新体操、技と心教え30年 京都・向陽クラブ、名選手を輩出

2017-04-30 16:36:00 | 士 cerebrity
 京都府向日市を拠点に活動する「向陽新体操クラブ」が今年、創立30周年の節目を迎えた。「心を教えることが技術につながる」との理念の下、全国大会に出場する選手も輩出してきた。5月の連休には海外選手を招いた国際交流大会を開催し、メンバーたちが練習に励んでいる。

 代表の森嶋由枝さん(70)=同市上植野町=が、地元の公民館で始めた教室がきっかけ。メンバーが増え、同市森本町の市民体育館を主な練習場所に1987年、設立した。

 十数人からのスタートで、強豪クラブと実力差があったが、数年後には府予選を通過する選手も現れ、各世代の全国大会へ出場を果たすようになった。現在の練習生は、3歳から高校生までの約40人。4年前からは男子コースも設けた。

 日々の指導では、礼儀とあいさつと我慢を重視する。競技の一線を退いたメンバーがコーチを務め、卒業生がクラブを慕って子どもを入会させることもあるという。森嶋さんは「成功するまでつらい練習に耐える。努力が報われる瞬間の喜びを伝えてきた」と語る。

 4、5日に市民体育館で「市長杯新体操親善大会」を開く。子どもたちの目標になればと、ロシアや韓国の選手を招いて3年前に始め、今回は台湾から5人が出場。一般参加を含め計約300人が技を披露する。観覧自由。

 練習生の高校2年佐藤瑞季さん(16)=京都市西京区=は「人間性を教えてもらっている。先輩たちのように手本となって、後輩たちに教えていきたい」と話している。

【 2017年04月27日 09時59分 】


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