(以下、四国新聞から転載)
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悩み相談4万件/震災ダイヤル、30日で終了
2013/09/29 09:55
電話相談を受ける「香川いのちの電話協会」の相談員=27日、香川県高松市(日本いのちの電話連盟提供)
東日本大震災の被災者の悩み相談に無料で応じてきた「日本いのちの電話連盟」(東京)の「震災ダイヤル」が30日、終了する。これまでに寄せられた相談は約4万件。10月からは各地の「いのちの電話」の通常窓口で対応し、被災者の心に寄り添い続ける。
悩みを親身に聴き、自殺防止を図る活動に取り組んできた連盟は、震災直後、被害の大きかった岩手、宮城、福島、茨城の4県からの電話を対象に震災ダイヤルを設置。各地のボランティア相談員が持ち回りで対応してきた。運営資金の約1千万円は、国内外からの寄付金などで賄った。
連盟によると、当初は罹災(りさい)証明の取得方法など実務的な問い合わせが多かったが、避難生活が長引くにつれ、将来の不安を訴える電話が増えた。
「仮設住宅での人付き合いが難しい」「自分にとっては大切な宝物が埋まっている場所を、みんなが『がれき』と言うのを聞くと心が痛む」「見える部分しか復興していない。自分たちは取り残されているのではないか」。内容はさまざまだった。
「死にたいほどつらい」など、自殺をほのめかすような相談も1割に上るという。
月に千~2千件の相談を受けてきた震災ダイヤル。資金に限りがあり、4県以外にも多くの被災者が避難していることなどから震災後2年半で終了するが、被災者の苦悩や不安は尽きない。
連盟の岡本正子事務局長は「引き続き誠心誠意、相談に乗っていきたい。話すことで、少しでも安らいでもらえればうれしい」と話している。
受け付けは30日午後8時まで、フリーダイヤル(0120)556189。
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悩み相談4万件/震災ダイヤル、30日で終了
2013/09/29 09:55
電話相談を受ける「香川いのちの電話協会」の相談員=27日、香川県高松市(日本いのちの電話連盟提供)
東日本大震災の被災者の悩み相談に無料で応じてきた「日本いのちの電話連盟」(東京)の「震災ダイヤル」が30日、終了する。これまでに寄せられた相談は約4万件。10月からは各地の「いのちの電話」の通常窓口で対応し、被災者の心に寄り添い続ける。
悩みを親身に聴き、自殺防止を図る活動に取り組んできた連盟は、震災直後、被害の大きかった岩手、宮城、福島、茨城の4県からの電話を対象に震災ダイヤルを設置。各地のボランティア相談員が持ち回りで対応してきた。運営資金の約1千万円は、国内外からの寄付金などで賄った。
連盟によると、当初は罹災(りさい)証明の取得方法など実務的な問い合わせが多かったが、避難生活が長引くにつれ、将来の不安を訴える電話が増えた。
「仮設住宅での人付き合いが難しい」「自分にとっては大切な宝物が埋まっている場所を、みんなが『がれき』と言うのを聞くと心が痛む」「見える部分しか復興していない。自分たちは取り残されているのではないか」。内容はさまざまだった。
「死にたいほどつらい」など、自殺をほのめかすような相談も1割に上るという。
月に千~2千件の相談を受けてきた震災ダイヤル。資金に限りがあり、4県以外にも多くの被災者が避難していることなどから震災後2年半で終了するが、被災者の苦悩や不安は尽きない。
連盟の岡本正子事務局長は「引き続き誠心誠意、相談に乗っていきたい。話すことで、少しでも安らいでもらえればうれしい」と話している。
受け付けは30日午後8時まで、フリーダイヤル(0120)556189。