市と連携、初の介護予防通所施設 京都・長岡京に開設

2018-10-08 09:55:34 | 護 help

 社会福祉法人長岡京せいしん会は10月1日から、介護予防型通所施設「ぷらっと天神の杜(もり)」を京都府長岡京市開田3丁目に開設する。同市と連携した初の施設で、生活機能や認知機能向上のためのサービスを提供する。

 国が2017年度に要介護1と2の人の介護予防・日常生活支援総合事業を、介護保険の給付対象から外して市町村に移管し、義務づけられた通所介護の担い手として新施設の整備を進めた。

 同施設は2階建ての1階約140平方メートルを借りて利用。定員10人の小規模で、食堂兼機能訓練室や静養室、相談室、浴室などを配置した。内容は買い物と調理、入浴、和裁や洋裁など生活機能サービスのほか、音楽教室やビデオ体操、生け花など認知機能向上サービスを実施する。同法人の五十棲恒夫理事長は「誰かがやらなくてはいけない事業。介護になるのを可能な限り遅れさせるよう努力したい」と話す。

 利用は日曜と年末年始の休業を除き、月~土曜の午前9時~正午・午後1時半~4時半で、午前と午後を通しても可能。料金は昼食やおやつ代を含まず10月現在の1割負担で、要支援1が週1回で月額1791円、要支援2が週2回で月額3673円。

【 2018年09月27日 09時53分 】


京都・小塩山のギフチョウ最多に「地道な保全活動の成果」

2018-09-21 21:00:57 | 護 help

 京都市西京区の小塩山に生息し、環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されている「ギフチョウ」の個体数が、調査を始めた2008年以降で今年が最多となったことが、保全活動に取り組む市民グループの調べで分かった。同グループは「地道な活動の成果」と喜んでいる。

 小塩山でギフチョウを調査しているのは、市民グループ「西山自然保護ネットワーク」(長岡京市)。

 同グループによると、ギフチョウが蜜を吸うカタクリや幼虫の好むミヤコアオイをシカが食べることや、放置されて光も届かない森が増えたことなどが、近年大きく減少している理由という。そこで、小塩山に生息するギフチョウの数の調査を2008年から始めた。

 調査は、ギフチョウが飛び交う4月の数日、10分間に何匹飛来したかを定点で数え、その平均値をとる。開始初年の08年は2・65匹だったが、11年には0・54匹まで減少した。一方、調査以前から取り組んでいたカタクリの保全や常緑樹の伐採に加え、防獣ネットを設置した結果、増加に転じ、今年は2・71匹と、調査初年の08年の数を初めて上回った。

 代表の宮崎俊一さん(78)=長岡京市=は「ゼロになるかと絶望した時期もあったが、やっと少し安心できた。いつまた減少するか分からないので、しっかり活動を続けたい」と話した。

【 2018年09月19日 16時00分 】


電子マネー詐欺、「声」で防げ 京都のコンビニに再生機

2018-09-21 20:42:44 | 護 help

 ギフトカードの電子マネーをだまし取られる特殊詐欺被害を防止しようと、京都府警向日町署は12日、購入者に注意を呼び掛ける自動音声再生機の設置式を向日市鶏冠井町のコンビニで行った。音声は、乙訓地域在住でエフエム京都の朝の番組を担当するパーソナリティー佐藤弘樹さん(61)が担当している。

 電子マネーをコンビニで購入させ、サイトの利用料金などを支払わせる架空請求被害を防ぐのが目的。再生機は人が近づくと赤外線で感知し、「うその代金を請求し、カードで払わせようとしている特殊詐欺が多発していますよ」などと佐藤さんの声で呼び掛ける。同署は管内のコンビニ50店に再生機を取り付けてもらう。

 設置式には、コンビニや行政関係者ら約40人が参加。再生機を電子マネーのカード売り場のコーナーに取り付けた佐藤さんは「人の弱みにつけこむ卑劣な犯罪を自分の声で思い出してもらえれば」と話した。同署は佐藤さんに感謝状を贈った。

【 2018年09月13日 10時22分 】


高齢、障害、児童養護の機能構想 京都・「共生型」施設新設へ

2018-08-24 09:54:04 | 護 help

 京都府長岡京市は、府立向日が丘支援学校(同市井ノ内)の建て替えに伴って生じる余剰地に、障害者や児童など多様な層への支援を担う「共生型福祉施設」の新設を検討している。このほどまとめた調査報告書で、敷地を最大で1万平方メートルと想定、市老人福祉センター「竹寿苑」の移転先とし、障害者の入所施設や障害児の療育拠点、児童養護施設などの機能を持たせる、現段階での青写真を示した。

