彦四郎の中国生活

中国滞在記

十数年ぶりに見る、京都の時代祭り➋—たくさんの人、たくさんの外国人観光客の姿も‥

2022-10-26 07:59:18 | 滞在記

 京都時代祭の行列は、「江戸時代」「江戸時代婦人列」へと続く。大名行列の長持ちや毛槍(けやり)を掲げたのユーモラスな演技が繰り広げられる。幕末の「和宮(かずのみや)」などなど。さまざまな江戸時代の歴史的な女性たちも歩く。

 そして時代は「安土・桃山」。戦国時代の甲冑に身を包んだ兵士たち。「室町時代」「室町洛中風俗列」へと続く。幕府侍所の列、太鼓打童たちや足利将軍の馬上姿。

 側踊りの行列。時代は「吉野時代(南北朝時代)」に。楠木正成上洛の行列、「中世婦人列」には桂女(かつらめ)や大原女。「鎌倉時代」を経て「藤原時代(平安時代後期)」。「平安時代婦人列」には、静御前や常盤御前、馬上の巴(ともえ)御前。木曽義仲の愛妾で武勇の誉れ高き女性であった巴御前。透彫りの天冠に甲冑を着け、太刀に長刀を持って白馬にまたがる姿は実に美しい。この時代祭行列のハイライトの一つだ。この巴御前の役は、代々、京都五色街(祇園・宮川町など)の芸妓さんから選ばれる。

 『枕草子』の著者・清少納言、朝鮮半島の百済国から嫁いだ女性などの列が続く。そして、奈良時代末期から平安時代初期の「延暦時代」の武人たちの甲冑姿。

 2km、2000人余りの行列も最後尾が近づいてきた。この行列は、いよいよ祭事にたずさわる行列となる。胡蝶や迦陵頻が歩く。古代衣装の神官たちの行列が続く。神饌講社列と呼ばれる列の中に、私の娘の夫である山田高志君がいた。京都吉田山の吉田神社の山麓に娘の家があり、2月上旬の「吉田神社の節分祭」では、氏子として節分祭の鬼などもしてきている。今回の時代祭では、この地区の「平安講社(学区)」から時代祭への参加を初めて要請されての参加だったようだ。

 私の妻と、娘の次女の遙(はるか)が、衣装に身をまとった高志君の姿を見るために、吉田山山麓の家から、30分ほどをかけて歩き、平安神宮近くの神宮道まで来ていた。

 行列の最期は、「神幸列」。天皇が行幸の時に使う乗御輿、白川女(しらかわめ)、そして、弓箭組列(※明治維新の折り、京都の丹波国、南桑田郡[現・亀岡市や南丹市])が続いた。絢爛豪華な時代祭りの行列だった。良い天気にも恵まれた。

 売り子から500円で買った「時代祭」のパンフレットを見ながらの、時代祭りの行列を最後まで見送って、知恩院や円山公園に向かって歩く。紅葉が始まっているモミジも見られる。円山公園には、外国からの観光客がたくさん見られた。この京都時代祭りも見たことだろう。この10月22日、京都の丹波山系北山の鞍馬山にある鞍馬寺では、夜に、「鞍馬の火祭」が行われた。23日付京都新聞には、「3年ぶり 鞍馬の火祭—大松明(たいまつ)  夜空を焦がす」の見出し記事。

 

 


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