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第36節 富山戦

2012-10-05 22:34:11 | ファジアーノ岡山
 台風が直撃しようかという中での強行開催.すぐそばの松本は中止だというのに.悪天候の方が偶発的な得点で勝ち点を奪える可能性も高いという富山の意図があったかもしれない.とは言え岡山だってプレーオフ圏内ギリギリの勝負だ.「絶対に泣けられない試合」と監督が言っていたが,「ぜったに勝たないといけない試合」だと思う.

     川又
   キム  上條
田所 千明  仙石 田中
 植田  竹田  後藤
     中林

 先発は少しいじってきた.特に田中がJ初先発.どういう選手か期待したいところ.

 立ち上がりは富山が非常に動きが悪く「そりゃこの成績になるわ」と納得するほどだった.しかしその時間に岡山が効果的なプレーができなかったことに加え,強風の風下ということでパスがうまく繋がらなかったことから,徐々に富山がペースを握るようになった.

 それ以降の岡山のプレーはちょっと精彩を欠いた.玉際で負ける場面が増え,また勝利へのプレッシャーからか攻め急いで相手にボールを渡してしまう場面が何度も見えた.そうやってリズムを失う中,仙石は環境に対応したプレーが苦手なのかいつまでも風を読めないままパスミスを続けた.また田中は(ちょっとかわいそうな状況でのデビューだったが)プレーに安定感が無く周囲の選手が安心してプレーできなかった.期待された攻撃もいまいちだった.そういった個のプレーの悪さもチームの足を引っ張った.

 前半は中林と相手の決定力の無さのおかげで失点せずに終えられた.ただあの中林でさえ風の影響で単なるミドルシュートを恐々止めるほどの状況だったことを考えれば,風上になる後半は積極的にミドルシュートを打てば,普通のキーパーが相手ならいつかゴールは決まるだろう,とも思った.
 後半立ち上がりは予定通り岡山のペースで試合が進むかに思えた.しかしチャンスを決め切れない中で中途半端な攻撃を繰り返し,相手にカウンターを浴びるようになっていた.

 そんなタイミングで選手交代.そして直後に石原がゴール.悪天候の時は枠に飛ばせば何か起きる,という典型的な例だった.シュート意識の低かったチームに渇を入れるようなゴールだった.
 これで焦った相手は風雨の中でミスも増えるし,上手く時間を使いながら試合を進めれば…,と思っている最中に失点.試合中殆どペースを与えていない中,気をつけるのはカウンターとセットプレーのみで良かったのだが.しかも得点直後の最悪の時間.どうやったらこの悪癖を治せるのだろうか?

 引き分けるべくして引き分けた.そんな試合.負けに等しい結果だ.「この時期は下位チームも必死」なんて言い訳をするかもしれないが,プレーオフを狙っているチームだって必死なはずだ.シーズン終了時にこの時期の下位チームとの連戦で失った勝ち点5の意味が分かるだろう.その失ったものの大きさは今想像している以上だと思う.そして気づかされるだろう.プレーオフ進出を自分たちが本気で信じきれていなかったことを.残留争いほどの切羽詰った必死さが無かったということを.そうじゃないとこの2戦の情けない試合は説明ができない.

 ここから一歩踏み出せれば本当の意味で強いチームになれるのだが,その一歩は乗り越えるのが非常に難しいものだ.多くのチームが足踏みしている.ファジアーノはどっちになるか?それでは勝手に採点.

川又(5.0)積極性が不足していた
キム(5.0)プレーが雑でチャンスを失っていた
上條(4.0)ほとんどの時間で消えていた.
田所(6.0)厳しい環境でよく戦った
千明(5.5)悪いピッチで上手い守備だった
仙石(4.5)パスミスを繰り返して停滞させた
田中(5.0)3年前なら戦力だった
植田(5.5)大きな崩れも無く
竹田(5.5)マークがルーズだった
後藤(5.0)安易に飛び出し裏を突かれた
中林(6.0)失点の場面以外は良く守った

石原(6.5)シュートしたことに価値がある
関戸(6.0)流れを再び戻した
篠原(-.-)時間短すぎ
真子,服部,澤口,大屋

影山(5.0)
 久しぶりに的中した采配も,3枚目の交代の遅さで帳消し.価値にこだわる采配でなく「絶対に負けられない」采配.これで上を目指すのは厳しい.


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