駅直結の高速道バス乗り場、利用陰り 京都・長岡京

2017-07-27 23:34:30 | 商 trading
 阪急西山天王山駅と直結する京都第二外環状道路(にそと)の高速バス乗り場「高速長岡京」(京都府長岡京市友岡4丁目)の利用に、陰りが見え始めている。バスの発着数、乗降客数とも一昨年秋をピークに減少に転じており、市はバス乗り場の機能向上を目指し対策に乗り出した。

 高速長岡京は、市が設置し、2013年12月に阪急西山天王山駅と同時開業した。駅とバス乗り場がエレベーターで結ばれており、全国的にも珍しい高速道路と鉄道の「交通結節点」になっている。

 開業当初の発着便数は、関東方面や北陸・甲信越方面などに1日18便だったが、15年4月には86便にまで増加。1カ月あたりの乗降客数も、14年1月は413人だったが、翌15年11月には5757人にまで増加した。

 だが、その後はバスの発着便数、乗客数とも減少。今年4月のバスの発着便数は71便、同3月の乗客数は4662人となっている。「バスターミナルの改修終了で京都駅にバスが乗り入れやすくなったことや、想定したよりも利用客の伸びなかったことが原因ではないか」(市交通政策課)とみている。

 そうした状況に市は今年3月、学識経験者や交通関係者を集めた高速長岡京バスストップ機能向上検討会議を設置。利用拡大に向けて対策の検討を始めた。

 会議や利用者アンケートの中で浮かび上がってきたのは、バス乗り場や周辺環境の不便さだ。乗り場には風よけはなく、待合室も遠い。周辺に飲食店はなく、西山天王山駅の売店も午後6時に閉店する。

 一方、バス事業者側は高速長岡京に立ち寄ることで発生するコスト増を負担に感じていることが明らかになった。現在、高速長岡京に立ち寄るバスは、いったん長岡京インターチェンジを出る経路になっているため、高速道路料金の長距離割引が適用されず、利用1回当たりの料金も再度徴収されてしまう。バス事業者へのアンケートでは「毎日の運行になると、(負担する)金額は大きくなる」といった意見もあった。

 市は当面、バス乗り場の案内表示を分かりやすくする対策を講じるとともに、バス乗り場のPRに取り組む方針だ。だが、大規模ターミナルの京都駅に距離的に近いだけに、これまでとは違った知恵が求められそうだ。

 市まちづくり政策室は「何も対策をしなければ、今後さらに利用が減少する可能性もある。駅と高速道路の結節点というメリットを最大限生かした対策を早めに手を打っていきたい」としている。

【 2017年07月27日 10時45分 】

店舗で割引特典 京都・長岡京市観光協会、会員向け新サービス

2017-07-27 23:26:30 | 商 trading
 京都府長岡京市観光協会は25日、会員向けのサービスを始めた。会員は市内36の店舗や事業所で特典が受けられる。あわせて、一部観光客向けにも同様のサービスを行い、同協会は「会員増強を図るとともに、観光消費額のアップにつなげたい」としている。

 同協会の会員数は、ここ10年間ほど200人前後にとどまっている。一方で、「会員になってもメリットがない」と退会する会員や入会しない事業所もあるため、新規事業として企画した。

 会員は、協力を求めた市内4商店街の飲食店など計36店舗で、配布されたメンバーズカードを提示すれば、商品や料金の割引やドリンク1杯無料などのサービスを受けられる。

 また、市内3カ所の観光案内所や、各種観光まつりで特産品の購入やレンタサイクルを利用した観光客に、「観光協会特典証」を発行。会員と同様のサービスが受けられる。

 特典が受けられる店舗は、同協会のホームページで紹介している。市観光協会は「今後さらに協力店舗を増やすとともに、サービス内容の拡充や利用実績の調査も行いたい」としている。

【 2017年07月26日 09時35分 】

開館30周年、イベントや講演も 京都・長岡京市立図書館

2017-07-27 23:14:18 | イベント
 京都府の長岡京市立図書館(同市天神4丁目)が開館し、今年11月で丸30年を迎える。今週から今秋にかけて記念イベントを計画しており、「開館30周年を機に、改めて多くの人に利用を呼び掛けたい」としている。

 図書館は、1987年にオープン。3階建て延べ約2千平方メートルで、開館当初の蔵書数は約5万7600冊だったが、現在は約25万400冊にまで増えた。貸し出し冊数も、開館翌年度の88年度は約27万5千冊だったが、昨年度は約42万2900冊に上る。

