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第29節 東京V戦

2013-09-02 23:16:21 | ファジアーノ岡山
 前節悪い失点の仕方で引き分けに終わり今季のプレーオフ進出が大きく遠のいた.そんなタイミングで新戦力を獲得したところで一体何が変わるのか?遅い.もし清水がシーズン当初からいれば今季は大きく結果が異なっていたかもしれないが.

     押谷
   桑田  石原
田所 島田  千明 澤口
 植田  竹田  近藤
     中林

 サイドに澤口,CBに近藤が入って守備的になった代わりに攻撃的な島田が中央に入った.ここのところの中央の押し上げの少なさを見ると島田をもっと早く起用しても良かったと思う.また運動量対策かもしれないが石原をどうしてまだ起用するか疑問が残るところ.何にしろ得点力が期待できないメンバーだ.控えの民均や清水に期待するというちょっと寂しい試合となった.

 そんな風に思って試合を見たらファジアーノが圧倒的に試合を支配する.内容もシュート数も圧倒的.何が良かったか?というより東京が悪すぎた.走れないし球際は弱い.チーム戦術は曖昧で攻守ともバラバラ.監督のためにチームを負けさせようというような…
 「東京ギラヴァンツ」は読売クラブ時代からのサッカーを否定したことでクラブがかろうじて保持していた経験による強さを完全に放棄してしまっていた.つまり彼らは北九州のような新興クラブと型を並べてしまった.あれだけの実績を0から再度積み上げるのはほぼ不可能だろう.

 相手が悪かったとは言え岡山も良かった.押谷のこの日の守備はこれまでで最も良かったし,桑田はボールの無い場面でのポジショニングやゲームメイクに非凡なところを見せた.そんな中で最も効果的だったのは島田だ.これまでは前3人が孤立し仕方なくシャドーが低い位置へ顔を出し攻撃を組み立てWBを攻撃参加させていた.そのためゴール前は多くても2枚で,そこに仕方なくクロスを入れるという形になってしまっていた.しかしこの日は島田が高い位置で3トップと後ろ4人のリンクマンとして働き,シャドーと千明と連動し前後を入れ替わる動きを頻繁にすることでつかみ所を分かりにくくし,またシャドーを高い位置でプレーさせて攻撃の厚みを作ってた.
 3バック3トップの布陣を機能させる攻撃の形はWBの運動量に期待するのもあるが,それ以上にこういったボランチの攻撃参加が重要だ.特に岡山のように3CBが安定しているチームならやりやすいはずだが仙石はどうしても臆病なプレーが多かった.

 それだけチームが機能してもゴールは遠かった.フィニッシャーがいないせいだ.押谷はシュートは上手いがアタッカータイプ.荒田や川又のようなフィニッシャーでは無い.そういう意味で久木田か清水が石原の代わりにいれば得点は生まれただろう.つまり「後半まで待つしかないか」というところだった.この日は東京が酷かったので失点する感じもなかったのでのんびり構えていれば良かった.でも今の岡山の調子の悪さを考えると失点してしまいそうな….
 そんな風に思っていると澤口のゴール.彼は守備的な選手だがゴールに絡むことは意外と多い.こういうのも才能だろう.

 その後いつもの悪い癖が出るかと思ったがひたすら岡山ペースだった.今の岡山にこれだけ圧倒される東京は相当状態が悪いのだろう.その後はPKで追加点.以前から3-0とかで勝てればこのチームは本物と書いているが,この日もそのチャンスがありながら2-0.やっぱ今年のチームはこれが限界かもしれない.まだコンディションの悪い民均や全くフィットしていない清水がこのチームをどう変化させるか?僅かな期待だが無いよりマシ.そう思って勝手に採点.

押谷(7.0)MOM.ようやく1試合通して活躍できた
桑田(6.5)ゲームメイクだけでは駄目.
石原(6.0)前半カウンターでシュートを譲った場面が今の象徴
田所(6.5)暑い中トライし続けた
島田(7.0)MOM級の活躍.勝ちたいなら使わない手は無い.
千明(6.5)島田に釣られて良い動きだった
澤口(7.0)ゴール前にいるものだ.守備も安定
植田(6.0)余計なプレーもあったが
竹田(6.5)ビルドアップの安定感を出したい
近藤(6.0)守備だけなら合格点
中林(6.5)ポジションがいい

民均(6.0)トップコンディションには程遠い.技術はある
清水(6.0)難しい時間だった.これから
久木田(-.-)

影山(6.0)
 相手を圧倒した.石原と民均の使い方はちょっと疑問がある.あとは桑田にどれだけ前を向かせるか