朝掘りタケノコに列 京都・長岡京でご当地グルメ祭典

2015-04-27 10:30:08 | 商 trading
 春恒例の「たけのこフェスタ」と「ご当地グルメ祭典」が25日、京都府長岡京市天神2丁目の長岡天満宮と八条ケ池中之島で始まった。家族連れやカップルが、旬を迎えたタケノコや各地自慢の味を口にして、にぎやかな時間を過ごした。

 同市観光協会が同神社や乙訓寺で催す「春の観光まつり」の一環。来場者は、朝掘りタケノコを求めて販売所に行列をつくったり、焼きタケノコを食べたりして、春の味覚を楽しんだ。竹細工の置物やストラップなどのグッズ販売も盛況だった。

 八条ケ池一帯で開かれたご当地グルメ祭典では、「タケノコの白」「竹炭の黒」をイメージした「ガラシャホットドッグ」や、宮津市の「いわし鮨(ずし)」、舞鶴市の「ホルモンうどん」などユニークな料理が売られ、大勢が舌鼓を打っていた。

 境内には見頃を迎えたキリシマツツジが赤く咲き誇り、カメラを構えて撮影する人々の姿も見られた。

 26日は午前10時から午後3時まで。

【 2015年04月26日 10時09分 】

レンゲ愛らし初夏先取り 大阪・島本の畑で見頃

2015-04-27 10:27:41 | 木 plants
 大阪府島本町桜井2丁目のJR島本駅西側で、レンゲ畑が見頃を迎えている。親子連れや地元児童ら多くの人が訪れ、愛らしい紫色の花に見入っている。5月6日午前まで。

 地元住民らでつくる町レンゲ育成連絡会が、農閑期の水田約1万2千平方メートルを利用し、毎年無料で開放している。

 同会事務局長の太田雅昭さん(74)=同町青葉1丁目=によると、例年と比べて生育は良好といい、今月末までが見頃という。レンゲ畑の中にはこいのぼり7基も掲げられ、初夏の訪れを告げている。

【 2015年04月25日 13時00分 】

朝掘り販売「たけのこフェスタ」 京都・長岡天満宮、25日から

2015-04-24 11:45:50 | 木 plants
 京都・乙訓特産の朝掘りタケノコの販売などを行う「たけのこフェスタ」が25、26日、長岡京市天神2丁目の長岡天満宮で開かれる。天満宮のキリシマツツジは見頃を迎えつつあり、地元や京都府北部の料理を提供する店舗が軒を連ねる「ご当地グルメの祭典」も同時開催される。

 市観光協会が1日から催している「春の観光まつり」の一環。

 たけのこフェスタは午前10時~午後3時に開催。25日午前は同協会の観光竹林のタケノコを、同日午後と26日は都市農業振興クラブが育てたタケノコを並べる(売り切れ次第終了)。手作り竹製品やつくだ煮などの販売、長岡京音頭の披露(25日午後1時から)、茶席、生花展もある。

 一方、グルメの祭典は、両日午前10時半~午後3時に八条ケ池中ノ島で開かれる。長岡京市の白黒竹食街道と向日市の激辛商店街の料理を提供する店が並び、今年は舞鶴市のホルモンうどんと焼き肉丼、宮津市のイワシずしを扱う店舗が初出店する。

 また、乙訓地域で現存する寺院で最古の乙訓寺(今里3丁目)では、観光まつりの一環として、色鮮やかなボタン約2千株が公開されている。午前8時~午後5時。入山料は高校生以上が500円、中学生以下は無料。

 問い合わせは、観光まつりが市観光協会TEL075(951)4500、グルメの祭典が市商工観光課TEL075(955)9515。

【 2015年04月24日 09時50分 】

小学校にタケノコ給食 京都・長岡京、住民と地元産味わう

2015-04-24 11:43:45 | 木 plants
 京都府長岡京市下海印寺の長岡第五小で22日、地元産のタケノコを具材に使ったご飯が給食に登場し、全児童が旬の味を楽しんだ。3年5組の児童32人は育てた地域の人たちと一緒に食べ、交流した。