 また2005年からは、バンビオ1番館(同市神足2丁目)1階で本の返却も受け付け開始。15年11月からは新システムを導入し、メールによる新着図書情報の配信なども行っている。

 記念イベントの初回は、26日午前10時半から「英語のひろば」を開催する。市教育委員会の英語指導助手が、英語で絵本「はらぺこあおむし」を読み聞かせし、英語の歌や手遊びを紹介する。未就学児や小学校低学年の児童が対象。申し込み不要で無料。

 また8月23日には、村田製作所(長岡京市)の自転車操縦ロボット「ムラタセイサク君」と一輪車型の「ムラタセイコちゃん」が演技を披露する出前講座、今年10月6日には同市在住の童話作家あまんきみこさんによる講演会も開催する。

 井木みつる館長は「これまで図書館に来たことのない人たちに足を運んでもらえるよう、特色ある行事を企画したい」としている。

【 2017年07月25日 11時13分 】

水や火に制限あってもおいしく 京都、災害時の非常食学ぶ

2017-07-27 17:39:39 | 災 disaster
 災害時の非常食の作り方を学ぶ教室が23日、京都府向日市上植野町の西向日コミュニティセンターであった。兵庫県三木市の中学校教諭で災害時の食を研究している小林裕子さん(52)を講師に招き、小中学生や保護者ら約40人が、水や火の使用が制限される中でもおいしく食べられる料理作りに挑んだ。

 小林さんは、2015年4月から兵庫県の制度を利用して大学院に通い、卒業した今春以降、講師として各地に出向いている。今回は西向日地区社会福祉協議会が企画、実施した。

 参加者は、耐熱性ポリ袋を使った炊飯とツナカレー作りを体験した。コメと水、食べごろに刻んだ野菜とカレーのルーを袋に入れて密封し、カセットコンロで沸かした鍋の湯で20分ほど加熱。カレーをご飯に掛けて試食し、西村健君(8)=向陽小3年=は「ご飯はしっかり炊けているし、おいしい」と話していた。

 小林さんは、野菜が少なく栄養バランスが悪いなど、被災地の食糧事情を解説。根菜類や缶詰など常温で保存できる食材を日頃から多めに確保し、日常生活で食べながら災害に備えるよう呼び掛けた。

【 2017年07月24日 11時07分 】

「聴竹居に茶室の美学」 京都・大山崎、重文指定で講演と見学

2017-07-25 19:21:32 | 会 party
 戦前の木造モダニズム住宅の代表作とされる京都府山崎町大山崎の「聴竹居」が、国の重要文化財に指定されるのを記念し、一般社団法人「聴竹居倶楽部」が22日、同町の大山崎ふるさとセンターで、建築史家の藤森照信・東京大名誉教授を招いた講演会を催した。

 聴竹居は、京都帝国大教授の故藤井厚二氏が環境工学に基づいて設計した自邸。洗練されたデザインと伝統的なしつらえが融合し、国の文化審議会は今年5月、重要文化財に指定するよう答申した。

 講演会には約150人が参加。藤森名誉教授が「藤井厚二と茶」と題して語った。

 藤森名誉教授は「藤井氏を導いた美学は茶室にある。現代建築に茶室をどう取り込むかを実践していた」と強調。幾何学への強いセンスが感じられる一方で、リビングに別の部屋が張り出す聴竹居の独特の構造が、茶道表千家の茶室「残月亭」の特徴と類似していると指摘し、「空間に生き生きとした動きをうみ出していて、興味深い」と話した。

 講演会の後、参加者たちは聴竹居を見学。涼しさを確保する構造など随所に施された工夫についてボランティアから解説を受け、驚きの声を上げていた。

【 2017年07月23日 11時08分 】


流しそうめん楽しい 夏休み、京都・長岡京で催し

2017-07-25 19:17:41 | イベント
 西山公園子どもの森フェスタが21日、京都府長岡京市長法寺の同公園であった。子どもたちが、竹を使った工作や流しそうめんなどを楽しんだ。

 自然の中で地元特産の竹に親しんでもらうと、市緑の協会が3年前から開催。この日は市内の3~6年の小学生ら27人と保護者が参加した。

 子どもらは、協会メンバーらの指導で竹をのこぎりで切って器を作成。輪切りにした竹を使った輪投げや竹筒の水鉄砲などで遊んだ。昼食には流しそうめんを堪能。竹を継いだ長さ5メートルほどの流し台で、自作した竹の箸とカップを使って、そうめんをすくい、おいしそうに味わっていた。