 同校は、府が建て替えに向けて動きを進める。敷地は約2万8千平方メートル。現校舎は大半が平屋建てで、2階建て以上の新校舎になると、余剰地が生じることが見込まれる。

 市や調査報告書によると、老朽化が進む竹寿苑(同市粟生)を移転新築し、2~3階建の独立施設(延べ床面積約1千平方メートル)で介護予防機能を強化する。公設とし、運営手法は未定という。

 もう一つの施設は、▽障害者が入所したり、就労支援や自立訓練など日中活動の場となったりする「地域生活支援拠点」▽虐待を受けた子どもなどが入所する児童養護施設・乳児院や、障害児の入所施設▽障害児を対象に診察、検査といった医療面も担う「児童発達支援センター」-などの機能を構想する。

 規模は2~3階建で延べ床面積5千~6千平方メートルとし、建設と運営の双方で民間法人の参入を求める方針。

 福祉施策に関する当事者や事業者へのアンケートなどを基に、高齢、障害、児童の各分野で新たな施設へのニーズを抽出した。市福祉政策室は「最大限の想定を盛り込んだ。活用できる敷地面積などの変動要素は大きく、今後、具体的に内容を煮詰めていく」とする。

【 2018年08月20日 08時45分 】


高齢者生活支援、手探り続く 京都のコーディネーターら

2018-08-16 12:10:04 | 護 help

 高齢者の暮らしを地域で支えるための取り組みを担う「生活支援コーディネーター」の配置が、本年度から各市町村に義務付けられた。関係者からは「何をすべきか具体像が見えにくい」との声も上がる中、京都府乙訓地域の2市1町のコーディネーター計6人は、地域の課題探しや高齢者の居場所づくりなどを手探りで続けている。

 生活支援コーディネーターが配置された背景には、2016年度に10・4兆円に達し、増加の一途をたどる介護費用を抑えるため、サービスの担い手を「施設」や「事業者」だけでなく「住民(ボランティア)」にも移したい、との国の思惑がある。乙訓地域のコーディネーターは、地域の実情を探る活動を、まず始めている。

 大山崎町では、社会福祉協議会職員の沼田健仁さんが16年11月に就任した。地域住民や商工会、介護関係者らとの話し合いで見えてきた課題は「高齢者の居場所がない」ことだった。「施設サービスに重点が置かれた介護保険制度の弊害で、近所づきあいが少なくなったり、自治会の加入率が低下したりした面もある。高齢者が集まる場所をつくれば、その場でみんなの困りごとも共有できる」との考えから、住民による地域サロンづくりの支援と広報誌などによる情報発信に力を入れてきた。

 地域サロンは、介護予防サービスの一つとしても期待されているが、沼田さんは「地域での支え合いの活動は、担い手側も高齢者が多く、若者をどう引き込むかが課題だ」と話す。

 生活支援コーディネーターには、地域の関係者をネットワーク化して情報共有を行う「協議体」の運営も求められている。長岡京市で、同市社会福祉協議会職員の4人が務めるコーディネーターは、市内の四つの中学校区ごとに協議体を組織するため、住民や医師、商店や金融機関の関係者らに出会って地域のニーズを探っているところだ。ただし、その先の活動について明確な見通しがある訳ではない。同市高齢介護課は「コーディネーターや協議体が何をすべきか、国は具体像をきちんと示してほしい。他の自治体での成功例が、他の地域でもうまくいくとは限らない」と戸惑いも見せる。

 向日市は、社会福祉協議会に業務委託する2市町とは異なり、市高齢介護課に1人のコーディネーターを配置する。市によると、「高齢者の地域での居場所作り」や「ごみ出し支援」に関して、現場での情報収集などをしているという。

 地域での支え合いを進める体制づくりは、近所づきあいが希薄化しつつある現代では相当な困難を伴う。大きな目標に近づくには、コーディネーターと、社会福祉協議会や地域包括センターなど地域の実情をよく知る既存の資源との連携が欠かせない。

【 2018年08月14日 11時12分 】


京都サンガU15中学生、農作業に汗「サッカーと違う力使った」

2018-08-09 14:43:26 | 護 help

 京都サンガFC・U-15に所属してサッカーに励む中学生たちが茶農家に泊まり込み、農村生活を体験する取り組みが5日、和束町と南山城村で始まった。

 地域の活性化や農村の魅力発信を目的に、府山城広域振興局が毎年行っている。中学生は10人が参加。2泊3日で、2町村の茶農家3戸が協力する。

 同町白栖の茶農家、西山喜章さん(65)方には4人が訪れ、日光を適度に遮るよう茶園を覆う「寒冷紗」を巻く作業に取り組んだ。妻の和美さん(62)から「ずれないよう、真っすぐになるように気を付けて」とアドバイスを受け、道具を回したり、寒冷紗を引っ張ったりする作業を分担し、汗を流した。

