災害時、コンビニの役割は 京都で講演、経験者語る

2018-10-16 12:29:49 | 習 learn

 災害時のコンビニエンスストアの役割を考える講演が11日、京都府京田辺市興戸の市社会福祉センターであった。熊本地震時に九州を担当していたファミリーマートの井上浩さん(現・宇治営業所スーパーバイザー)が自らの経験を語った。

 講演は、田辺署管内のコンビニ24店でつくる綴喜コンビニ防犯・防災対策協議会の総会に合わせて行われ、コンビニ店主ら関係者約20人が参加した。

 井上さんは、熊本地震時に福岡県で勤務していた。熊本県にある弁当やおにぎりの調理工場が被災、九州で米飯商品が欠品し、関西から運んだという。「被災地は発注もできなかったので、各店100個ずつなどの単位で配った。困っている人のライフラインになろうと動いた」と振り返った。

 災害対策基本法で「指定公共機関」にコンビニ大手が入ったことに触れ、「店としてお客さまを避難誘導する必要が出るかもしれない。木津川の決壊なども事前に想定しておく必要がある」と今後の課題を挙げた。

【 2018年10月12日 13時44分 】


終活「できること始めて」 相続争い起きやすいパターンも

2018-09-21 20:27:11 | 習 learn

 人生の最期までにすべきことを学ぶセミナー「終活について考えよう!」が9日、京都府長岡京市調子1丁目の調子公民館であった。地域住民約30人が参加し、自身の医療情報の携帯や財産の確認など、講師から「前向きな人生のために、今からでも間に合うことがある。できることから始めてほしい」からアドバイスを受けた。

 長岡京市在住で相続診断士の小林幸生さん(46)が、京都で活動する相続診断士の仲間の協力を得て企画したセミナーで、同公民館での開催は昨秋に続き2回目。

 今回の講師を務めた小笹美和さん(50)=京都市西京区=は、持病やかかりつけ医、常用薬などを記したカードの携行など、普段からの生活での備えを呼び掛けた。その上で、本人の判断能力が不十分な時に適用される「法定後見人」と、まだ元気なうちに契約する「任意後見人」の違いや、相続で争いが起きやすいパターンなどを説明し、正しい知識の習得や課題への対策を訴えた。

 講演に続き、参加者は「終活」の課題が記されたカードを解決や対策の有無で分類して自身の状況を把握し、「まだしっかりしているうちに、しておかなけいといけない事が分かった」などと話していた。

【 2018年09月11日 11時28分 】


偏光眼鏡で水晶玉見ると…児童ら色の性質学ぶ 京都・向日

2018-09-01 10:49:48 | 習 learn

 子どもたちが科学の面白さに触れる「ふしぎ発見!理科教室」が25日、京都府向日市寺戸町の市立図書館であった。偏光眼鏡を作り、プラスチックやガラス玉をのぞいて色の性質を学んだ。

 理科の楽しさを知ってもらおうと、市教育委員会が毎年開いている。京都技術士会理科支援チームが講師を務め、市内の小学生8人が参加した。

 児童らは、偏光シートを白い画面のテレビにかざし、角度によって明るく見えたり、暗くなったりすることを確認。さらにシートを用いて眼鏡を作り、プラスチックや水面を観察した。

 眼鏡をかけた状態で水晶玉を回して観察する実験では、見え方が変化して結晶軸の位置が分かることを体感し、「すごい」と声を上げた。向日市の男子児童(10)は「肉眼と眼鏡では全然違う風に見えるので不思議。家に帰っていろんなものを見てみたい」と話していた。

【 2018年08月26日 11時10分 】


「FMおとくに」本放送へDJ養成 京都、通信局が予備免許

2018-08-24 10:03:21 | 習 learn

 京都府乙訓地域で初となるコミュニティーFM放送局の開局を予定する一般社団法人「FMおとくに」に対し、総務省近畿総合通信局は22日、試験放送に必要な予備免許を交付した。周波数は86・2メガヘルツ。同法人は11月中の本放送開始を目指し、スタジオ設置やDJ養成など準備を重ねている。

