MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

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John Benjamins新刊など

2007年04月05日 | 

John Benjaminsから新しいBook Gazetteが送られてきたので通訳翻訳分野の新刊をタイトルだけ紹介しておこう。詳しい内容はJohn Benjaminsのサイトで見ることができる。
Doubts and Directions in Translation Studies: Selected Contributions from the EST Congress, Lisbon 2004.
The Critical Link 4: Professionalisation of Interpreting in the Community: Selected Papers from the 4th International Conference on interpreting in Legal, Health and Social Services Settings, Stockholm, Sweden, 20-23 May 2004.
In Translation - Reflections, Refractions, Transformations.

NOVAが最高裁で敗訴確定し、Ladoがつぶれるなど、英会話業界は大変なようですが、追い打ちをかけるように(そういうわけでもないだろうが)、瀬古浩爾『目にあまる英語バカ』(三五館)という本が出た。特に目新しい点があるわけでもなく、あまり面白い内容ではない。例えば英語学習本で取りあげているのが「ビッグ・ファット・キャット」「英語は絶対、勉強するな」「英文法の謎を解く」「ドラゴン・イングリッシュ」「なんで英語やるの」など、どうでもいい本ばかりである。しかしこれが解毒剤になる向きもあるのかもしれない。
「まとめ」の部分で同意できる項目をいくつか挙げておこう。
・英語「第二公用語論」は妄想、愚劣、無内容。要するに寝言である。
・10年も勉強したのにしゃべれないという不満は当たっていない。あなたは実質的に10年も勉強してはいないのである。よくいうよ。
・落ちこぼれたらいい大学、会社に行けないというなら勉強すればいい。それだけのことである。
・ネイティブ並みの発音でなければならないというのは悪質な脅迫である。もちろんネイティブ並みになってもいい。だれも止めない。