彦四郎の中国生活

中国滞在記

体調がすぐれない日々がこの一か月間続く―日本で作成した3回生の「学生文集」を渡す

2017-03-11 15:05:29 | 滞在記

 日本に1か月間ほど帰国している間に「学生文集」を作った。「文集」を作るのは、中国の大学に赴任して5回目くらいにだろうか。作成には2週間ほどの日数を要する。写真も多く使うので、50冊ほど作ると 完全手作りだが、けっこう費用もかかる。日本から文集が入った荷物が無事届いたので、2月下旬に3回生の学生たちに配ってあげた。学生たちも学校生活の記念になるだろう。今回の文集は、3回生の「日本概況」に関連した学生の作文「日本についての関心」というテーマで書いた小作文を掲載している。

 大学構内の南門(正門)の近くにある針葉樹林の森は、葉を落としたままの茶色の世界だが、スミレの花や菜の花が満開になっている。

 2月11日に中国福州に戻ってからようやく1か月間が経ったが、今年の福州の2月・3月は例年に比べて かなり寒い日々が続いている。1週間の内、暖かさを感じる晴れの日は1日ぐらいで、他の日は 寒い曇りの日か 氷雨が降る心底寒い日が多い。このためなのか、この1カ月間 ずっと体調がよくない。風邪の症状が 完全に回復しないまま、またぶり返すという繰り返し。毎日、微熱があり 膝から太腿にかけて だるい痛みが続く。薬を飲み サロンパスを何枚も貼り、一晩休むと 朝にはかなり回復するのだが、昼前ごろからまた再び 軽い痛みと倦怠感が起きてくる。

 日本から持ってきている「かぜ薬」をj毎日飲むが、なかなか症状が改善しないので、中国で最も売れているという「かぜ薬」を教えてもらい薬局に買いに行った。中国の薬は、日本の薬よりも効き目が強いのが特徴だ。3日間 この薬を服用してみたが、改善にいたらなかった。いつまでこの症状が続くのだろうか。ちょっと心配になり、気も弱ってくる。重い症状ならば、学生に付き添ってもらい病院に行くが、そこまでの症状ではないので病院には行っていない。気軽に一人で病院に行けないのも、この中国生活での辛いところの一つだな。

 2日前の夕方に、授業を終えてアパートに帰るバスの中、微熱による倦怠感をもちながら立っていると、前の席で眠っていた若い女性が目覚めて 前に立っている私に気が付き びっくしたように「席に座って下さい」という仕種をしてくれた。「不要不要」とにっこりしながら「大丈夫です」という感じで、さりげなく遠慮する。しばらくすると、後ろに座っているおばあさんが、こつこつと私の背中をたたく。「もうすぐ降りるので、ここに座って」という仕種をしながら立つてくれた。遠慮なく座らせてもらう。辛い時の人の親切が身に染みる。

 1週間ほど前の3月2日(木)、この日は7・8時間目(午後3時50分から5時30分)の授業があったので、早朝から授業準備などを始めていた。午前6時半ころからアパートの部屋の下で、葬式音楽隊の演奏が聞こえてきた。キリスト教式の葬式のようで、楽隊の服装や親族の人達も白い服ものを着用していた。故人が中国演歌が好きだったのか、中国の演歌カラオケも歌われていた。しばらくして午前7時ころ、突然の停電。私の部屋だけだろうか----困ったな--。エレベーターの電気も止まっていたので、このアパート棟全体が停電していることがわかったので一安心する。このあたり一帯の停電だろうか。アパート下での葬式の演奏や追悼会が8時頃に終わり、演奏隊を先頭に団地の中を巡って行った。

 授業準備の途中だったので、午前9時頃に仕事のため重いパソコンを鞄に入れて、8階から階段を下りて大学に向かう。外で集まっていたおばさんたちに、「请问,现在 这边  停电 吗? 」(ちよっと、聞きますが、今 この辺は停電ですか?) と聞くと、「对对 」(はい、そうだよ。)とのこと。「什么时候 开电?」(いつ 停電が終わるの?)と聞くと、「下午 五点」(午後5時だよ。)との答え。この辺の人はみんな停電のことを事前しているようだった。どこかにお知らせの紙でも貼ってあるのかな?近所の掲示板を見てもそのようなものがなかった。何万にもが暮らす団地全体が停電していた。午後7時過ぎにアパート団地に帰ると電気がついていた。翌日の朝、出勤のため団地の入り口付近を出る時、「ああ!これだ。停電のお知らせの紙は」と公示の用紙を見つけた。見つけにくい場所にさりげなく貼られていた。

 3月上旬、大学構内の桃の花がかなり開花してきた。天気のいい日はポカポカして気持ちが和む。二重種類の白い桃の花も咲いている。

 ディゴ(刺桐)の花が開花し始めていた。大学構内には犬の家族も自然に暮らしている。母親とその娘のような少し大きい犬と2匹の子犬の4匹。樹木の繁った一画にねぐらがあるようだ。昨日の昼休み時間に、そのねぐらに近づいていったら、遠くにいた犬たちが警戒し吠え声をあげていた。中国の野良犬たちは めったに吠え声をあげることはないのだが。中国に来て四年目、街のいたるところにいる野良犬にもすっかり慣れてしまった。自然に暮らす中国の犬たちは幸せなように思う。飼い犬も鎖につながれることなく、自由に家の内外を行き来して暮らしている。

 バス停のある閩江大学北門に隣接する「福州職業技術大学」に行ってみた。亜熱帯の大きな葉をもつ植物が繁る。マンゴーの木に果実が育ち始めていた。7月頃になると黄色く色づき美味しく食べられるようになる。

 

 

 

 

 

 

 

 


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