彦四郎の中国生活

中国滞在記

「送別の季節」❷—「宿舎に25人!!もの学生が来た」ことにビックリした—

2016-06-28 06:40:48 | 滞在記

 6月24日(金)の午前中、2回生「日本概況」の期末試験を実施。試験会場は文化楼の104大教室。外国語学部の英語学科の学生も同じ教室で試験を実施するため、奇数列の机には英語学科(※6つのクラス中、2つのクラス分) 偶数列の机には日本語学科(※2つのクラス中、2つのクラス分)に着席。試験時間は120分間。この日も気温は38度以上。教室内外ともに、流れ出る汗が止まらなかった。
 この日の期末試験をもって、福建師範大学での私の担当授業がすべて終了した。あとは、6月中に採点や「後期(2学期)・成績判断処理作業」をして、学校側に提出しなければならない。大学では、全学部 ほぼ6月中に期末試験が終了し、7月5日(火)から9月4日(日)までの2か月間の夏休みに入る。学生の多くは、7月1日に故郷に帰っていくようだ。

 試験の終了後、クラス企画の送別会ができなかった2回生2班(組)の学生が来て、「クラスの写真集」と何種類もの「福建の有名なお茶」を手渡してくれた。ありがとう、再見!  試験終了後、大学構内を少し散歩する。住み込みの大学職員の布団や衣類が干されていた。40度近くの気温下、2〜3時間もあれば、カラカラに洗濯物が乾く。

 同じ24日(金)の午後4時半頃に1回生の1班(組)の学生たちが宿舎にやって来た。1回生の学生が宿舎に来るのは初めてだった。数日前に、一人の学生から、「先生、6月24日の夕方に 私たち 先生の宿舎に行ってもいいですか。」とのメールが入ったので、「いいですよ。」と返答。何人が来るんだろう?まあ、多くても10人前後だろうかな?」と思っていた。
 「先生、今 宿舎の前に着きました!」と電話があったので、4階のベランダから下を見ると、狭い宿舎前の道路に人が溢れていた。ビックリさせられた。「やば!かなり多いぞ!宿舎に全員入れるかな?」 
 部屋に入ってもらい、靴の数を数えてみたら 25人もの数だった。クラスのほぼ全員ではないか。

 なんとか全員が部屋に入ったが、こんなに来るとは考えてもみなかった。ごったがえす宿舎で、とりあえず みんなで乾杯。いつも、ビールやワイン、白酒や紅酒などの酒類はたくさん準備しているので、酒は大丈夫か。ジュース類やお菓子類は学生たちが買ってきていた。学生たちは、持ってきた材料で、「手作り餃子」を作り始めた。

 寝室に飾ってある「福建省泉州市恵安の崇武城地区の恵安女」の衣装を見つけた地元出身の学生。書斎のインターネツトで、日本のリアルタイム・テレビ番組を見ている学生。日本の抹茶を作って美味しそうに飲む学生。抹茶は、少し甘い菓子とともに試飲させると、「美味しい!美味しい!」と何人もの学生が作っていた。みんな抹茶初体験。疲れてベットで少し横になる学生。みんな、それぞれ過ごしていた。

 学生たちは、大きなケーキを持ってきていた。ケーキの真ん中には「先生 ありがとう」とクリームで描かれていた。みんなでケーキを食べる。25人もいたら、これだけの大きさは必要なのかもしれない。外は、日が落ちて暗くなっていた。
 学生の企画でゲームなどをしながら、みんなで楽しむ。罰ゲームで、みんなが笑い合う。私も「ウルトラマン、シュワッチ!!!!!」のゲームを紹介し、一人一人とやった。童心に帰る。

 書斎のホワイトボードにいつのまにか私の似顔絵が描かれていた。学生からクラス全員の個人写真などを集めた写真集を渡された。なかなか面白い。私の写真も載っていた。いつのまに撮ったんだろう、授業中の写真なども。
 4時半に来てから4時間後の8時半頃に、後片付けをして みんな 大学内にある寮に戻って行った。学生たちも、あと1週間で 待ち焦がれていた夏休みに入り、故郷に帰省する。みんな再見!