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第29節 鳥栖戦

2010-10-16 00:05:38 | ファジアーノ岡山
 左SBの野田が出場停止(どころか怪我で1ヶ月離脱)となり,SBには田所が入ることになった.せっかくキムとダブルボランチを長く続け連携が出来てきたのだが.妹尾も前節怪我をしてしまい手術で半年離脱となり,ただでさえ薄いSHの選手層が更に薄くなった.

 この日は上位鳥栖が相手と言うこともあり,代わりのボランチは守備的な選手でいくだろうと思ったところに本職でもない喜山.その起用意図は試合で判断するしかないがそろそろ本職を育てても良いとは思う.そして攻撃陣は三木,白谷,川原と大幅に入れ替え(白谷は初先発),彼らが機能するかどうかもこの試合の注目点だった.

 試合は思った以上に鳥栖の動きが悪かった.試合序盤からラインが間延びしていたしプレスも甘くこれまでの鳥栖との対戦の中では一番やりやすく感じた.なのでファジアーノが比較的ボールを持てる時間もあった.しかし三木のところにボールが収まらない.ただ白谷と川原のパフォーマンスが悪くなかったので(それでもミスは多かったが)珍しく岡山が先制できた.しかもこのゴールは川原,白谷,三木が絡んだ,3人目の動きで相手を崩してのゴール.今シーズン目指してきた形が出たゴールだった.監督が喜ぶのも無理も無い.

 その後も試合は岡山寄りに動く.しかし肝心なところでミスが続き決定機が作れない.そうすれば徐々に相手のペースになる.岡山の攻撃に圧力が無いので鳥栖の選手がどんどんとPA付近にあがってくる.ボランチはどんどんポジションを下げ押し込まれる.という悪循環が続けば失点も仕方ない.ただ前半を1-1で終えることができたことが救いだった.
 ちなみに試合前気になっていた喜山だが,HTで交代となった.それがすべてだと思う.ゲームを作る役割が求められる選手にしてはトラップミスが多すぎる.もちろん今より前のポジションだともっと通用しない.スピードも無いし.

 そして後半から千明を投入.彼の守備力は喜山以下だし運動量も無い.けれど彼はボールを持てる.そして前を向いてパスをすばやく出せる.前半と比較すればその差は分かりやすいだろう.それに加えキムが守備に重点を置けるようになったこともチームのバランスを改善させた.それでも守備の不安は残ったが,相手の調子の悪さもありそれ以上の失点には繋がらなかった.

 そんな中相手が退場し数的優位に.普通なら攻勢に出たいが元々カウンターくらいしか攻撃の形が無い岡山は相手守備が整っている場面でボールを保持して穴を見つけるようなプレーができず,簡単に前にボールを放り込み,わざわざ相手にボールを渡す場面が目立った.
 ただ徐々に数的優位な戦い方ができるようになり,小林から白谷へのパスからゴールが生まれた.普通ならあの時間に得点を取ればそれなりに安心できるのだが,時間稼ぎをしないチームには戸惑うしかなかった.
 しかも終了間際にSBの田所が意味不明のオーバーラップ.「サイドのスペースでボールキープ?」と思った瞬間中へ切り込みボールを奪われ大ピンチを演出!慣れていないとは言えプロの試合とは思えない後半ATだった.

 残り少ない試合.昨年と同じ勝ち数を達成できるだろうか?今想定できる目標はそのくらいか.あとは来季を見据えた試合観戦になるだろう.それでは勝手に採点.

MOM:白谷(6.5)
 水戸戦のシュートを見ても能力の高さは分かったが,この日結果を残したことでその能力を安定して発揮するきっかけにして欲しい.もうちょっとボールを大事にして欲しい.

三木(6.5)強引なシュートが良かった
小林(6.0)決勝点アシスト.少しスペースが多いと結果を出せるが
川原(6.0)昨年より効果的なプレーが増えた
喜山(4.5)調子良くない千明より機能しなかった
キム(5.5)押し込まれだしてからの対応が
田所(5.5)最後の切れ込みは全てを台無しにするところだった
澤口(5.5)攻撃時の更なる判断力向上を
近藤(5.5)周囲との連携が駄目なのか
後藤(6.0)試合をこなすごとに落ち着きが出てきている
広長(5.5)最後は判断ミス

千明(5.5)今ひとつの出来.早くフルタイムで
西野(5.5)決勝点を演出.ストライカーらしいところも見たい
岸田(-.-)評価なし

影山(6.0)
 白谷の先発は成功.喜山の先発は失敗.千明と西野の投入は成功.ということでこの日は良さが上回った.試合を読む力と判断力,組織的な速攻などはもっと出来るはず.良いときだからこそ改善したい.


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