 京都市西京区の桂中2年、佐々木海音さん(14)は「実際に作業をしてみると、腕とか、サッカーとは違う部分の力を使った」と、農作業の大変さを実感していた。

【 2018年08月06日 09時38分 】


障害者や高齢者ら音楽で交流 京都、療法士講師に迎え

2018-08-09 14:25:35 | 護 help

 障害者や高齢者、子どもらが一堂に会して交流する「音楽レクリエーションの集い」が28日、京都府大山崎町円明寺の特別養護老人ホーム洛和ヴィラ大山崎で開かれ、合唱や楽器演奏などで楽しいひとときを過ごした。

 「大山崎・障がいをもつ人とあゆむ会」が毎年この時期に企画。同ホームの協力で1階の地域交流スペースを会場に実施した。

 音楽療法士の小森悦子さん(75)=長岡京市友岡=が講師を務め、約30人が参加した。「夏の思い出」やアニメ映画のエンディングテーマ「さんぽ」などを合唱したほか、ハンドベルの即興演奏もあった。

 小森さんのオリジナル曲「生き生き人生」に合わせたコミュニケーションダンスでは、2人がペアになって、「元気出せよ」と肩をたたき合ったり、ハグし合ったりして、会場に笑顔があふれた。

【 2018年07月29日 12時16分 】


夏休み中の子どもへ食料援助 京都、フードバンクが出荷開始

2018-07-22 14:15:08 | 護 help

 給食のない夏休みに就学援助受給世帯などに食品を届ける「フードバンク子ども支援プロジェクト」の初回出荷作業が21日、京都府八幡市内里の京都八幡高・南キャンパスで行われた。西日本で初めての試みになるという。

 食べられる食品を捨てられる前に福祉施設や生活困窮者に届ける「フードバンク」の活動を行うNPO法人セカンドハーベスト京都(京都市下京区)が実施した。

 同プロジェクトは、給食のない長期休暇中に家庭で十分な食事を取れず、やせ細って登校する子どもがいることから山梨県で始まった。京都の取り組みは全国では6例目で、京都市と八幡市の各1小学校で就学支援や生活保護を受ける50世帯に発送する。

 出荷作業は、京都八幡高ボランティア部の生徒8人も参加し、企業や大学など4団体から寄付された米やビスケット、缶詰などを1世帯分ごとに仕分けした。

 寄付の詳細はセカンドハーベスト京都のホームページで。同京都075(343)7250。

【 2018年07月22日 09時10分 】


酷暑続く京都、小学校のアイドル「高齢ヤギ」点滴で命つなぐ

2018-07-22 14:13:31 | 護 help

 京都府長岡京市友岡1丁目の長岡第四小で飼育するヤギの「シロ」が、炎天下で懸命に命をつないでいる。学校の「アイドル」は、人間で言えば80歳近くに達した。昨冬には容体が一時危ぶまれるなど衰えが目立ち、酷暑のさなかに主治医から点滴を受けて栄養を補給した。「元気に夏を乗り切って」。児童たちは祈りを込める。

 雌の12歳。生後2カ月の2006年5月、南丹市のヤギ農園からやってきた。若かりし頃を知る同小教頭の吉岡学さん(54)によると、かつては全校マラソンで児童と一緒に校庭を走り回り、校内全域で草をはんだ。

 容体の悪化は昨年12月。足取りが重くなり、草地から小屋へ戻ろうにも座り込んで、普段は1、2分の道のりに10分かかるようになった。「年をとったなと実感した」と吉岡さん。大山崎町で動物病院を開く獣医師の米沢美樹さん(57)の治療で回復した。

 今年は夏になっても毛が抜け替わらず、厳しい暑さの中で舌を出して苦しそうにする姿を教諭らが案じ、18日に再び米沢さんを呼んだ。

 「しっかりスタミナつけようね」。木陰で縄につながれたシロの体に聴診器を当て終えた米沢さんが、脱水予防のリンゲル液とビタミン剤を点滴した。

 診断では、老齢性のホルモン性疾患の可能性があるが、食欲はあり便に問題はなく、急を要する状態ではないという。ただ、「高齢になって初めて経験するこの暑さ。注意がいる」(米沢さん)。

