長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

和もの

2008-03-19 10:42:15 | Weblog
昨日は「書の会」だった。
いわしを、蕎麦用の出汁を使って、梅干とショウガをいれて、
コトコトと石油ストーブの上で煮た。トトコト、じわじわ、はんなり・・
ゆっくりとしたリズムが、和のリズム。
書も同じらしい。仙人みたいな風貌の貞本さんが、「呼吸をととのえて、
これ以上ゆっくり書けないくらいのスピードで書いてください」と声を
かける。お茶・お花・禅・合気道・舞踊・・・日本の伝統的な芸はみな
「呼吸」が大切だ。

書もいっしょに学んでいるのだが、近くで「洗い張り」をやっている「張福」
さんが、昼にぼくの「作霧衣」と、この写真の帯を持ってきてくれた。
ぼくの友だちで信楽に住む「風子」さんが、天真庵に遊びにきたときに、
注文したらしい。「和」のものは、古いも新しいもない、普遍的な「美」
があって、いろいろなものが調和されていてすばらしい。

信楽といえば、先週まで京都大丸で、陶展をやっていた渡辺愛子さんが
今日遊びにくる。
多士済々な文人みたいな人たちが、まだ日本にはいっぱいいて、そんな
人たちが、感動の連鎖、みたいな感じで結ばれていくのがうれしい日々。
天真庵も文花という街に結んで、もうすぐ一年。