 同法人は乙訓地域の商工業者らを中心に昨年3月に設立。今年4月に同局へ申請手続きを始めた。長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館1階にメインスタジオ(約24平方メートル)を設置済み。生放送の収録スペースやCM録音に使う防音室を備え、機材搬入などを進めている。長岡京市は開設支援として1760万円を補助する予定。

 予備免許交付を受け、10月には試験放送を始める計画。今後、アンテナを府長岡京記念文化会館(同市天神4丁目)に立て、乙訓2市1町のほぼ全域を視聴エリアとする。試験放送では楽曲やステーションコールを流して、機材の作動や電波の受信状況を確認する。

 本放送開始に向け、生放送の進行役を担うDJの養成講座を7月に開始。乙訓地域などから15人ほどが受講して番組制作のノウハウを学んでいる。地元の商店や観光、イベント関連の情報や地域密着の話題を発信し、災害時には、気象警報や避難所開設などに関わる行政情報を優先的に放送する。

 同法人の木本直樹専務理事(54)は「スタートラインにようやく立てた。地域住民が望む番組制作を通じ、責任を果たしていきたい」としている。

【 2018年08月23日 08時51分 】


ガーデニングの本が集合 国立国会図書館関西館

2018-08-24 09:34:39 | 習 learn

 ガーデニングの文化や歴史を題材にした本の企画展示「百花繚乱(りょうらん)!ガーデニングの世界」が16日、京都府精華町精華台の国立国会図書館関西館で始まった。植物の栽培や庭の文化にまつわる書籍や雑誌が集められている。

 「花」「菜」「庭」「知」「図」の5テーマで構成し、館所蔵の約100点が並ぶ。江戸時代末にまとめられた日本最古のカラー植物図鑑「本草図譜」は「オニユリ」のページを展示。「根を培養して食用となす」といった記述があり、観賞用ではなく食用植物だった歴史が分かる。明治期のガーデニング解説本「草花の栽培・家庭園芸」では「じょうろ」が「如露」とされ、園芸用語の表記からも時代を感じられる。

 中国やドイツで出版された日本庭園の写真集、庭を好んで描いた画家の画集もあり、幅広い視点からガーデニングの文化に触れられる。9月18日まで(日祝日は休館)。無料。

 関連の講演「夢の青いバラ-開発にこめられた想い」が同14日午後3時50分からある。聴講は「関西文化学術研究都市推進機構」サイトのイベント欄、けいはんな学研都市6大学連携「市民公開講座」から申し込む。問い合わせは同機構0774(95)5105。

【 2018年08月17日 15時35分 】


LGBT、尊厳どう保障する 京都・長岡京

2018-07-16 11:38:06 | 習 learn

 京都府長岡京市内の公立中学や市教育委員会が、性的少数者(LGBT)について理解を広める授業や研修に取り組み始めている。固定的な性別二分論が色濃く表れる学校現場で、当事者の尊厳と生きやすさをどう保障するのか。生徒たちへ、制服でスカートを着用しなくても良い選択肢があることを明示し、心理的な負担感を和らげる試みも始まった。

 6月上旬、長岡第四中(同市下海印寺)では、人権学習の題材にLGBTを初めて取り上げた。3年生約140人を前に、市女性交流支援センター職員が「互いの存在を認め合おう。みんな違って当たり前」と強調した。

 性自認や性的指向、性の表現方法といった性の多様性をもたらす要素を解説。制服に関して「男女の二分が生きづらさにつながる。集団生活でも自分らしくいられる環境を整えることが大切」と言及し、当事者の経験談を映像で紹介した。

 授業を終えた松山拓暉さん(15)は「性のあり方について差別的な言葉を使わないように心がけている。勝手な固定概念を持たないでいたい」と話した。

 同中では今年2月、授業と同様の内容で教職員研修を実施した。本島知樹校長は「新たな人権問題と考えているが、具体的にどう配慮していくかは、これからの段階」と話す。

 市教委学校教育課は「現場の知識が不足しているのが実情。いたずらに取り組んでも傷つく子どもが出てくるかもしれない」とし、残る3市立中学へ研修や授業を広めたい考え。今夏、小中学校教職員を対象に実施する「教育課題特別研修会」では、初めてLGBTをテーマに据え、学校現場で求められる配慮などについて専門家に学ぶ予定だ。