 タケノコは、地域住民でつくる長五小校区地域コミュニティ協議会が提供した。2012年から、募ったボランティアと一緒に放置竹林を整備している。

 21日早朝に協議会メンバーが約80キロを掘り、4年生が皮をむいて準備をしていた。

 この日は、協議会の役員ら7人が学校を訪れ、3年5組の児童とグループに分かれて給食を囲んだ。児童は「歯ごたえがあっておいしい」「良い香りがする」などと話しながらおいしそうに食べていた。

【 2015年04月23日 11時41分 】

イッショウチザサ開花、国内初確認 京都で「珍現象」

2015-04-21 07:59:10 | 木 plants
 京都市西京区の市洛西竹林公園で、九州や東北に分布するササの一種「イッショウチザサ」が一斉に開花している。専門家によると同種の開花確認は「国内初」で、「非常に珍しい現象」という。

 イッショウチザサは、スズザサ属の一種。熊本県球磨村一勝地の地名に由来しており、九州のほか岩手県などに分布する希少な品種。同園には、1985年ごろに静岡県の富士竹類植物園から株が移された。以来約30年間、園内の「見本園」の一角で栽培してきた。

 今月7日、職員がイッショウチザサの葉が落ち、枯れているのに気付いた。古い枝の代わりに、約2平方メートルの一帯で、枝先に黄緑色の花を付けた新たな芽が見つかった。

 イネ科のため花びらはないが、稲穂のような花の間からおしべと綿状のめしべが確認できる。園が調べたところ、もとの株があった静岡の植物園でもほぼ同時に開花していたという。

 ササの開花に関する研究は少なく、明確な開花周期が分かっている品種はあまりない。調査に訪れた小林幹夫・宇都宮大名誉教授(植物系統分類学)は「おそらく国内初の開花確認だろう。これだけ見事に咲くとは思っていなかった。東北や九州のイッショウチザサも調べ、詳しい生態や関連を研究したい」と語る。

 開花は1カ月ほど続く見込み。市洛西竹林公園TEL075(331)3821(水曜休み)。

【 2015年04月20日 14時00分 】

土石流の危険性、歩いて点検 京都・長岡京の高台西自治区住民

2015-04-21 07:55:58 | 災 disaster
 土石流災害の危険性について考える「土石流災害対策講演会」が19日、京都府長岡京市金ケ原の自治会館であった。参加した住民43人が、地元にひそむ自然災害の可能性について理解を深めた。

 同市内には、府によって土砂崩れなどの危険がある「土砂災害警戒区域」の候補地に挙げられたエリア(未指定)が2地区29カ所ある。

 危険が潜む場所を実際に確認して今後の防災に生かそうと、高台西自治区の役員たちが主催した。

 府乙訓土木事務所で勤務経験がある国土問題研究会の中川学事務局長を講師として招いた。中川事務局長とハザードマップを見ながら、金ケ原地区や高台地区を歩いて、竹林の土質や、ため池の位置をチェックした。

 視察後、中川事務局長は同会館で講演し、倒木や放置竹林がダムの機能を阻害することや、ため池に土石流が流れ込むと、土手を決壊させて人命に関わる災害を起こす可能性があることなどを指摘した。

 参加者から「どのぐらいの雨で土砂災害が起こるのか」と質問されると、「地質にもよるが、局地的・短時間の豪雨には注意。砂防ダムは方策のひとつになる」と述べた。

【 2015年04月20日 11時18分 】

京都西山の森林、循環利用へ 長岡京市が指針策定

2015-04-19 11:03:10 | 木 plants
 京都府長岡京市の西山森林整備推進協議会は、森林の整備や保全を進めていくための指針を示した「西山森林整備構想」を改定した。同協議会の発足から本年度で10年を迎えるのを機に、現在の西山の植生分布や利用のあり方を再検討し、今後の森林整備や環境教育の場としての整備などの方針を盛り込んだ。

 同協議会は、西山の森林約800ヘクタールの整備や保全を目的に、2005年に発足。市や学識経験者、市森林組合、環境団体、企業などで構成する。06年に策定した整備構想に沿って取り組みを進め、昨年度末までに計261・68ヘクタールを整備した。

