彦四郎の中国生活

中国滞在記

講座授業「日本概況」における学生発表(5-6分間プレゼンテーション)❶―日本に対する関心―

2016-06-11 21:20:49 | 滞在記

 2月29日(月)より、2回生の後期授業「日本概況」を担当している。日本の「地理・国土」「歴史」「政治・経済」「教育」「伝統芸術・芸能」「社会」「文化」「生活」「日本人論」などについて、15回(1回90分)シリーズの講座授業。「日本の国ってどんな国」なのか。私から見た「日本」を学生たちにポイントポイントを持ちながら(私から学生に伝えたい、知ってほしい)、授業を概論として行ってきた。授業対象者は、2回生の2クラス。(※1クラス24人程度で合計48人の学生)
 日本と中国の比較や相互影響なども常に行いながら、授業を13回行ってきた。今週の6月6日(月)の14回目と来週の6月13日(月)15回目は、学生発表(5-6分間プレゼンテーション)として、最終の授業としている。6月24日(金)は「日本概況」の後期期末試験予定。
 学生達はどんな発表をしたのか、6月6日(月)の第一回発表を紹介します。日本のどんなことについて発表をするのでしょうか。私も興味をもって聞きました。
 ①『中国に対する親近感』➡日本人が中国に対して「83%が親近感を持てない」「70%の日本人が中国との友好関係は必要」という最近の調査結果についてのプレゼン。②『日本入浴文化』➡日本の入浴文化について中国と比較しながらプレゼン。

 ➂『日本の集団主義』➡日本人論に関係するプレゼンだった。 ④『日本の弁当』➡駅弁から中学生の弁当、最近のコンビニ弁当など、いろいろな日本の弁当文化紹介のプレゼン。 ⑤『機動戦士ガンダムと日本近現代文学』➡日本のアニメーションにおける「写実」「心理描写」のすばらしさは、どこからくるのか。それは、明治期の作家「二葉亭四迷」「坪内逍遥」などから始まる日本の近代文学において描かれる「写実主義」やリアリズムの発展と関連性をもっているというプレゼン。2回生にしては、非常に優れたプレゼンだった。第一回発表会で、最も優れた発表だった。

 ⑥『日本アニメ―ワンピース』➡自分の大好きな日本のアニメ「ワンピース」の主な主人公について、その人柄などを紹介。なぜこのアニメに惹かれるのかを説明プレゼン。 ⑦『アニメから「歴史人物」を学ぶ』➡「銀魂」などの日本のアニメに登場する歴史的人物。中国のアニメに登場する歴史的人物。アニメと歴史人物について説明紹介したプレゼン。

 ⑧『関西弁の魅力』➡関西弁の魅力について、アニメ「名探偵コナン」などでの関西弁なども紹介しながら語ったプレゼン。日本人の私が聞いても新鮮な切り口の「関西弁の魅力」分析だった。 ⑨『日本のイジメ問題』➡日本ではなぜいじめ問題が多く起こるのか。集団主義的均等社会の背景との関連を指摘。中国ではなぜいじめが少ないのかにも言及しながらの説明。日中社会の違いといじめの問題状況の違いを考えさせられる興味深いプレゼンだった。 ⑩『日本の美しさはどれほどですか』➡日本の1月から12月までの各月について、映像を使ってその魅力を語るプレゼン。「日本という国や日本人の生活」のCMにも使えそうな 優れた日本紹介のプレゼンだった。

 ⑪『私の好きなドラマ―プロポーズ大作戦』➡日本の好きなドラマとその理由についてプレゼン。 ⑫『日本料理』➡日本料理の特徴と魅力について説明。その特徴とは、「料理素材の元の味を生かす」「見た目の美しさ」と分析。陶器の美しさにも注目したプレゼン。

 ⑬『結婚式についての中日比較』➡日本の結婚式と中国の結婚式について、かなり詳しく説明していた。その違いをまとめてもいるプレゼン。説明を聞いて、改めて その違いについて教えられた。

                         ※以降の「日本概況シリーズ」ブログに続く。