認知症、地域で見守ろう 向日・長岡京で徘徊模擬訓練

2014-02-26 18:19:07 | 護 help
 認知症を地域ぐるみで見守る必要が高まるなか、京都府の向日市と長岡京市で25日、広域対応や情報通信技術を導入して、徘徊(はいかい)模擬訓練が実施された。

 ■声掛けや付き添い体験

 向日市では、上植野町のイトーピア向日マンションで、同町の住民ら約80人が訓練に参加した。参加者は徘徊役に声を掛けたり、付き添って歩いたりして認知症患者に対する接し方を体験した。

 マンション敷地内を歩き回る徘徊役の男性に、参加者は「何かお困りですか」と話し掛け、「家がこの辺にあるはず」と徘徊役が答えると、「一緒にお部屋まで行きましょう」と寄り添った。徘徊役を安心させるため、優しく腕を組んで歩く女性参加者もいた。

 続いて、認知症患者が部屋を間違えた場合の訓練も実施。応対した参加者は丁寧に名前などを聞き、徘徊役を本来の部屋まで案内した。

 この日の訓練では、行方不明者の情報を向日町署から2市1町の地域包括支援センター、市役所など関係機関にファクスで伝える態勢も確認した。

 ■ICタグも活用

 長岡京市西部に住宅街として開発された高台西、金ケ原、こがねが丘の各地区でも、市や地元住民、民生児童委員らが共同で徘徊模擬訓練を行った。

 このうち高台西地区では、京阪神の企業グループが開発した情報通信技術を訓練に活用した。認知症患者役の住民が電波を発するICタグを身に着けて地区を歩くと、地区内に設置したセンサーが電波を検知し、見守り役の住民に通過地点をメールで連絡。患者役を発見できた。

 同地区在住で市介護家族の会事務局長の上岸敏則さん(63)は「技術の有効性は確認できた。アイデア次第でさまざまに応用できる。市にも導入を働き掛ける」と話した。

【 2014年02月26日 11時29分 】

激辛「恋チュン」、AKB公式サイトで配信 向日の商店街作成

2014-02-26 17:56:05 | 創 creation
 人気アイドルグループAKB48のヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」に合わせて作った京都向日市激辛商店街の動画が、総合プロデューサー秋元康さんの事務所から公式認定を受け、動画投稿サイト・ユーチューブのAKB48オフィシャルチャンネルで配信されている。同商店街事務局は向日市と激辛料理をPRするため、幅広いファンを持つAKB48の発信力に期待を寄せる。

 動画は同商店街加盟店のほか向日神社や石塔寺、竹の径(みち)、中小路家住宅、元稲荷古墳、トリックアートが描かれた商業施設、市民体育館、天文館などで撮影。観光イベントを知ってもらうため「向日市まつり」や「たけうま全国大会」の会場でもロケを実施した。

 約3分の動画には子どもから大人まで総勢637人が出演し、曲に合わせて楽しくダンスを披露している。長岡宮大極殿跡や朝堂院公園では出演者が古代の衣装を身にまとって踊り、同商店街キャラクター「からっキー」も各所に登場する。

 動画は今月4日にユーチューブで公開した。激辛商店街の公式ホームページからも閲覧できる。順調に再生回数が増加し、17日に公式認定された。認定を受けるのは京都府内で初めてという。

 「恋するフォーチュンクッキー」に合わせたダンス動画制作は全国各地で広がっており、企業や自治体のPRにも活用されている。AKB48オフィシャルチャンネルでは横浜市交通局や日本バスケットボールリーグなどが作った動画が配信されている。

 激辛商店街事務局は「AKB48の発信力はすごい。向日市のイイとこ、オモシロイとこ、カライとこの認知度が高まる」としている。

【 2014年02月25日 11時54分 】

【MV】恋するフォーチュンクッキー / AKB48[公式]


楊谷寺の桜でスモークチーズ 長岡京、門前で毎月17日販売

2014-02-26 17:53:40 | 商 trading
 京都府長岡京市でサクラの植樹など地域活性化に取り組むNPO法人「京おとくに・街おこしネットワーク」(KOMO)が、柳谷観音楊谷寺(同市浄土谷)の縁日に合わせて、サクラのチップで手作りしたスモークチーズを門前で販売している。

