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第2節 北九州戦

2012-03-17 21:44:20 | ファジアーノ岡山
 開幕を引き分けで終えたファジアーノ.アウェイとは言え6位以内を目指すチームとしては勝ち点3を求めたい.この日は数少ない後から参入組の北九州が相手.昨季躍進した北九州だが岡山は負け無し.とは言え2年前のJリーグ初対戦ではやりたい放題されたし,昨季の順位も上.油断できない相手だ.
 この日の先発メンバーは次の通り.

     チアゴ
   桑田  キム
服部 仙石  関戸 澤口
 植田  後藤  一柳
     中林

 前節酷いプレーを見せた竹田が外れ,新卒の関戸が初先発.また3トップも組み合わせを変えてきた.このあたりは影山が昨年より成長した部分かもしれない.まだ油断できないが.

 試合は75分間岡山のペースだった.この日特に良かったのはショートパスの組み立てに偏らず,サイドのスペースを狙うロングパスやサイドチェンジを状況によって使い分けたところだ.ポジションも流動的に入れ替わり,また両WBはサイドだけでなく中央へも顔を出し,また全体として選手の距離感も良くバランス良く戦えていた.その証拠にセカンドボールが殆ど岡山側にきていた.
 また相手の3バックがまだ浸透していないことも岡山に有利に働いた上,相手は3-5-2.岡山の攻撃のときに前からのプレッシャーが比較的弱い.このためビルドアップがしっかりでき,かなりの強風の風下となった後半も75分くらいまで相手に主導権を与えることなくゲームを進めることができた.
 
 とにかく開幕戦は何だったの?と思わせるくらいチームは機能し,選手はのびのびとプレーしていた.課題はフィニッシュの部分だが,これも前節と比較すればかなり良くなっていた.ゴール前の人数もまだまだ少ない場面もあったが前節よりは少し増えた.この日は強風のためにクロスがずれた部分もあり全く駄目だったわけでもない.もし1本シュートが決まっていたら大きく流れは変わっていたように思う.前3人の組み合わせが安定するまでもう少し長い目で見ていく必要があるだろう.

 残念なのは足が止まり始めた75分以降の戦い方だ.落ち着く時間を失い度々相手に主導権を譲ってしまった.ああいうときこそ服部のような経験ある選手の出番なのだが.この日の服部のパフォーマンスは良かったが.ただそういった相手の時間帯でも失点はしなかったし,セットプレー以外では危ない場面も僅かだった.守備もかなり安定してきたように感じた.

 という0-0.これでもまだ怪我で主力を欠いている状態.結果はついてきてないが内容は昨年とは段違いだ.試合を見る気になるのだから.ただ上位を目指すならこういう主導権を握れた試合で勝ち点を取りこぼしたくないところだ.

 というわけで勝手に採点.

チアゴ(5.5)イライラさせられたら負け
キム(6.5)相変わらず良かった.シュートが決まっていれば
桑田(5.0)足も判断も遅かった
服部(6.0)攻守ともに安定感を見せた
仙石(6.0)攻撃面でもう一つ工夫が欲しい
関戸(6.5)MOM.今後が楽しみだ
澤口(6.0)攻守ともに安定していた
植田(6.0)ちょっと怖いプレーもあるが植田なら仕方ない
後藤(5.5)GKとの連携をもう少し
一柳(6.0)積極的な攻撃参加だった
中林(6.0)ポジショニングが良かった.DFとの連携がもっと良くなれば

石原(6.5)体が一回り大きくなりプレーも力強くなった
中野(5.5)ゴールへ向かうこと

真子,近藤,竹田,田所,岡崎

影山(6.0)
 前節駄目だった竹田,中野をすっぱり外せたところが最も良かった.選手が変わっても昨年のベースを引き継げている部分も良い.こういうサッカーができるなら,途中交代のオプションの部分も効果的が必要になってくるだろう.特に上位を目指すならこういう試合で勝ち点3をとることが重要になる.