彦四郎の中国生活

中国滞在記

宿舎の周りの木々に栗鼠(リス)が住む—福州日本企業会6月定例会—

2016-07-01 05:05:06 | 滞在記

 2か月ほど前に、宿舎のある建物周辺の木々に栗鼠(リス)がいるのに気付いた。「あっ!ここにも栗鼠がいるのか!」と少し驚いたものだ。上記の写真の「左から4枚目の一本の桐の木」にいるのを見つけた。その時に思ったことは「たった1本の大木で、この栗鼠は食べ物を獲って生活できるのだろうか?」ということだった。この1本の大木の近くには、栗鼠が飛び移れるような木はないからだ。建物の屋上を伝って他の大木に移動はできるのだが---。

 栗鼠の姿を、時々 見るようになったが、動きが速くて写真撮影はできなかった。インターネットで調べてみたら、その栗鼠は「台湾栗鼠」という種類のようだ。日本の本州などにいる「ホンド栗鼠」によく似ている。北海道に生息する「エゾ栗鼠」ともよく似た体形や色だが、「エゾ栗鼠」のように、胸や腹部が白くない。雑食で、主に「木の実」や「昆虫」「小動物」などを食べるようだ。
 数日前に、ちょっと驚く光景を目にした。狭い道路の上に架けられている太い電線の上を2匹の栗鼠が「ちょこちょこ」と渡って行くではないか。つがいの栗鼠だろうか。人間や天敵に見つからないように、長い電線の上を「綱渡り」のように、けっこう速い速度で渡っている。絶妙のバランス感覚を持っているようだ。
 宿舎の周辺は、いろいろな種類の大木が多い。そのほとんどが常緑樹。栗鼠は、その周辺の大木間を「なんらかの通路(栗鼠にとっての)」を伝って移動して生活しているのだ。電線もその通路の一つだったのだ。「樹木➡電線➡建物の屋上➡樹木」と移動できれば、かなり広い範囲の生活圏内が確保できて、生きていけるのだろうと思われる。宿舎のある「倉山区」は、樹齢100年以上の大木が密集している歴史の古い地区。歴史的建物も多く残っている。勤務する福建師範大学の構内でも、栗鼠を時々見かけることができる。
 大学の近くには、数軒の喫茶店があるので、時々利用する。数日前に、閩江大学3回生の楊くんと「卒業論文」に関する相談活動で利用した。「日本のアニメーションと写実主義の伝統」というテーマに関心があるようだ。福建師範大学2回生の林君とは、「日本の大学院留学」に関する相談・話し合い。大学卒業後の進路に関する相談だが、「経済的に苦しい状況下で、日本への大学院進学は可能かどうか?」「経済学研究科への進学は可能かどうか?」などについて話し合う。ちなみに彼は、9月より1年間、東京の「桜美林大学」に国費留学生として留学することとなっている。(※国費留学➡学費は無料、毎月12万円程度支給される。) 彼は、日本に小学校5年生の途中まで日本で生活していた学生でもある。

 6月25日(土)の午後6時から始まる「福州日本企業会」の6月定例会に参加した。この定例会は「3月・6月・9月・12月」に開催される。会場となったホテルに隣接している「温泉公園」には、睡蓮の花が開花していた。ホテルの駐車場には、7〜8台の「結婚式パレードの車」が並んでいた。すべて同じ車種だった。

 今回の例会参加者は、40あまりの日本企業と90人あまりの参加者。大学関係者の出席は私一人だけ。私の席(9番テーブル)には、「三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司福州分行」「豊生(福州)制動器有限公司」などの駐在員が多くいた。定例会の幹事会報告や新入会員の紹介などがされた。そして今回の余興舞台は、女性5人による舞踊だった。

 名刺交換などを いろいろな人とする。日本企業に就職を希望する「日本語学科」の学生は多い。そして、学んだ日本語が生かせる日系企業への就職は、競争も激しく難関となっている。この日、企業会の幹事長から、「上海の日本企業から日本語学科の学生を一人欲しがっている。」ので大学の就職担当者に連絡をとってほしいとの話もあった。企業会前会長に、9月から始まる「日本概況」の授業への、「経済分野」での特別講師を依頼した。

 午後8時頃に、企業会例会が閉会となる。温泉公園では、「歌声」「ダンス」などが 賑やかに 行われていた。中国の公園は、朝な夕なに いろいろなことをする人々で賑わう場所でもある。中国社会の活力というものを感じる場所でもある。

 定例会では、酒ばかり飲んでいたので お腹が空いていた。近くに、「吉野屋」の店があったので、豚どんぶりを注文する。バスを乗り継ぎ、10時頃に宿舎に戻った。










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