 毎月17日に同寺の門前で、市民の居場所づくりなどに取り組むNPO法人「いきいきネット」が旧茶屋の建物を借り、人々が交流できるカフェ「茶家 西の風」を去年6月から開設している。寺にわき出る霊水「おこうずい」を用いて、参拝者に手作りの食事や飲み物を提供している。

 KOMOは、柳谷観音をはじめ市内の神社や公園に改良品種のサクラ「陽光」を植樹する活動に取り組んでいる。その一環として、境内でサクラのチップを利用して、チーズを薫製した。「西の風」の前を借りて野外にテーブルを置き、1個160グラムを500円で販売している。毎回90個を用意するうち、約70個は予約申し込みがあるという。

 両NPO法人のメンバーは「ともに協力して、柳谷観音の門前がにぎわい、多くの人たちが交流してほしい」と話している。

 次回は3月17日に「西の風」を営業し、スモークチーズも販売する。

【 2014年02月24日 11時25分 】

小中学生アート、表現力豊かに 長岡京で400点展示

2014-02-23 16:15:34 | イベント
 京都府長岡京市の小中学生が手がけた美術作品を紹介する展示会が22日、同市天神の市立中央公民館で始まった。絵画や工芸品の力作が並び、訪れた市民の目を引きつけている。

 今年で29回目。市内の14小中学校から優秀作品を選んだ。姉妹都市盟約を結ぶ静岡県伊豆の国市の小中学生の作品も合わせて約400点が集まった。

 小学生の作品は、地元の長岡天満宮や勝竜寺城公園などを描いた写生作品をはじめ、葛飾北斎の「富岳百景」などの浮世絵を題材にした版画、表情豊かな鬼の顔をデザインした紙版画などが並んだ。

 中学生は、写実的な表現が光る風景画やゴッホらの名画の模写、木工の時計やパズルなどの多彩な作品を発表した。来場した人たちは「これは上手ね」などと感心しながら観賞していた。

 23日まで。午前9時~午後4時。

【 2014年02月23日 09時49分 】

紙ヒコーキ作り、JALパイロットら指導 向日・向陽小で教室

2014-02-23 16:13:59 | 習 learn
 日本航空(JAL)のパイロットや整備士らが京都府向日市向日町の向陽小を21日に訪問し、「折り紙ヒコーキ教室」を催した。

 JALグループは、社員が折り紙ヒコーキ協会認定指導員の資格を取得して、ボランティアで国内外の学校や地域イベントで紙飛行機の作り方を伝えている。

 この日は向陽小とPTAが、学年レクリエーションなどの一環として招き、1年児童と保護者が参加した。

 運行本部機長の山浦禎一さんをはじめ整備士や地上接客業務の人たちがそれぞれの制服姿で体育館に登場した。画用紙を材料に、細長い形状で飛距離が伸びるタイプや平らで滑空時間が長い2種類の紙ヒコーキの作り方を指導した。

 「真っすぐ前に押し出すように飛ばそう」などアドバイスを受けた児童は、学級ごとに一斉に飛ばし、距離を競い合った。

【 2014年02月22日 11時15分 】

63料理「辛口」投票に 22日、向日でKARA-1グランプリ

2014-02-23 16:11:52 | イベント
 激辛グルメの日本一決定戦「KARA-1グランプリ」が22日に迫った。3回目の今回は昨年より5店多い64飲食店が、向日市寺戸町の京都向日町競輪場に軒を連ねる。物販店も並び、地元野菜を使った洋菓子などが提供される予定だ。主催する京都向日市激辛商店街は前回並みの5万人の来場を目標に、横断幕やのぼりを掲げてPRしている。

 決定戦は午前10時~午後3時半に開かれる。昨年に来場者が大幅に増えたため開始時刻を30分早める。飲食64店、物販14店がブースを構える。

 飲食店は初出店18店、地元店17店。京滋のほか東京や栃木、富山、岐阜、愛知、大阪、鳥取などから参戦があり、兵庫県在住の米国人男性も初めて参加する。各店がから揚げや和牛ステーキ、イカ焼き、豚バラ串など自慢の激辛料理を販売し、来場者の投票でグランプリを競う。投票は前回まで割り箸で行い1人2票だったが、今回から紙による投票にして1人1票とする。用紙は会場入口で配布する。