 5年生の大久保凱人君(10)=同市神足=は「流しそうめんは初めて。屋外の自然の中で食べるので楽しい」と話していた。

【 2017年07月22日 10時25分 】

「福島の子、着実に成長」 京都の支援者ら中学生に語る

2017-07-25 19:14:50 | 護 help
 原発事故があった福島県への支援を続ける京都府向日市のボランティア団体「ミンナソラノシタ(ミナソラ)」が20日、京都市西京区の桂中で、被災時の経験や同県で暮らす親子の心情について講演した。2年前の最上級生との共同活動が縁となり、先輩の姿に触発された現在の生徒会が招待した。

 桂中では2年前、ミナソラが協力してオリジナルのタオルを制作し、販売収益を福島支援に寄付するなど交流が生まれた。今年、改めて支援活動に取り組むことから、被災者や支援者に直接話を聞こうと依頼した。

 福島県郡山市から避難した上田名菜子さん(31)が約740人の全校生徒の前で、東日本大震災と福島第1原発事故を振り返り、「風化が進む中でも、福島を思う人がいることが心強い。子どもたちは事故前と違う生活になっても着実に成長している」と話した。

 代表の林リエさん(39)は福島県の親子を京都へ招く「幼稚園留学」の活動に関し、参加予定者が記した「ここで暮らし続けていいのか常に自問自答している」「不安から解放された生活がしたい」との思いを代読。「決してひとごとではない。継続した支援が必要」と呼び掛けた。

【 2017年07月21日 12時27分 】

長岡京発掘にささげた生涯、講演で振り返る 京都

2017-07-25 19:09:31 | 会 party
 「幻の都」と呼ばれた長岡京の発掘に生涯をささげた故・中山修一さんの業績を紹介する中山修一記念館(京都府長岡京市久貝3丁目)が、今年9月で開館15周年を迎える。同館は記念行事としてミニ講演会を今月から10月にかけて連続7回開催、没後20年となる中山さんの業績を振り返る。

 記念館は、中山さんの生家の一部を市が整備し、2002年にオープンした。生い立ちから数多くの業績を伝える年表をはじめ、カメラや巻き尺、拡大鏡などの愛用品を展示。会昌門の地覆石、乙訓寺講堂の根石など、中山さんが印象に残った発掘、発見の様子も写真付きで紹介している。毎年2500人前後の来館者があり、今年6月末時点で延べ3万7750人が訪れた。

 ミニ講演会は、初回の22日は元市生涯学習課長の中尾秀正さんが「記念館開館への熱き想い」と題して講演する。8月6日は親交のあった元府議の坪内正一さんが「隣人が見た中山先生」、同20日は西山短大講師の百瀬ちどりさんが「ひらめきをカタチに-二つの復元図と修一の学問」と題してそれぞれ講演する。いずれも無料で、定員は当日先着25人。

 中山さんの長男の中山忠彦館長は「講演会を通じて、ゆかりの人たちから中山修一のさまざまな側面を知ってもらえたら」としている。

【 2017年07月20日 10時22分 】

不登校、包括的支援が必要 京都教育大教授が講演

2017-07-25 19:03:23 | 護 help
 不登校をテーマにした講演会がこのほど、大阪府島本町桜井3丁目の町ふれあいセンターであった。京都教育大教育臨床心理実践センター長の本間友巳教授が講師を務め、不登校の児童や生徒の「居場所」に焦点を当てて解決策を探った。

 大阪府の高槻・島本地区の社会を明るくする運動推進委員会が主催、約100人が聞き入った。

 本間教授は、不登校の子どもが1991年以降に急増し、2001年の13万9千人をピークに現在も高止まりが続いている状況を説明。不登校の要因は多岐にわたり、どれか一つに絞ろうとすると「犯人捜し」に陥ってしまうと指摘した。

 不登校の増加を受け、90年代以降に出てきたフリースクール登場やスクールカウンセラー配置といった動きを紹介。「不登校の子どもが社会的に自立できるよう、学校を基盤として教育や心理、福祉、医学など、さまざまな視点から柔軟で包括的な支援が必要」と呼び掛けた。

【 2017年07月19日 11時44分 】

イクメン催しで交流の輪 京都、協力の先輩パパ募る

2017-07-25 18:59:49 | 護 help
 父親同士の仲間づくりを進めて育児参加を促そうと、京都府向日市社会福祉協議会は9月から「イクメンLIFE」と題したイベントを連続開催する。ピザ作りや巨大プラレールの展示など子連れで参加しやすい工夫を凝らし、子育てに励む父親同士が交流できる機会をつくる。取り組みに協力する市内の父親を募集している。

 市社協では昨年、独自の「イクメンチェックリスト」でアンケートし、子どもが低年齢なほど父親が子育てに苦戦する実情が浮かんだ。一方、仲間づくりイベントへの父親の参加は低調だった。

