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第7節 東京V戦

2014-05-01 18:57:05 | ファジアーノ岡山
 初めてで最後の国立。あの舞台で岡山を代表するチームが戦うということは数年前まで全く想像したことが無かった。ただどうせならもっとお客の多い舞台でプレーさせてあげたかった。

     押谷
   荒田  林
染矢 上田  島田 久木田
 田所  竹田  後藤
     中林

 ようやく上田を先発起用したが、千明が外れることの不安もある。また3トップから石原がようやく外れた(怪我らしいが)が、センターは押谷。荒田か林のほうが適任だと思うが。そしてここまでしながらCBに田所を起用。そんな急造CBで,前節のできを見れば素直に鎌田だろ?と思いながら観戦。
 相手は財政難で戦力維持さえできていない東京V。プロクラブとしての体を保つのがギリギリだ。成績も下位に沈んでおり負けるわけにはいかないし、上の集団についていくためには絶対に勝利が必要だ。戦力強化したチームが財政難チームと同レベルに沈んでいるという事実は重く受け止めるべきだろう。

 試合の入りは悪くなかった。しかしまず守備が悪い。竹田の1対1の弱さを狙われていた。35分の平本に交わされるシーンはDFの選手とは思えなかった。それ以外にも田所と染矢の連携の悪さも突かれる。失点しなかったのは相手のレベルの低さに助けられただけだった。
 そうやって中々攻撃に移れずDFラインが下がってしまう。その上にビルドアップも酷い。竹田は必ずワンタッチして出すところを探す判断の遅さを狙われていた。彼のように高さも速さも1対1も無いDFがこんなプレーでは存在価値を問われるだろう。さらに田所はWBの選手とは思えないほど足下が落ち着かず、とても不安そうにボールを裁いていた。なのでGKへのバックパスが増えるが中林のキックの精度は悪い。しかも前線に高さはない。というわけでそこでボールを奪われる。
 せめて前線に高さがあれば、と思うが高さの無い選手起用の意図は不明だ。しかも前の選手の距離が離れすぎてセカンドボールもいつものように拾えない。前で時間ができないのでDFラインは下がり距離は広がる。悪循環だ。

 他の選手も決して良くなかった。期待の上田もパス精度はあるが、ボールを受けに行く回数や組み立てに加わる回数がまだ少ない。他の選手も上田を見れない。3トップの配置も悪い。荒田はシャドーでは組み立てに加われず停滞。林も受けると後ろに持って下がることが多く攻撃に繋がらない。左サイド2試合目の染矢は田所より仕掛けられるが、クロスは相手に引っかかるばかり。CKが取れる分マシだが、あの程度なら田所の守備を取る。
 とにかく前半は全体のプレーが遅く、切り替えも遅く、ボールの動きも遅く、ボールの動く範囲も狭かった。ただ相手の調子が悪いことだけが救いだった。岡山の酷いプレー対東京Vの淡白な攻撃。おかげで少しずつ岡山にペースが戻り始めた。多分普通のチームが相手なら失点して終わっていた。

 前半終わりからペースを握り始め荒田がゴール。やっぱりフィニッシャーはゴール前で強い。押谷や林に不足しているところだ。ゴール前でシンプルにゴールに向かってプレーできるのはさすがだ。
 その後はいつものように岡山は引きこもってプレーする。こういうときに上田の存在が役立つはずだが、他の選手にどうしても彼の姿が見えずボールを当てられない。普段から臆病に横パスばかりしている弊害だろう。DFラインの強化は緊急の課題だ。とにかくあれだけ前にクリアするだけのプレーではどうしようもない。千明が出てきて少しだけマシになったが。

 というぎりぎりの1-0の勝利。荒田が言っていたように絶対に勝たなければならなかった試合で、多少プレッシャーがあったと思うが、それでももっと勇気を持って戦うべきだった。そして練習からこの課題に対してもっと取り組むべきだ。
 2勝2分3敗。4得点。とてもスタートダッシュを狙ったチームとは思えない。目標大幅未達だ。ここから3連勝してもスタートダッシュ失敗という結果だ。これで10試合目までにもう1勝できなければ普通は辞任する。それでは勝手に採点。

押谷(5.5)適切なポジションで使いたい
荒田(6.5)MOM。前半しんどかったけど点は取るのがストライカー
林(5.5)玉離れがわるい
染矢(5.0)クロスは要改善
上田(6.5)もう少しボールを受けられたら
島田(5.0)ゲームを作れず。パスを出した後油断しすぎ
久木田(6.0)気の利いたプレーはさすが
田所(5.0)CBになってわかる足元の悪さ。酷すぎる
竹田(4.0)終始狙われた
後藤(5.5)いつもながら足元に怖さが残る
中林(6.5)キック以外は完璧なのだが。

片山(5.5)あまりゲームを変えられず
千明(6.0)終盤に組み立てでチームを救った
清水(-.-)これから。期待している

影山(4.0)
 前半と勝ち越してからが課題。距離感の酷さが全く改善されないまま試合に入っていくのはどうにかできないものか?