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外国人就学を冊子で応援 県国際交流協会

2009-11-09 12:22:07 | 多文化共生
(以下、岩手日報から転載)
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外国人就学を冊子で応援 県国際交流協会

 県国際交流協会は「外国人児童・生徒のための就学支援ハンドブック」を中国語など5カ国語で作製し、県内の学校などに配布を進めている。日本語指導が必要な外国の子どもや保護者向けに、日本の教育制度や本県の一般的な学校生活の様子を分かりやすく紹介。急な転出入があった場合でもスムーズに就学できるようサポートするほか、受け入れ学校の負担軽減も図る。

 ハンドブックはA4判。日本語のほかに中国語、韓国語、ポルトガル語、英語、フィリピン語がある。

 内容は学校の系統図や就学手続きの仕方、時間割などで、表や図を用いて具体的に説明している。ランドセルや体育着、鍵盤ハーモニカなどの持ち物は写真で紹介し、給食費やPTA会費など経費についても盛り込んだ。

 「外国人には理解が難しい日本の学校の仕組みがある。持ち物や経費などについて各国の言葉で一つずつ説明できるのがいい」と喜ぶのは盛岡市の上田小(佐々木保子校長、児童374人)で日本語教室を担当する谷藤公平教諭。

 「外国人が転校してくる可能性はいつでもある。学校が外国人を受け入れる心構えをするためにも、資料があると心強い」と語る。

 県教委によると、2008年9月1日現在、本県の公立小中高校で日本語指導が必要な外国人児童生徒数は31校に53人。小学生26人、中学生21人で、1校につき1、2人が所属する場合が多い。

 編集に協力した、いわて多文化子どもの学習支援連絡協議会の松岡洋子岩手大准教授は「たとえ一人でも、日本語が分からない子どもがいれば現場は心を砕く。この1冊がいざというときの助けになる。資料の蓄積はできてきたので、子どもたちをサポートする人材バンクのような体制づくりを考えていかなければならない」と指摘する。

 ハンドブックは希望する人に無料で配布している。問い合わせは県国際交流協会(019・654・8900)へ。

【写真=学校で必要な持ち物などを写真と各国の言葉で説明するハンドブック】

(2009/11/07)

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