 一連の企画はこうした結果を反映し、子どもとの遊び方など父親のニーズに対応。参加の垣根を下げ、継続開催で裾野を広げる。運営に協力するスタッフとしても参加を募り、居場所づくりに関わる人材発掘を目指す。

 初回は9月24日、同市物集女町のサニーリッジで開催。家族連れがピザ作りに協力して取り組み、健康運動指導士から親子で楽しめる体操などを習う。

 11月5日(会場・市福祉会館)と今冬(同・イオンモール京都桂川)には、プラレールを会場で組み立てて鉄道模型を走らせたり、段ボールを使って迷路を作ったりする企画を用意する。

 協力する予定のケアマネジャー和田健治さん(39)=同市寺戸町=は長女佳恵ちゃん(2)を妻と育てる。「普段、『先輩パパ』からの助言にすごく助けられている。父親同士のネットワークができて、子育てへの思いを共有することができたら」と期待する。

 イクメンLIFEに関する問い合わせは市社協075(932)1960。

【 2017年07月18日 11時00分 】

カフェ開店、食で地域つなぐ 京都で女性6人

2017-07-25 18:55:53 | 商 trading
 京都府向日市の伝統建築・富永屋で食を通じた交流の場づくりに向けて活動していた市民団体「ワーカーズ・コレクティブつぶつぶ」がこのほど、同市物集女町でカフェ「キッチンつぶまる」を開店した。活動の理念はそのままに、旬の野菜を使った日替わりランチを提供。開設や運営の資金をメンバーの女性6人が共同負担し、「雇われない働き方」の実現に挑戦するという。

■「雇われない」新しい働き方実現へ

 富永屋での活動は、同団体で手作りしたおかずをサークル会員が分け合う仕組みで、一般に食事を提供することができなかった。

 5月下旬に始まったカフェでは、火曜―土曜日にメンバーが手作りするランチ(750円)を誰でも味わえ、おかずの量り売りもする。低農薬野菜を中心に、化学調味料を使わないこだわりメニューを日替わりで用意する。

 以前と同じように、食を糸口に地域がつながることができる場所をつくり出そうと、第1月曜日には、おかずをメンバーたちと一緒に手作りして味わい、持ち帰る「よりあいキッチン」を実施。サークル会員になると参加できる。味噌造りなど季節に応じたイベントも企画する予定という。

 メンバーは主に乙訓地域に住む30~50代女性たちで、パン屋でのアルバイトや学童保育の補助員、専業主婦など立場や経歴はさまざま。開店費用を共同出資し、運営面でもシェフやメニュー係を交代で務め、会計や発注、宣伝などを分担する。

 代表の栗田聡子さん(42)=京都市西京区=は「お金には換えられない物を得たいと集まったメンバー。事業として軌道に乗せ、新しい働き方として成立させたい」と話す。

 問い合わせは同店(924)2900。

【 2017年07月17日 11時17分 】

小学生「争いでなく助け合いを」 京都で平和学習発表

2017-07-25 18:51:53 | 習 learn
 平和の尊さを後世に伝える「平和を考える市民フォーラム」が15日、京都府長岡京市天神4丁目の中央公民館で開かれた。地元小学生による平和学習の発表や、戦時中の生活を描いた映画の上映などがあり、来場した市民約500人が反戦平和を誓った。

 1945年7月19日、新神足村(現・長岡京市東神足)で死者1人が出た乙訓地域唯一の空襲「神足空襲」があった。市は89年に同日を「平和の日」と定め、毎年この時期に同フォーラムを開催している。

 フォーラムでは来場者が戦没者に黙とうした後、長岡第三小6年の27人が、平和学習の発表を行った。地域の戦争体験者から授業で聞いた戦時中の話を踏まえ「争いではなく、助け合いを大切にしたい」と、平和な社会の実現を訴えた。

 また、西乙訓高演劇部が兵士の人生を描いた絵本を基に朗読劇を披露した。会場では、すいとんやはったい粉をお湯で練ったお菓子といった戦中の食べ物の試食なども行われた。

 フォーラムに先立ち、JR長岡京駅東口の平和祈念碑と長岡天満宮の戦没者追悼の碑で献花式が行われ、中小路健吾市長や遺族らが参加した。

【 2017年07月16日 13時58分 】

「蓮酒」楽しみ、健康長寿願う 京都・三室戸寺

2017-07-25 18:47:34 | 会 party
 「花の寺」で知られる三室戸寺(京都府宇治市莵道)で14日、ハスの葉を杯にして茎から酒を飲む「蓮(はす)酒を楽しむ会」があった。大輪のハスが咲き誇る境内で、参拝者が健康長寿に効くとされるほろ苦い酒を味わった。

