彦四郎の中国生活

中国滞在記

伟大的变革 庆祝 改革开放40周年展览②—中国40年間の大変化—福州・三坊七巷にて❸

2019-01-19 09:04:42 | 滞在記

  改革開放路線が始まって以降、対立を深めていた台湾との関係が大きく変化し始めたのは2000年代に入ってから。上記の写真4枚は台湾と中国大陸側との、文化・経済交流の一場面(2009年)。1980年ころ、一輪車に積んだ大きな荷を引っ張り運ぶ少年の姿が。私が今住むアパート近くの福州の1980年頃の写真には、鄧小平の大きな看板と自転車の人々の群れ。

 1980年代の農村・農民の姿、はげ山だったところに植林をして緑と樹木がよみがえった山々のようす。小舟で学校に通う小学生たち。1980年代、自転車・洗濯機・テレビという中国版3種の神器がそろった当時の家庭の再現コーナー。

 ボロを着て船上生活をしていた1980年代の家族たち。2001年には陸に家をもち、4人の子供たちも大人へと成長している写真。1990年代の農村で、わずかな作物を売ってお金を受け取る人。2016年には、同じ農民の人が息子とともに「キノコ栽培」をして成功し収入を大きく増やしたという写真。日本製のカラオケが初めて中国にやってきた1980年代、カラオケで歌う人の周りは黒山の人だかりという写真。

 アメリカのマクドナルドが初めて福建省に開店した時の写真。1990年代、花嫁の3種の「嫁ぎ先に持って行く」ものを運ぶ写真。3種とは「足踏みミシン」「腕時計」「自転車」。中国民航1980年代のパイロットとスチュワーデス、2010年代の厦門(アモイ)航空のスチュワーデスとの比較写真。自動車を購入する若者の写真。そして「結語」。

 この企画展は中国津々浦々全土で昨年の12月の1カ月間をかけて開催された。自分たちの暮らす省や地元の懐かしい写真が展示されているだけに、これを見る人々は、懐かしさとともに、生活向上の飛躍的発展という改革開放40年間のできごとを いまさらながら実感することとなる。そして、それを実現させた中国共産党の存在をよりありがたく身近にも感じることとなる。いろいろな課題や問題はあるとしても党に対する信頼感が効果的に実感させられる とても上手で優れた企画だと 私なりには思った。

 上記のグラフは、企画展に展示されているものではない。日本と中国の国民総生産(GDP)の変化を1980年から2018年までの約40年間を追ったグラフである。1980年には、中国は日本の1/3でしかなかった。しかし、1990年中頃から2000年代に入り中国は急速に発展する。そして、2010年に日中のGDPは逆転する。2018年には、中国は日本の3倍となった。

 上記のグラフは、世界主要国の1980年~2018年のGDPの変化折れ線グラフ。アメリカもそうだが、とりわけ中国の経済発展はすごい。そして、国民一人当たりのGDPの成長率も中国はすごい。日本・ドイツ・アメリカなどは5〜6倍となっている。インドは11倍、インドネシアは7.6倍。中国はなんと45倍である。

 改革開放路線に舵をきってからの中国共産党一党支配下のもと、これだけの驚異的な発展をとげた中国。そして、それを実現させた中国共産党に対する中国の人々の思いとは‥‥。「中国の夢」のスローガンのもと、一帯一路政策や軍事強国で世界の覇権をめざす中国。私も中国共産党のすごさ、「中国すごいぞ!」と思わざるを得ない面を感じたりもする。

 2018年11月に、閩江大学構内の数箇所に巨大な電光スクリーンが設置された。学生たちが毎日利用する食堂前にも設置されたので、学生たちもこの画面を毎日見ることとなる。そこで流される映像や音声は、さまざまだが、「中国すごいぞ!」「中国共産党、すごいぞ!」という中国を鼓舞する映像が多くながされる。宣伝の仕方が実に上手だと感じる映像の数々である。おそらく、全国の大学でこのような大型スクリーンの設置がすすんでいるだろうと思われる。大学だけでなく街角での設置もすすめられている。中国共産党宣伝部の巧みな取り組みの一つだと感心させられる。知らず知らずのうちに、影響もされてくる。

 

 

 


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