 長岡第二中(同市今里5丁目)では昨年12月、本年度の入学予定者に向けた制服の申込書で、女子生徒でもスラックスが選べることを明記。制服業者と協議し、男子と異なる寸法の新たなモデルのスラックスを用意した。今年4月、夏服の申込書にも同様に記載して全校生徒に配布した。

 川上雅範校長は「普通にスラックスもスカートも選べる状況が定着すれば、心理的なハードルは下げられる」と期待する。夏服でスラックスを選ぶ生徒が数人いたといい、周囲とのトラブルや好奇の目で見る向きはない、という。「学校生活では男女で分けないといけない場面は厳然としてあるが、可能な限り配慮し、少しでも負担なく通学できる環境を整えたい」と話す。

 来年度からは、全ての市立中で同様の運用になる計画といい、市教委は「手探りだが、手をこまねいているだけではいけない。知見と経験を積み重ねたい」としている。

【 2018年07月09日 12時00分 】


古代人も自分らしさ演出 京都でファッション考察

2018-06-17 06:14:07 | 習 learn

 「古代のファッション-服飾からみた古代の都・長岡京-」と題した講演会が3日、京都府向日市寺戸町の市文化資料館であり、参加者が古代の人々の暮らしに思いをはせた。

 長岡京の中心部がある街を広く知ってもらおうと企画。向日市まつりで時代行列衣装を手掛ける山口千代子さんが講師を務め、約40人が参加した。

 山口さんは、長岡京期の制作とされる薬師寺(奈良市)の神像などを基に、長岡京の人々が着ていたとみられる衣装を分析。奈良時代と比較し、ベストに似た「背子(はいし)」の裾を、巻きスカートの「裳(も)」から出すようになったり、背子の襟がなくなったりしたと考えられると説明した。

 身分によって着用するものが厳しく制限されていた奈良時代、衣装の乱れを戒める詔がたびたび出されており「当時の人々も、決まりの中で自分らしさを演出しようとファッションを楽しんでいた」と話した。

 古代の髪形に関する研修会もあり、参加者が熱心に耳を傾けていた。

【 2018年06月04日 10時29分 】


遷都1500年、弟国宮の謎迫る 京都・長岡京でシンポ

2018-06-17 06:08:30 | 習 learn

 継体天皇が営んだ弟国宮(おとくにのみや)が京田辺市の筒城宮(つつきのみや)から遷都されて1500年を記念したシンポジウムが2日、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館で開かれた。講演やパネル討論で、専門家らが今なお謎の多い弟国宮の実像に迫った。

 長岡京市などの主催。会場には考古学ファンら約400人が訪れ、事前に用意した椅子やパンフレットが足りないほどの盛況ぶりとなった。

 基調講演では、日本古代史が専門の井上満郎・京都産業大名誉教授は、弟国宮の国際性について解説した。琵琶湖のある近江出身の継体天皇は、日本海を通じてアジアとの交流があった北陸地方で育ち、即位から弟国宮遷都まで淀川水系沿いに都を置いたことから、「弟国宮は、環日本海文化圏でつながった東アジアネットワークの中に位置付けられる」と述べた。また、小田桐淳・市埋蔵文化財センター理事は、弟国宮の詳細な位置について、発掘調査の結果などから長岡京市井ノ内付近にあった可能性が高いことを指摘した。

 NHKの人気番組「ブラタモリ」の案内人を務める梅林秀行さんと中小路健吾・長岡京市長も加わったパネル討論では、梅林さんが、断層の集積地でもある現長岡京市は緑のある斜面や高台が多く、弟国宮の設置にも適していたのではないか、などと推察した。

 会場に隣接したバンビオ広場公園では35ブースが出店した青空市も開かれた。訪れた家族連れが、雑貨や菓子を買い求めたり、埴輪(はにわ)作りや火おこし体験などを楽しんでいた。

 