 投票対象は、初代王座に輝いた「純中国料理 麒麟(きりん)園」(寺戸町)の「激辛担々(たんたん)麺」を除く63料理。前回「うま辛チキン南蛮」で王者になった和洋ダイニング「ふうせんかずら」(上植野町)はカレーライスで参戦するため対象となる。

   ◇  ◇

 物販は14店が並ぶ。激辛調味料や野菜を販売するほか、府山城広域振興局の主唱で行われている農商工連携で考案された新たな洋スイーツ商品の試食もある。小松菜を使ったプリンと、ユズのジャムなどを入れた半生焼き菓子で、地元農家とタッグを組んだ洋菓子店「パティスリー ピラミッド」(鶏冠井町)が製造する。新商品は来場者に試食してもらい、アンケートで名称を募る。ほかにもステージ発表があり、地元在住のミュージシャンや京都発アイドルユニット「Purpure☆(パーピュア)」が登場する。

 また、向陽高生約30人がボランティアスタッフとなって投票用紙の配布などを行い、催しの進行に一役買う。

 今回の決定戦は、同競輪場が3月にバンク改修するため過去2回より1カ月早い開催となる。激辛商店街事務局は「旨くて辛いホットなグルメを味わいに来て」と呼び掛けている。

【 2014年02月21日 11時02分 】

主体的な支援活動必要 新民生・児童委員が向日で研修会

2014-02-23 16:04:08 | 護 help
 乙訓2市1町で新たに民生委員・児童委員となった人たちを対象にした研修会が19日に京都府向日市上植野町の府乙訓保健所で催された。高齢者の孤独死や児童虐待などニーズが深刻化・多様化するなかで住民と行政のパイプ役としての心構えを新たにした。

 民生委員・児童委員は法に基づき福祉面で住民の相談に応じたり助言や援助などにボランティアとして携わる。乙訓では計253の定数のうち、昨年12月に76人が改選された。

 乙訓保健所と乙訓地方民児協連絡協議会が、改選後初めて合同で催した。

 参加者は生後間もない乳児が泣くことに周囲の人が理解を深めるビデオを見た後、高齢者福祉施設「神の園」(精華町)の齊藤裕三施設長の講演を聞いた。

 齊藤施設長は「支援活動の七つのポイント」をテーマに語った。「『してあげる』のではなく、主体的に問題を解決して生活していけるようにサポートすることが必要」「対象者を受け入れようとする態度が、安心感につながる」など心構えをアドバイスした。

【 2014年02月20日 11時44分 】

主体的な支援活動必要 新民生・児童委員が向日で研修会

2014-02-20 15:17:16 | 会 party
 乙訓2市1町で新たに民生委員・児童委員となった人たちを対象にした研修会が19日に京都府向日市上植野町の府乙訓保健所で催された。高齢者の孤独死や児童虐待などニーズが深刻化・多様化するなかで住民と行政のパイプ役としての心構えを新たにした。

 民生委員・児童委員は法に基づき福祉面で住民の相談に応じたり助言や援助などにボランティアとして携わる。乙訓では計253の定数のうち、昨年12月に76人が改選された。

 乙訓保健所と乙訓地方民児協連絡協議会が、改選後初めて合同で催した。

 参加者は生後間もない乳児が泣くことに周囲の人が理解を深めるビデオを見た後、高齢者福祉施設「神の園」(精華町)の齊藤裕三施設長の講演を聞いた。

 齊藤施設長は「支援活動の七つのポイント」をテーマに語った。「『してあげる』のではなく、主体的に問題を解決して生活していけるようにサポートすることが必要」「対象者を受け入れようとする態度が、安心感につながる」など心構えをアドバイスした。

【 2014年02月20日 11時44分 】

「ガラシャめぐる人々」テーマに講演 3月、長岡京で

2014-02-20 15:15:11 | イベント
 細川ガラシャや幽斎・忠興、明智光秀を登場人物にしたNHK大河ドラマ誘致活動に京都府内の自治体が広域的に取り組むなか、「細川ガラシャを巡る人々」をテーマに、京都橘大名誉教授の田端泰子さんを招いた講演会が3月16日、長岡京市天神の中央公民館で催される。

