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在住外国人:小松でブラジル人半減 4年間で、金融危機の影響

2013-02-20 14:17:57 | 多文化共生
(以下、毎日新聞から転載)
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在住外国人:小松でブラジル人半減 4年間で、金融危機の影響 /石川

毎日新聞 2013年02月19日 地方版

 県国際交流課は、12年12月末現在で、県内に在住する外国人の市町、国籍別の人数をまとめた。県内全体では昨年比174人減の1万601人とほぼ横ばいとなったが、特にブラジル人の減少が目立ち、昨年から384人減って832人となった。このため県内でブラジル人が最も多く暮らす小松市では、在住外国人の人口が昨年比271人減の1322人となり、県内市町のうち最も減少した。

 特別永住者を含む地域・国籍別の人数は、中国5110人▽韓国・朝鮮1755人▽ブラジル832人▽フィリピン603人▽ベトナム572人▽インドネシア355人--の順。

 また、在住市町別では、金沢市4606人▽小松市1322人▽能美市793人▽白山市729人▽加賀市650人▽七尾市456人--となっている。

 小松市によると、08年に市内に住むブラジル人は1202人(12月末現在)だったが、主に同年のリーマン・ショックによる金融危機で製造業が大きな影響を受けたことを背景に年々減少。同様に12月末現在の人口は、それぞれ09年1075人▽10年1008人▽11年873人--と減り、12年には526人まで減った。
 ◇職求め転居も

 90年の入管法改正により日系人の単純労働が可能になり、日系人を中心に来日し、定住するブラジル人が増えた。県内で最多のブラジル人が住む小松市では電子部品製造工場などで働く人が多い。製造業の不振の影響から失職し、県外で就労したり帰国したりした人が多いとみられる。

 小松市内でブラジル料理店を営む同国出身の男性は「単身で来日した人は、まだ仕事のある福井県に出て働くか、帰国した人が増えたようだ」と話す。一方、家族で来日し、市内の学校に子どもを通わせる世帯の場合、職を求めて転居しにくい事情があるという。

 市内に住むブラジル北部出身の日系3世、小林シネイさん(27)は派遣労働で大手の電子部品製造会社の工場で働いていたが、昨年12月、契約の打ち切りを告げられた。小林さんは「派遣労働者は解雇されやすい。4年間働いて住み慣れた小松を出たくはないが、仕事を探さないと生活できない」と話す。