【 2018年06月03日 09時30分 】


心不全、チーム治療の重要性訴え 京都で医師ら講演

2018-05-27 06:50:50 | 習 learn

 心不全の予防や対処法をテーマにした乙訓地域保健医療協議会(事務局・府乙訓保健所)の公開セミナーがこのほど、京都府向日市上植野町の府乙訓総合庁舎で開かれた。専門医らがチーム医療やリハビリの重要性を訴えた。

 セミナーには、乙訓地域の医療機関や自治体の関係者約70人が参加し、済生会京都府病院の副院長で循環器内科医師の石橋一哉さんと、同病院で心臓リハビリを担う理学療法士の綱昭則さんが講師を務めた。

  石橋さんは「地域全体で取り組むべき心筋梗塞と心不全対策」と題して講演した。心筋梗塞は高血圧症や高脂血症、喫煙、糖尿病などが発症の引き金になるとし て、「検診と啓発活動を推進し、発症の一歩手前で治療することが大切だ」と指摘した。また心機能が低下する心不全においては、タンパク質の十分な摂取と適 度な運動が大事で、「心臓の治療は医師だけではできない。看護師や理学療法士など多職種で情報を共有し、チームで治療するという意識が重要になる」と強調 した。

 心筋梗塞の患者らが対象の心臓リハビリの内容について、綱さんは、有酸素運動と軽めの筋トレ、ストレッチを挙げ、「筋肉量を保つことで持久力を維持できる」と説明した。参加者はメモを取るなどして真剣な表情で聞き入っていた。

【 2018年05月25日 11時10分 】


平安貴族の暮らし体験 京都・源氏物語ミュージアム

2018-05-06 09:37:26 | 習 learn

 <京都・たんば発GWナビ>

 千年の時を超え、今も愛される「源氏物語」。全五十四帖の最後を締めくくる「宇治十帖」の舞台となった地で、物語の世界観を体験できる空間が源氏物語ミュージアムだ。

  展示ゾーンの「平安の間」では、調度品が並ぶ女性の部屋や実物大の牛車、主人公・光源氏の邸宅「六条院」の模型などがあり、平安貴族の生活を彷彿(ほうふ つ)とさせる。また、「宇治の間」は宇治十帖をテーマとする。光源氏の子の薫(かおる)らが織りなす恋物語の名場面が、実物大のセットや音、照明などで再 現されている。物語に登場する香りの原料をかいで体感できる展示物もある。

 映像展示室では、篠田正浩監督の人形劇映画「浮舟」と山崎雅史監督の実写映画「橋姫」の2本を順次上映している。雑貨などを販売するショップや、関連書籍4千冊を所蔵する図書室も設ける。

 同ミュージアム学芸員の家塚智子さん(47)は「源氏物語には驚きや発見がある。難しい古典だと構えないで、親しんでほしい」と話す。

 ミュージアム近くには宇治川が流れる。両岸には世界遺産の平等院や宇治上神社をはじめ多くの神社仏閣や史跡が多く、散策も楽しめる。茶屋も軒を連ねており、疲れたら宇治茶で一服。人気の抹茶スイーツも味わえる。

 ■源氏物語ミュージアム 源氏物語のまちづくりに取り組む宇治市が1998年に開設した。京滋バイパス宇治西インターチェンジから車で約10分。宇治市宇治東内。観覧料は大人500円、小中学生250円。同館0774(39)9300。

【 2018年05月03日 16時49分 】


女性はママ友、男性は同僚 育児の相談相手に明確な違い

2018-03-26 11:59:36 | 習 learn

 京都府向日市社会福祉協議会はこのほど、子育て実態調査と題するアンケートを実施した。男女別に就労状況や労働時間、家事や育児の役割分担、配偶者への要望や育児相談を誰にするかなど幅広く質問。回答のうち就労状況や相談相手では男女で明確な違いが浮き彫りになった。

 少子化や核家族化が進む中、育児の課題や必要な支援の内容を明らかにすることが狙い。調査は昨年12月3日、京都市南区の商業施設で実施した。向日市社協が催した子育てイベントの来場者に協力を求め、男性117人、女性163人から回答があった。男女とも同じ質問に答えてもらった。