 田端名誉教授は日本中世史、女性史が専門で橘女子大(当時)、京都橘大学長などを歴任し、戦国期の女性に詳しい。著書に「山内一豊と千代」などがある。一昨年12月には大河ドラマ誘致イベントの一環として宮津市で、細川ガラシャが丹後で出産や幽閉されたことなどについて、大山崎町歴史資料館の福島克彦さんとともに講演している。

 NPO法人長岡京市ふるさとガイドの会が午後1時半から催す特別歴史講演会では、田端さんは波乱の時代の流れの中でガラシャと人々の結びつきなどについて語る予定。

 資料代300円。先着200人。申し込み不要。

【 2014年02月19日 10時55分 】


山あいに護摩の白煙 長岡京・柳谷観音楊谷寺

2014-02-20 15:13:21 | 式 celemony
 山岳信仰の名残をとどめる採燈大護摩供が17日、京都府長岡京市浄土谷の柳谷観音楊谷寺で営まれた。修験者の吹くほら貝の音色が山あいに響き、白い煙が冬空に向けて勢いよく立ち上った。

 同寺が属する西山浄土宗の教義では、御利益や厄よけを祈る加持祈祷を一般的に行わない。楊谷寺は、浄土宗が開かれるよりはるか前の平安初期、西山奧深くの柳が茂る谷で観音菩薩(ぼさつ)が現れたことから建立されたと伝わっている。そうした由緒にちなんで江戸期から護摩供は営まれてきたという。

 この日、十数人の修験者は本堂そばに結界で区切った祭壇で、真言と呼ばれる呪文を唱えたり四方や中央に矢を放って場を清めてから、点火した。勢いよく立ち上る白煙に境内は包まれるなか、大勢の参拝者が家内安全などを祈っていた。

【 2014年02月18日 13時07分 】

「サイン見落とさないで」 向日で研修会、児童虐待の現状紹介

2014-02-20 15:11:11 | 護 help
 乙訓地域人権教育研修会が17日、京都府向日市上植野町の府乙訓保健所で開かれた。府こども政策監の松村淳子さんが「家庭と学校における子どもをめぐる人権問題-児童虐待の現状から考える」と題して講演した。

 府教育委員会が主催し、2市1町の青少年育成協議会員や社会教育委員、PTA会員ら約50人が参加した。

 松村さんは、府内の児童虐待の通告件数が2012年度は700件超だったことを紹介し、「(06年の)長岡京市での事件以降、潜在していた事案が顕在化して件数が増加している」と説明した。

 11年度まで1桁だった性的虐待の通告が12年度は19件に上ったことに触れ、「性的虐待は子どもが抱え込むため見つかりにくい。遊び方が変わるなどちょっとした子どものサインに敏感になってほしい」と呼び掛けた。

 また、子どもへの対応の仕方や思いの伝え方を知らない保護者が虐待する傾向にあるとして、「今の親を支援することで、今の子どもが親になった時に虐待を繰り返すことが減るのではないか」と、子どもの見守りとともに親支援の大切さも強調した。

【 2014年02月18日 11時46分 】


6年間の思い水車に 長岡第七小児童が校庭に設置

2014-02-16 11:52:42 | 創 creation
 京都府長岡京市今里の長岡第七小の児童らが15日、校庭に設置する水車の製作に取り組んだ。6年生が思い思いの漢字を書いた部材を組み立て、車軸に取り付けて完成品に仕上げた。今後は校内の井戸からくみ上げた水をビオトープに流し込むのに使う予定で、子どもたちは勢いよく回る姿を思い描いていた。

 同小の校区住民などでつくる長七小校区地域コミュニティ連絡協議会の取り組み。府の地域力再生プロジェクト支援事業を活用し、水車製造を手がける長野県松本市の「堀川工房」の協力を得た。

 事前に部材であるスギ製の輪板を学校に送ってもらい、6年生が卒業制作の一環で「友」や「夢」、「絆」などの好きな漢字を耐水塗料で書いておいた。

 この日の作業には児童28人や教員、コミュニティ協議会のメンバー、堀川工房のスタッフらが参加した。まず輪板や羽根板などをねじで留めて8個の部品を作り、玄翁(げんのう)などを使って車輪の形に組み立てると、直径180センチの水車が完成した。

