京都・向日市、8年連続黒字 13年度決算実質単年度収支

2014-08-27 20:30:11 | 政 governing

 京都府向日市は2013年度の決算をまとめた。一般会計の純粋な年間収支となる実質単年度収支は1億2300万円で8年連続の黒字となった。財政 の弾力性を示す経常収支比率はやや改善したが、市財政課は「依然として厳しく、財政の硬直化は続いている」としている。25日に開会した市議会9月定例会 に提案した。

 歳入総額は前年度比1・1%増の174億8600万円に上った。歳入の約4割を占める市税は0・2%増のほぼ横ばいで70億2300万円だった。地方交付税は1・4%減の26億9700万円となった。

 国庫支出金は国の「地域の元気臨時交付金」などを積極的に活用した結果、13・8%増と大幅に伸びた。一方、子育て支援の補助金を使って前年度に計上していた民間保育所建設補助分が減ったことから、府支出金は8・6%減の11億6700万円だった。

 歳出総額は0・3%減の168億2500万円。障害者自立支援給付や生活保護費の増額で扶助費は4・8%増の43億3800万円となった。人件費は市職員の給与を減らす特例条例が影響し、3・4%減の31億9400万円だった。

 普通建設事業費は小中学校の耐震補強工事などを実施したことで10・4%増の17億6500万円に上った。

 市債の発行額は5%減の16億100万円で、そのうち地方交付税で手当てされる臨時財政対策債は9億9100万円だった。国の「地域の元気臨時交付金」を北部防災拠点の整備などに当てることができたため、起債の抑制につながった。

 貯金にあたる財政調整基金は13年度末で21億4200万円。06年度以降は8年連続で積み立てができており、09年以降は10億円以上を維持している。

 経常収支比率は96・2%で0・9%減らして好転した。財政健全化を判断する指標となる実質公債費比率は3・1%、将来負担比率は4%といずれも改善された。



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