 整備構想の改定は、昨年度にワーキング会議を重ねて実施した。

 構想では西山の状況として、マツ枯れの進行やナラ枯れの発生・拡大、シカとイノシシによる被害の拡大などがあると説明。その影響で水源涵養(かんよう)機能の低下や景観の悪化、放置竹林の拡大などが起こると懸念を示した。

 そこで、水源涵養や土砂災害の防止、木材生産の保全といった森林の持つ多面的機能を守るため、計画的な間伐や枝打ちなどの手入れを行うとともに、搬出間伐を推進し、資源を循環利用する人工林の育成を行うとした。

 市民が望ましい森の姿について考察できる空間を創出するため、西山ファミリー環境探検隊や小学校の環境教育を行い、西山キャンプ場周辺の整備、里山施業体験、里山の観察・記録、シンポジウムの開催なども実施していくとした。

 改定された整備構想は、16日に市立図書館で開かれた同協議会の総会で承認された。

 また、総会では、同協議会会長に徳地直子京都大フィールド科学教育研究センター教授を再任し、整備構想の改定を報告する環境講演会や間伐材と竹の利活用など本年度事業も決めた。総会に先立ち、「天然水の森」事業に取り組むサントリーホールディングスから、西山保全に対する寄付が行われた。

【 2015年04月18日 09時58分 】

光明寺への道しるべ石碑を移設 京都・向日、憩いの場オープン

2015-04-19 11:01:21 | 式 celemony
 京都府向日市寺戸町の深田川橋公園前交差点の南側にある憩いの場「ポケットパーク」が16日にオープンし、JR向日町駅前から移設したシンボルと位置づける「光明寺への道しるべ石碑」の除幕式が行われた。関係者約40人が参加して祝った。

 石碑の移設は、地域の歴史を知ってもらおうと、周辺のまちづくりに取り組む「向日ゲートタウンまちづくり協議会」と市が協議して決め、光明寺の協力を得て実現した。

 石碑には「浄土門根元地粟生光明寺道」と彫られており、1900(明治33)年に設置された。明治初期に府内初の駅として開業した向日町駅や西国街道の歴史を伝える貴重な存在になっている。

 ポケットパークは道路の一画に整備され、面積70・5平方メートル。サークルベンチを設置し、ヤエザクラやハナミズキなどを植えた。

 この日の式典では、市や同協議会、光明寺などの関係者が参加した。あいさつで久嶋務市長は「市民に親しまれる道しるべや場所になってほしい」と話した。光明寺の僧による安全祈願の法要も行われた。

【 2015年04月17日 12時22分 】

聴竹居で29日「新緑をめでる会」 京都・大山崎

2015-04-19 10:59:23 | 会 party
 昭和初期の名建築でエコ住宅の原点としても知られている京都府大山崎町大山崎の聴竹居で29日、「新緑をめでる会」が開かれる。

 聴竹居は1928(昭和3)年、建築家の藤井厚二(1888~1938年)が建てた実験住宅。環境やデザイン性に配慮した先進的な工夫が凝らされており、日本の近代建築20選にも選ばれている。2013年6月には天皇、皇后両陛下も訪問された。

 新緑をめでる会は、管理ボランティア「聴竹居倶楽部」が毎年この時期に開いている。イロハモミジなど新緑が美しい庭園を無料で公開するほか、同倶楽部によるガイド付きで建物内部を見学できる。入場料500円。

 午前10時~午後3時。事前申し込み不要で、当日に先着順に受け付ける。問い合わせは聴竹居倶楽部事務局の荻野さん携帯電話080(6117)7510。

【 2015年04月16日 10時11分 】

まきの売上金を酒解神社に寄付 KDDI

2015-04-15 10:36:11 | 士 cerebrity
 天王山(京都府大山崎町)の森林整備活動に取り組む電気通信事業会社KDDIが13日、伐採したシイの木で作ったまきの売上金を、同山の山中にある酒解神社に寄付した。

 KDDIは「天王山周辺森林整備推進協議会」の構成団体。昨年11月に天王山でまき割りを行い、保育所や寺院などに配った。余ったまきを南丹市美山町のNPO法人に販売したところ、7万8840円の売り上げがあった。