 3月2日に完成のお披露目をする予定。6年生の高山恭平君(12)は「今まで生きてきてこの6年間が一番楽しかったので『最』と書いた。卒業しても水車が回る様子を見に来たい」と笑顔で話した。

【 2014年02月16日 10時41分 】

並木道、白銀のトンネルに 向日の住宅街

2014-02-16 11:50:53 | 木 plants
 春は満開の桜で埋まる並木が、白銀のトンネルへと姿を一変した。乙訓でこの冬一番の大雪となった14日朝、京都府向日市上植野町の阪急西向日駅近くの住宅街も路上や樹木が雪に覆われた。傘を差して長靴姿の人たちが、ふだんと勝手が違う足元を気にしながら通勤や通学への道を急いだ。

 乙訓消防組合本部(長岡京市)の観測では、この日未明から寒さが厳しくなり、最低気温は午前8時43分の0・4度まで冷え込んだ。この前後の時間帯に雪が多く降った。昼前まで断続的に降り続き、気温も1~2度台にとどまった。

 主要道路ではボンネットに雪をのせたままの自動車がスリップを避けてスピードを落としながら慎重に運転した。交差点では平常の朝のラッシュ時よりも長い列ができた。自転車やバイクの人たちも運転をあきらめてゆっくりと押して進んでいた。

【 2014年02月15日 12時19分 】

剣士さながら殺陣決まる 向日で教室、時代劇ファン学ぶ

2014-02-16 11:49:30 | 習 learn
 京都府向日市寺戸町の市民会館で12日夜、「基礎からはじめよう!殺陣教室」が開かれた。時代劇ファンの中学生や高校生、社会人の8人が剣士さながらに木刀を振り、殺陣の立ちまわり方などを学んだ。

 教員有志でつくる「京都乙訓ふるさと歴史研究会(乙歴研)」が企画し、京都市の劇団ZTON(ゼットン)の役者が講師を務めた。

 乙歴研は、向日市まつりで中世から戦国期の武士集団「西岡衆」の歴史を伝える子ども武者行列を催す。ZTONは行列でいっしょに練り歩いたり西岡衆を題材にした甲冑(かっちゅう)劇をステージで披露している。乙歴研は「教室の参加者から、甲冑劇に出演する人を募りたい」としている。

 参加者はまず、殺陣では背筋を伸ばして重心を落とした姿勢をとり、すり足で移動する基本を学んだ。

 続いて木刀を手にし、正眼や上段といった構え、けさ斬りや抜き胴などの斬り方を反復して練習した。けが防止のため、木刀を振り上げすぎず、声を出して動くことも教わった。

 その後、役者を相手に組み手を実施。参加者は不慣れな足の動かし方に戸惑いつつも上段から斬りかかったり、下段で相手の木刀を受けたりした。簡単な殺陣も体験し、参加者は気持ちよさそうに汗をぬぐっていた。

 乙歴研は今後も教室を開く予定。教室を通して殺陣を学ぶとともに西岡衆など地元の歴史や文化も知ってほしいとしている。

【 2014年02月14日 11時35分 】

300年前の涅槃図修復、初公開 向日 ・勝林寺

2014-02-16 11:47:53 | 歴 history
 京都府向日市上植野町北小路の勝林寺に約300年前から伝わる涅槃(ねはん)図が修復され、釈迦を追善する涅槃会に合わせ、15日に初めて一般公開される。末期を迎えて横たわる釈迦(しゃか)を仏弟子が取り囲み、森中の動物たちも嘆き悲しむ様子が鮮やかな極彩色で描かれている。

 高さ2メートル、幅1・4メートルと、末寺としては珍しい大きさの涅槃図は、江戸前期の寛永年間に個人の檀家から寄進されたことが裏紙に墨書されている。天明年間に修復されたことも記されているが、長年収蔵されたままで傷みが激しかったため、このほど修復して表装も一新した。

 当日は午後1時から住職代務者の僧侶守中隆宣さん(66)が涅槃図について絵解きをする。また、守中さんは琵琶の語りで「祇園精舎」を披露し、人の世のはかなさを伝える。

 守中さんや檀家の人たちは「地域の寺にこれほど立派な涅槃図が残っていることを、多くの人たちに知ってほしい」と話している。無料。

【 2014年02月13日 12時00分 】