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福井の実習経験を日本語で懸命披露 外国人によるスピーチコンテスト

2013-04-01 10:41:59 | 多文化共生
(以下、福井新聞から転載)
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福井の実習経験を日本語で懸命披露 外国人によるスピーチコンテスト
(2013年3月31日午後4時43分)


「私が感じた日本」を34人の外国人実習生が発表したコンテスト=31日、福井県福井市の県国際交流会館

 福井、石川県の企業が加盟し、外国人技能実習生の受け入れ事業を担うミリオン協同組合(本部福井市)と、ふくい市民国際交流協会は31日、同市の県国際交流会館で日本語スピーチコンテストを開いた。

 日本語習得の成果を披露する場を作ろうと初めて企画した。両県で働く中国、ベトナムの実習生34人が参加。「私が感じた日本」をテーマに、それぞれ持ち時間5分で発表した。

 実習生は仕事で得た知識や日本の生活での戸惑いといったエピソードを、言葉に詰まりながらも懸命に披露。「互いに譲り合い、マナーを守る気持ちが強い日本人を見習いたい」など、規範意識に対する心境の変化、自然や環境の美しさに言及する人が多かった。

 会場には職場の仲間が多数詰めかけ、発表が終わると大きな拍手を送っていた。

学童保育利用の障害児、10年で3倍に 働く女性増加

2013-04-01 10:41:35 | ダイバーシティ
(以下、日経新聞から転載)
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学童保育利用の障害児、10年で3倍に 働く女性増加
2013/3/31 21:19

 共働きやひとり親家庭の小学生を放課後に預かる学童保育を利用する障害児が10年で3倍に増えたことが31日までに、全国学童保育連絡協議会のまとめで分かった。

 2005年施行の発達障害者支援法で、発達障害を持つ子供の利用が促されたことが背景にあり、同協議会は「子供を預けて働きたいという母親が増えたのでは」とみている。

 調査は昨年5月、学童保育のある全国1600市町村に調査票を配布し、1390市町村(86.9%)から回収した。

 障害児が利用する学童保育は8913施設、児童数は1万9639人。3566施設、6358人だった03年の調査と比べると、それぞれ2.5倍、3倍に増えた。

 現在は利用する障害児が1人でも複数でも、施設への人件費補助は同額。同協議会は「さらなる受け入れのために、国は人数に応じた補助制度に変えてほしい」としている。

自殺を防ぐ やり直せる社会作ろう

2013-04-01 10:41:09 | ダイバーシティ
(以下、東京新聞から転載)
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自殺を防ぐ やり直せる社会作ろう

2013年4月1日

 昨年の自殺者は十五年ぶりに三万人を切った。とはいえ、二万七千八百五十八人は交通事故死者の六倍に余る多さだ。生きる支えを手厚くし、もっと希望を見いだせる社会に変えていかねば。
 名誉を守る。責任を取る。借金を返す…。その究極の手段として自殺は自ら進んで選ぶ道と思われてきた。そうではなく、社会的に追い込まれ、強いられる悲劇だ。
 自殺の多くは社会のひずみが生み出す。だから適切な援助があればきっと防ぐことができる。二〇〇六年に自殺対策基本法ができ、そんな意識が広く根づいてきたのは大きな成果だ。
 だが、楽観論は戒めたい。一日に平均七十人余が自殺する現実はやはり厳しい。日本の自殺率は米国の二倍を、英国やイタリアの三倍を上回り、主要国でトップだ。
 自殺対策支援のNPO法人ライフリンクが公表した自殺実態白書には、貴重な教訓が収められている。遺族五百二十三人への聞き取り調査が土台となっている。
 自殺の背景には七十近い要因が潜んでいた。うつ病、失業や負債、過労、職場の人間関係、家族の不和、いじめ…。自殺者は平均四つの要因に苦しんでいた。
 意外なのは、七割の人は命を絶つ前にどこかの専門機関に相談していたことだ。なのに、なぜ自殺を食い止められなかったのか。
 役所の縦割り構造に似て、異分野の専門家が連携していない問題が浮かんだ。例えば、精神科医は患者が抱えている職場や家庭、金銭などの悩みに気づきながら労働や福祉、法律といった専門家に橋渡しするという発想に乏しい。
 東京都足立区は多分野の専門機関のネットワークを充実させている。相談に訪れた人の情報をカルテ式の「『つなぐ』シート」に記録し、区役所と専門機関で共有する仕組みは参考にしたい。
 心配なのは二十代だ。国の統計では自殺者が初めて三万人を突破した一九九八年に比べ、自殺率は二割も高い。就職失敗による自殺は五年前の二・五倍に及んだ。
 ライフリンクが最近実施した就職活動中の学生百二十一人の調査で浮かんだのは、日本の社会に対する不信感だ。
 いざという時に何もしてくれない。やり直しが利かない。正直者がバカを見る。あまり希望を持てない。六割前後の人がそんな冷たい社会像を抱いていた。
 新卒一括採用のような一発勝負の社会はやめて、いつでも学び直し、働き直せる社会にしたい。