 同小では、4年生が飼育委員を務め、シロの小屋を毎日掃除している。委員長の西宮功貴君(10)たちは「ちゃんと水を飲んで暑さをしのいでくれるか心配。人間でさえ大変なのに。夏休み中も様子を見に来たい」と話した。

【 2018年07月21日 11時50分 】


万福寺塔頭の夜座禅が人気 京都・宇治、さい銭を被災地へ

2018-07-22 14:11:30 | 護 help

 夜に座禅を行う「夜坐(やざ)」が、京都府宇治市五ケ庄の万福寺塔頭・宝善院で5月から月1回開かれ、人気を集めている。次回の22日には、参加者からのさい銭全額を大阪府北部地震や西日本豪雨の被災地へ送る。

 宝善院が、仕事などが終わってから参加できるよう企画した。禅を知ってもらう場として始めたところ、過去2回とも地元住民を中心に20人前後が参加し、予想を超える人数だった。

 夜坐は午後8時から9時まで行い、禅語の解説など法話も行う。参加費は徴収せず、参加した人が自由にさい銭を納める。22日のさい銭は義援金として被災地へ届ける。

 宝善院の副住職、秦崇志さん(32)は「6年前の南部豪雨で被災した時に助けてもらった側として恩がある。今、大変なことになっている被災地に協力したい」と話している。

 夜坐の参加申し込みは宝善院0774(32)4683。

【 2018年07月20日 12時20分 】


高齢者の免許返納、特典の店拡大 京都・向日、割引など

2018-06-17 06:52:22 | 護 help

 運転免許証を自主返納した京都府向日市の高齢者が割引などの特典を受けられる店舗がこのほど、4月時点の60店から191店へと大幅に増えた。イオンモール京都桂川(京都市南区)の専門店が協力したためで、高齢者が加害者となる交通事故が増える中、向日市防災安全課は「免許証を返納しやすい環境づくりをさらに進めたい」としている。

 同市は4月、運転免許を返納した65歳以上の市民が運転免許試験場や向日町署で交付される運転経歴証明書を示すことで店舗のサービスが受けられる事業を始めた。返納者や家族が特典を受けられ、これまでは市や長岡京市、京都市南区、西京区の飲食店や食品店などが協賛店となっていた。

 今回、向日市がイオンモールに協力を呼び掛けたところ、「施設の駐車場などでの事故防止も含め、お客さんの安心安全につながる」として専門店の半数以上に当たる130店の賛同を得た。特典内容は、毎月15日に限っての商品代金5~10パーセント割引やポイントの割り増し、サービス品の提供などで、店舗には協賛店を示すステッカーが貼られている。

 市によると、運転免許証の自主返納者は2016年が106人、17年が177人で増加傾向にあり、「運転に自信のなくなった人は一度、自主返納も考えてみてほしい」(防災安全課)と呼び掛けている。

【 2018年06月12日 09時06分 】


障害児デイサービスで公費支出増 京都、質低下に懸念も

2018-06-17 06:50:11 | 護 help

 障害のある子どもが放課後や休日に通う「放課後等デイサービス」の京都府乙訓地域2市1町の公費支出が増加し続けている。2016年度分は、制度が始まった12年度の約8倍に達した。利用増は全国的にも同様の状況だが、サービスの質を懸念する声も聞かれる。

 放課後等デイサービスは、設置基準が緩やかで株式会社など営利法人の参入も認められているため事業所が増えており、乙訓地域には現在12カ所の事業所がある。また、学校や自宅との間の送迎を実施する事業者も多く、原則1割で上限付きの自己負担でサービスが受けられるため、利用者のニーズも高まっている。

 同サービスにおける乙訓2市1町の2016年度の公費支出額をみると、向日市は12年度比9・5倍の5700万円、長岡京市は同6・4倍の9600万円、大山崎町は同20倍の1400万円だった。利用者が増えている背景について、向日市の障がい者支援課は「家庭と保健師、学校などの連携が進み、支援が必要な子どもを療育に橋渡しする体制が整備されてきたことも大きい」としている。

 一方で全国的には、生活力の向上のための適切なプログラムを実施せずに「単なる預かり」にとどまるような質の低い事業所も問題になっている。また、保護者の意向だけでサービスをほぼ毎日利用し、子どもの主体性が損なわれている、といった指摘もある。

