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ひと月で9割減 輸入関税上げ響く 舞鶴港 主力の対ロ中古車輸出

2009-02-05 00:52:27 | 多文化共生
(以下、京都新聞から転載)
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Kyoto Shimbun 2009年2月4日(水)
ひと月で9割減 輸入関税上げ響く
舞鶴港 主力の対ロ中古車輸出

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がらがらになった舞鶴港近くの中古車置き場。昨年までロシア向け中古車でいっぱいだった(舞鶴市喜多)

 ロシアが1月に自動車の輸入関税を引き上げたことで、舞鶴港貿易の柱だったロシア向けの中古車輸出が激減している。世界不況によるルーブル安も打撃で、公式統計は未発表だが、1月の輸出台数は前月比90%以上の減少とみられ、廃業する業者も現れている。

 ロシアは1月12日付で、国内の自動車産業保護のためとして、製造5年以内の車は平均5%、5年超の車は平均80%、輸入関税を引き上げた。

 大阪税関舞鶴支署によると、昨年の管内(舞鶴港と福井県内浦港)のロシア向け中古車輸出は3万9623台、前年比58%増と好調で、両港の輸出総額354億700万円の約6割を占めた。昨年12月には、ロシアの関税引き上げを見越した駆け込み需要もあったという。

 だが1月以降、状況が一転。舞鶴港沿いに集中する中古車置き場には空きスペースが目立つ。中古車輸出業者には外国人経営者も多いが、閉店した業者もある。

 舞鶴市内の大手業者は「12月は400台を輸出したが、1月は30台に満たない。金融危機に伴う(ロシア通貨の)ルーブル安と関税引き上げのダブルショックで注文がない」と話す。「1月は1台も売れなかった」と嘆く零細業者もいる。

 昨年9月には、舞鶴港とロシアの間を結ぶ中古車専用船が就航したばかりだが、年明けからストップ。運航する広島県の汽船会社は「需要がなく、舞鶴港に入る予定は今のところない」という。
 舞鶴港振興会の担当者は「舞鶴港は中古車輸出が占める割合が大きいだけに、ロシア政府の輸入規制強化の影響が如実に出ている」と危機感を募らせている。

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