 この日、同社関西総支社長の松尾恭志さん(57)らが大山崎町大山崎の離宮八幡宮を訪れ、酒解神社宮司の津田定明さん(75)に売上金を手渡した。津田さんは「神社活動の経費に充て、天王山を守っていきたい」と話した。

【 2015年04月14日 08時17分 】

石けん粘土で香りの花作り 5月8日、京都・向日で教室

2015-04-15 10:35:03 | 習 learn
 母の日を前に、「香りの華 石けんねんど教室」が5月8日午前9時半から、京都府向日市寺戸町の市民体育館で開かれる。

 母の日のプレゼントのために、良い香りがするバラやカーネーションを、花弁1枚1枚から、石けん粘土を使って作る。出来上がった作品は用意されたかごなどに入れて、インテリアとして楽しむこともできる。

 対象は18歳以上。予約は4月末まで。参加費1500円(材料代含む)。申込・問い合わせは市民体育館TEL(932)5011。

【 2015年04月12日 11時16分 】

手話を学んでみよう 京都・長岡京市が入門講座

2015-04-15 10:33:45 | 習 learn
 京都府長岡京市は、初めて手話を学ぶ人向けの講座「手話にチャレンジ~入門編」の受講生を募集している。

 講座は12回シリーズで、5月8日~7月24日の金曜午後7~9時に、同市長岡1丁目の北開田会館で開く。講師は市ろうあ協会の会員が務める。

 対象は市内在住・在勤・在学の16歳以上で、20人を募る。申し込み多数の場合は抽選。テキスト代3240円が必要。

 ファクスまたは電子メール、はがきに氏名や住所、連絡先、受講動機などを記し、24日までに市障がい福祉課に申し込む。8月下旬~11月下旬には基礎編を開催予定。問い合わせは同課TEL075(955)9710。

【 2015年04月11日 10時14分 】

新入生「ながら運転」 危険性体感 京都・西乙訓高で自転車教室

2015-04-10 17:27:29 | 習 learn
 入学シーズンに合わせ、新1年生を対象にした自転車の交通安全教室が9日、京都府長岡京市下海印寺の西乙訓高であった。新入生200人は、向日町署員から講義や実技実習を受け、正しい自転車の乗り方を学んだ。

 増加する自転車事故を未然に防ごうと、同署が毎年管内の学校を対象に開いている。同高は自転車通学の生徒が8割以上を占め、通学路には坂道が多い。

 生徒たちは、自転車事故で人をけがさせたり、死亡させた人の実例を挙げたDVDを見た。映像では「自転車は車両、原則は車道を走る」「歩行者の通行を優先する」といったことが紹介された。

 グラウンドでは、実技実習を行い、署員が車の特性である「内輪差」や「運転席からの死角」を教えた。その後、生徒たちは、1・6メートル間隔で置かれたピンの間を傘を差したり、携帯電話を使用したまま運転するなどして「ながら運転」の危険性を体感した。

【 2015年04月10日 09時05分 】

新1年生元気よく返事 京都・乙訓18小で入学式

2015-04-10 17:25:43 | 式 celemony
 京都府乙訓地域の18小学校で8日、入学式が行われ、約1390人が新しい友達と顔合わせした。長岡京市井ノ内の長岡第十小では61人が緊張した様子で式に臨み、6年生たちから温かく迎えられた。  大人っぽいジャケットやカーディガンを羽織った新1年生たちが手をつないで入場すると、会場は拍手で出迎えた。初めて聞く校歌が流れると、児童らは不思議そうな表情で歌声に耳を傾けた。  担任の教諭が一人ずつ点呼すると、児童たちは元気よく手を挙げて返事をした。  五十棲庸介校長は「友達、先生、自然のことを自分から好きになってください。そのためには、『人の話を聞くこと』『きちんとあいさつをすること』が大切です」と式辞を述べた。その後、6年生が「ようこそ長十小へ」と呼び掛け、リコーダーでアニメのテーマソングを演奏。1年生はメロディーに合わせて体を動かしていた。 【 2015年04月09日 11時39分 】" border="0"> 京都府乙訓地域の18小学校で8日、入学式が行われ、約1390人が新しい友達と顔合わせした。長岡京市井ノ内の長岡第十小では61人が緊張した様子で式に臨み、6年生たちから温かく迎えられた。

