのドラマで発見もしている。
私の担当している「日本概論」の大学での授業での学生発表で、「インスタントラーメン」についての発表している学生があった。その発表によると、2016年度調査では1年間のインスタントラーメンの世界総需要は、一人当たりの年間平均消費量が13.3食となっていた。世界人口全体でき年間約1000億食となる。一人当たりの年間消費量が多い国のTOP3は、1位韓国で76.1食、2位ベトナムで52.6食、3位インドネシアで50.5食となっていた。私も中国生活ではカップ麺を食べることが多い。四日に1回は食べているので、年間80食くらい食べている。
国別の年間消費量では、1位中国で385.2億食、2位インドネシア130.1億食、3位日本で56.6億食、4位ベトナム49.2億食、5位はインド42.7億食、6位はアメリカ41.0億食、7位は韓国38.8億食、8位はフィリピン34.1億食、9位はタイ33.6億食、10位はブラジル23.0億食となっていた。世界的には東アジアや東南アジア諸国は消費が最も多い地域のようだ。
10月から始まった日本のテレビ「連続秋ドラ」を見ていると、最も評価できるのは「下町ロケット」だ。とても面白く毎回欠かさず見るようにしている。次いで、NKH大河ドラマの「西郷(せご)どん」。「主婦カツ!」や「ぬけまいる〜女三人伊勢参り」「立花登 青春手控え3」なども面白い。「下町ロケット(MBS・毎日テレビ局)」以外は、全てNHK。民報各局の連続ドラマは、「下町ロケット」以外は見るべきものはあまりないのが残念だ。
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