 同寺ではハスを約250鉢栽培している。蓮酒は中国より伝わった行事といい、地域の人や観光客に楽しんでもらおうと、約20年前に始めた。

 参拝者は手に持ったハスの葉に竹筒の日本酒が注がれると、茎から吸って楽しんだ。開始の午前9時には長蛇の列ができており、用意した300人分は午前中でなくなった。

 毎年訪れているという京都市中京区の村尾幸子さん(72)は「お酒は飲めませんが、ご利益がありますようにと頑張って飲みました。なかなかできない貴重な体験です」と話していた。

【 2017年07月15日 12時57分 】

竹林経営の将来は悲観的 京都・向日市が所有者調査

2017-07-25 18:40:20 | 木 plants
 京都府向日市が、市内に竹林を所有する地権者を対象に後継者の有無や土地利用の意向をアンケートした結果、将来的に安定した竹林経営が見込める地権者が全体の約1割だったことが、13日までに分かった。主にタケノコ畑として営農中(委託管理を含む)の地権者で後継者がいるのは回答中の約3割。多くの農家で営農継続が厳しい状況にあることが浮かんだ。

■安定経営可能は1割強、後継者いるのは3割

 市はアンケートに先立ち、市全域の竹林で管理状況を目視調査。約65ヘクタールのうち約3割の計約18・5ヘクタールが放置状態と判定された。アンケートは1~2月、財産区を除いた全地権者307人のうち、約7割の221人(427筆)が回答した。

 営農継続を望み、後継者がいるなど将来にわたって安定した竹林経営が可能な条件を満たした地権者は36人いた。筆数や面積で換算しても1割超だった。後継者の有無について約30%の地権者がいないとし、約34%が「分からない」とした。

 筆数でみると、回答のうち約3分の2の竹林が営農中。うち約7割で地権者が営農の継続を希望した。

 一方、営農していない地権者に将来の土地利用について意向を尋ねると、筆数で2割弱が「自己管理」とし、「売却」と「貸す」が計約6割を占めた。現状では約4割が自己管理で、「管理していない」としたのが約4分の1を占めた。

 土地利用の課題に関しては、竹林の売却・賃貸を考える層で、道路への接続や立地条件が悪く取引が困難▽売却先、賃貸先の探し方が分からない-などの回答が目立った。

 市産業振興課は「農家の高齢化で厳しい現状が浮かんだが、想定よりも営農を望む声が強く、支援が必要」とした。市では本年度、放置竹林解消に向け、整備のモデルケースを示す事業に乗り出す。

【 2017年07月14日 10時35分 】

お玉ちゃん、行列参加呼び掛け 京都・長岡京「ガラシャ祭」

2017-07-13 17:57:30 | 祭 carnival
 毎年11月に京都府長岡京市で開催される長岡京ガラシャ祭のマスコットキャラクター「お玉ちゃん」がこのほど、JR長岡京駅(同市神足2丁目)の一日駅長を務め、乗降客らに同祭のハイライト「行列巡行」への参加を呼び掛けた。

 同祭では市民が地元ゆかりの人物にふんして市内を練り歩き、歴史絵巻を再現する。戦国武将細川忠興と妻ガラシャ(玉)が勝竜寺城で新婚生活を送ったことにちなんだ「お輿(こし)入れ行列」の配役は毎年一般公募している。

 募集しているのは、主役の玉と忠興、玉の両親の明智光秀と煕子(ひろこ)、忠興の両親の細川藤孝と麝香(じゃこう)、光秀のおいの明智弥平次、細川家家臣の松井康之と、玉の侍女の清原マリア。

 玉と忠興役は交際中または夫婦の男女が対象で、いずれかが市内在住、在勤、在学であることが条件。他の配役は18歳以上(清原マリアは15歳以上)が対象で市内外を問わない。応募多数の場合は抽選で、配役に選ばれると負担金2千~3千円が必要。配役抽選会は9月3日に行う。締め切りは8月10日。

 同駅では、お玉ちゃんが「一日駅長」と書かれたたすきをかけ、同祭実行委員会の役員らと配役募集のチラシを配った。湯川明委員長は「昨年は行列巡行当日は晴天に恵まれた。祭りとしても定着してきており、ぜひ多くの人に応募してほしい」と話していた。

 問い合わせは、市総務課内の同祭実行委事務局(955)9684。

【 2017年07月13日 09時57分 】