 大人っぽいジャケットやカーディガンを羽織った新1年生たちが手をつないで入場すると、会場は拍手で出迎えた。初めて聞く校歌が流れると、児童らは不思議そうな表情で歌声に耳を傾けた。

 担任の教諭が一人ずつ点呼すると、児童たちは元気よく手を挙げて返事をした。

 五十棲庸介校長は「友達、先生、自然のことを自分から好きになってください。そのためには、『人の話を聞くこと』『きちんとあいさつをすること』が大切です」と式辞を述べた。その後、6年生が「ようこそ長十小へ」と呼び掛け、リコーダーでアニメのテーマソングを演奏。1年生はメロディーに合わせて体を動かしていた。

【 2015年04月09日 11時39分 】

移ろいゆく美、「動く絵画」で 京都・大山崎山荘美術館

2015-04-10 17:23:42 | 創 creation
 時間とともに移ろいゆく風景を表現した企画展「テンプス・フーギット」が、京都府大山崎町のアサヒビール大山崎山荘美術館で開かれている。鉛筆で描いた都市風景に実際の映像を重ね合わせた現代美術家ヤマガミユキヒロさんの「動く絵画」を中心に、クロード・モネの「睡蓮」の連作や退色し輝きを放つ古陶磁などが展示されている。  ヤマガミさんの「都市の印象」は縦2・5メートル横3・4メートルの巨大なキャンバスに、東京・新宿の街並みを鉛筆で描き、プロジェクターで歩行者や車など実際の映像を投写。朝から夜へ移り変わる様子を太陽光や電灯などで見事に表現しており、幻想的な雰囲気を漂わせる。  大山崎山荘の展示室の窓を描いた「窓の光Ⅰ」は、ヤマガミさんにとって初となる屋内風景の絵画。1日の時間の流れを描くと同時に、新緑が色づいて美しい紅葉に変わるという1年の移り変わりも表現している。  このほか、経年とともに「銀化」と呼ばれる独特の色彩が現れている古陶磁「緑釉銀化獣頭瓶(りょくゆうぎんかじゅうとうへい)」など約60点が並んでいる。  6月28日まで。入館料900円(高校・大学生500円)。月曜休館。4月19日、5月17日にはヤマガミさんの講演会もある。各回とも定員20人で先着順。問い合わせは同館TEL075(957)3123。 【 2015年04月08日 09時04分 】" border="0"> 時間とともに移ろいゆく風景を表現した企画展「テンプス・フーギット」が、京都府大山崎町のアサヒビール大山崎山荘美術館で開かれている。鉛筆で描いた都市風景に実際の映像を重ね合わせた現代美術家ヤマガミユキヒロさんの「動く絵画」を中心に、クロード・モネの「睡蓮」の連作や退色し輝きを放つ古陶磁などが展示されている。

 ヤマガミさんの「都市の印象」は縦2・5メートル横3・4メートルの巨大なキャンバスに、東京・新宿の街並みを鉛筆で描き、プロジェクターで歩行者や車など実際の映像を投写。朝から夜へ移り変わる様子を太陽光や電灯などで見事に表現しており、幻想的な雰囲気を漂わせる。

 大山崎山荘の展示室の窓を描いた「窓の光Ⅰ」は、ヤマガミさんにとって初となる屋内風景の絵画。1日の時間の流れを描くと同時に、新緑が色づいて美しい紅葉に変わるという1年の移り変わりも表現している。

 このほか、経年とともに「銀化」と呼ばれる独特の色彩が現れている古陶磁「緑釉銀化獣頭瓶(りょくゆうぎんかじゅうとうへい)」など約60点が並んでいる。

 6月28日まで。入館料900円(高校・大学生500円)。月曜休館。4月19日、5月17日にはヤマガミさんの講演会もある。各回とも定員20人で先着順。問い合わせは同館TEL075(957)3123。

【 2015年04月08日 09時04分 】