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第10節 山形戦

2014-05-11 22:23:07 | ファジアーノ岡山
 GWの連戦の2戦目をアウェイで迎える。遠い山形。次は熊本。そう考えるとメンバーを交代させたいところ。とはいえ影山がそういう采配をしたところはあまり見ない。

     清水
   片山  妹尾
三村 上田  千明 田中
 田所  後藤  鎌田
     中林

 と、珍しく大幅にメンバーを変えてきた。前節勝利したときに限って。とはいえ初先発の清水には期待だし、片山も面白い選手。今季初出場の田中も何が悪かったのか気になる。しかし三村や妹尾は…。

 相手は今季かなり怖くなるだろうと思っていた山形。特にディエゴはフッキとプレーしていた時の印象が強烈過ぎる。あんな選手止められるのか?と、思っていたが今季もなぜか山形は調子に乗れず苦労している(監督が悪いのか?)。その上ファジアーノはやたら山形と相性が良い。ホントJ2はよく分からないリーグだ。

 試合はやっぱり三村や妹尾のプレーにイラっとするところから始まった。三村は頭が下がりがちでプレーの判断が遅く、妹尾はドリブルをしなくなって以来、ふわふわプレーしてボールを失う。チーム全体は悪くは無いのだが、結局は前の選手を変えたことでどうしても連携が悪く、前でボールが収まらず、なかなかペースをつかめなかった、という試合だった。

 しかし前節と同様に守備、つまり前からのプレスが効果的に効き始めて風向きが変わり始めた。そこに田中がサイドを押し込めるようになって少しずつファジアーノがペースを握るようになった。そしてカウンターから三村のスルーパスを妹尾が絶妙な飛び出しで受けて先制。まさかまさか、だった。
 この日試合感が鈍っていた選手たちにとってこのゴールは本当に大きかった。それまでは「絶対に結果を残してやる」というギラギラした空気が空回りしていた感じだったが、このゴールで選手が自信を持ってプレーできるようになり、ギラギラした気持ちもプレーに載せられるようになっていった。

 この日の田中、清水は特にそれが前面に出ていた。「俺の方が凄いだろ?」「何で使わなかったんだ?」と言わんばかりのプレー。今季あれほどサイドを支配できたことは無かったし、清水は本当に高いスキルを見せ付けた。トラップにしてもシュートにしても一つレベルが違った。そしてその清水のゴールが本当に良い時間帯に決まった。彼の得点率の高さは特筆すべきだろう。影山はFWに攻撃力以上に守備を求め起用するが、これだけコンスタントに得点を取る選手なら守備なんて少しくらい無視してもいい。

 という今季前半初ゴール。しかも2点も。ということは後半守勢になったときにどうなるか?が気になるところだった。しかしこの日は本当に気合が違った。ああいうプレーは大歓迎だ。最後の10分こそいつものように押し込まれたが、そこまでは殆ど山形にペースを与えないまま、きわどいシュートさえ打たせずに試合を終えた。今季ベストゲームだろう。

 2-0で今季初の連勝。GW連戦の滑り出しとしては最高の結果となった。これで10節を終えたが、ようやく五分の星になった。スタートダッシュを狙ったチームにしたらぎりぎりの結果。13位というのは落第点。そんな中でいつも控えに甘んじていたメンバーが今季最も良い試合をしたことを影山がどう理解するか楽しみである。個人的にはこれまでずっと選択を誤ってきていたと思っている。ここに植田が復帰すればかなり面白いだろう。それでは勝手に採点。

清水(7.5)MOM。この選手は使わない方がおかしい
妹尾(7.0)申し訳ないが予想外だった。上手く間でボールを受けた。
片山(5.5)殆どの時間で消えていた
三村(6.5)申し訳ないが予想外だった。守備のポジショニングは課題
上田(6.5)相変わらず安定
千明(5.5)今季はパスが安定しない
田中(7.0)サイドを押し込めたことで試合を支配できた
田所(6.0)不安定だったが
後藤(6.5)問題なし
鎌田(6.5)やっぱりCBの選手
中林(6.0)この日は仕事なし

島田(6.0)もう少し落ち着かせたかった
久木田(5.5)ゲームに絡めず
久保(*.*)清水に脅かされて危機感を持って欲しい

影山(6.5)
 素直に今日のサッカーは安定していた。相性悪い相手で真価をみたい