 乙訓地域では、サービス利用の上限を原則1カ月当たり15日とする独自ルールを定めている。子どもや保護者との面談などを経て利用計画の作成を担い、サービスの提供も行っているNPO法人こらぼねっと京都(長岡京市)の伊藤美恵所長は「保護者だけの都合ではなく、サービスが本当に子ども本人の将来のためになっているのか、という視点が大切。子どもの豊かな放課後を作るため、各家庭と事業者、計画作成の担当者が連携を密にすることが求められている」と話す。

■放課後等デイサービス

 就学後の6~18歳の障害児を放課後や長期休暇中に預かり、遊びや学習を通して生活能力の向上のために必要な訓練などを行う。児童福祉法などの改正により、2012年度に制度化された。療育手帳や身体障害者手帳が必須ではなく、発達障害などの子どもも利用しやすい。

【 2018年06月10日 19時40分 】


自宅開放、地域交流の場に 京都・大山崎

2018-06-17 06:46:48 | 護 help

 住民同士のつながりを深めようと、京都府大山崎町の女性が自宅の一室で、地域の居場所づくりに乗り出した。「POCOポコステーション」と名付け、第1弾として英会話を学ぶ企画を月1回のペースでスタート。今後、催しも充実していく予定で、「市民活動のサポートセンターのような役割を果たせれば」と意気込んでいる。

 吉川理香さん(53)=同町円明寺。ボランティアに取り組む中、町内で活動する住民サークルなどを束ねる拠点がないのが気になっていた。地域のさまざまな団体や個人が必要な時に連携できる場所になればと、仕事のない月曜に自宅2階リビングを開放して地域の人が集い、交流する場をつくることにした。

 最初の取り組みとして、大人が気軽に英語に触れる企画「おもてなし English Cafe」を始めた。今月上旬の初回には町内や長岡京市などから10人が参加。英語講師から発音や構文の基礎を学んだ。その後のカフェタイムでは地元のパン屋やコーヒー豆販売店で購入したお菓子やコーヒーを楽しみながら自己紹介や情報交換をして、親睦を深めた。

 企画は第1月曜に行う予定。これ以外の月曜に別の催しも検討していきたいという。

 吉川さんは「若者から高齢者まで、幅広い世代が自分の住む町のことや悩み事、住民の取り組みなどを発信、共有しあえる場所になれば」と話している。

【 2018年06月10日 11時46分 】


カラフル公用車「竹の里」PR 京都・乙訓地域に配備

2018-06-03 09:19:58 | 護 help

 「竹の里・乙訓」をイメージした車両1台がこのほど、京都府向日市上植野町の府乙訓総合庁舎に配備された。府は今後、公用車として活用し、乙訓地域の各種イベントでも展示する。

 車両は、府がメルセデス・ベンツ日本から無償貸与されたコンパクトカー「スマート」2台のうち1台。車体は青竹色を基調とし、府がデザイン費用を負担し、「竹の里・乙訓」の白い字とロゴマークをフロントに、竹林の写真を側面にそれぞれあしらった。

 府山城広域振興局の南且好副局長(乙訓調整監)は「コンパクトカーなので狭い道路の多い乙訓でも活躍できそう。積極的に活用し、竹の里・乙訓の良さを地域から発信したい」と話していた。

【 2018年05月28日 09時20分 】


文化財の住宅、障害者働く飲食店に 京都・長岡京

2018-06-03 09:16:34 | 護 help

 障害者支援に取り組む一般社団法人「暮らしランプ」(向日市)などはこのほど、京都府長岡京市調子1丁目の国登録有形文化財「中野家住宅」で11月、飲食店「なかの邸」を始めると発表した。店スタッフの障害者へ就労支援施設の平均を大幅に上回る工賃を支払うとし、おばんざいや酒の提供で観光の拠点化を目指す。

 江戸末期創建の主屋約190平方メートルのうち、座敷と縁側計約60平方メートルを客間に使う。営業は夜間を予定。地元産野菜を使ったおばんざいや府北部の海産物を用いた茶漬けなどを味わえる。長時間滞在してもらうため、竹箸やコケ玉を作るワークショップも催す。

 就労継続支援B型の施設として同法人が運営。計画では、夜間営業による高収益を見込み、現場で働く障害者10人へ同型施設の平均月額工賃の約2倍に相当する3万円を支払う。将来的に時給単価で最低賃金の水準を目指す、という。

 中野家住宅は長岡京市の所有。法人側で建物や庭を維持管理し、賃料を同市へ支払う。運営には日本財団が約約2400万円を助成する。同法人の森口誠代表理事(34)は「障害者の新たな働き方を提示し、フラットな視点で選ばれる店づくりを目指す」と話した。

【 2018年05月27日 12時30分 】