 就労に関する質問では男性がほぼ全員、女性も7割が「働いている」と回答。自宅を出る時間は、男性が午前7~8時半、女性は午前7時半~9時半が多く、ずれが見られる。1週間の残業時間も女性は0時間が最多で、男性は10時間以上が多い。

 市社協は、保育所などに通う子どもの送迎は女性が担っていることが多いと推測する。質問で自由記述とした配偶者への感謝や要望では、女性は男性に対して早い帰宅や育児、家事への参加を促す内容が目立つ。男性は帰宅時間が遅いことへのもどかしさ、仕事への理解を女性に求める意見が多い。

 育児の疑問や悩みを相談する相手を尋ねると、女性は配偶者以外の親族や地域の育児友だち、また男性は職場の関係者を挙げる割合が高い。子育てが始まってからの友人の増減について男性は「変化なし」、女性は「増えた」が圧倒的多数を占める。

 調査結果を踏まえ、市社協は各家庭の生活環境に合わせた育児や家事の役割分担が必要として、「育児は家庭の中だけで完結させず、社会も上手に利用することが重要。社会も子育て世代を支援する意識を高めてほしい」としている。

 調査結果は市社協のホームページで公開している。

【 2018年03月26日 11時35分 】


災害時ラジオの役割語る 京都、FMおとくに開局へシンポ

2018-02-12 09:24:12 | 習 learn
 京都府乙訓地域で初のコミュニティーFM局「FMおとくに」の今秋開局をPRするシンポジウム「防災とラジオ」が10日、長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館で開かれた。専門家がFM局の役割を話し、2市1町の首長らが意見を述べた。

 企業経営者や商店主、市民らでつくる一般社団法人「FMおとくに」と長岡京市災害ボランティアセンターの共催。

 基調提起では同センターの防災アドバイザーを務める「コミュニティ・エンパワメント・オフィス FEEL Do」の桒原英文代表が「災害と情報-地域に密着したラジオ」をテーマに講演した。これまでの被災地で開設されたFM局の有効性と運営の難しさなどを具体的に説明。「多くが赤字運営で苦しく、災害時の役割を考えれば行政の財政支援があるべきだ。地域の方々の協力も欠かせない」と訴えた。

 パネルディスカッションでは向日市の安田守市長、長岡京市の中小路健吾市長、大山崎町の山本圭一町長、龍谷大の深尾昌峰准教授、「FMおとくに」の谷明憲代表理事らが発言。首長は開局を歓迎して支援を約束するとともに、来場者に協力を呼び掛けた。

【 2018年02月11日 09時40分 】

自殺予防へ「ゲートキーパー」育成強化 京都・長岡京市

2018-02-12 09:21:24 | 習 learn
 京都府長岡京市は、効果的に自殺対策へ取り組むため、初となる「市自殺対策計画」案をまとめた。自殺の予兆を捉えて支援につなげる「ゲートキーパー」の育成強化を狙い、研修を広げる対象を明確化したのが特徴だ。28日まで計画案へのパブリックコメント(意見公募)を実施している。

 市によると、市内の自殺者数は2016年で11人。17年は7月までの暫定値で13人に達しているという。

 計画案では、ゲートキーパーの養成を、生きづらさを抱える人への支援に関わる市民や職種、民間団体へ広げることを重点施策に掲げた。介護事業所の職員や障がい者相談員、ファミリーサポートセンターの提供会員や保護司など対象を具体的に列挙した。

 また、自殺のハイリスク層とされるアルコール、ギャンブルの依存症者や生活困窮者の支援団体と連携を強化し、早期の把握に注力するとしている。

 市社会福祉課は「細かな変化への気づきから適切な支援へ素早くつなげられる人材を、地域に増やしていきたい」としている。

 16年改正の自殺対策基本法で計画策定が市町村に義務付けられた。市は意見を踏まえ、17年度内に完成させる。

 市は「福祉なんでも相談室」075(955)3177で悩みの相談を受け付けている。

      ◇   ◇  

 長岡京市は21日と3月7日、一般対象のゲートキーパー養成講座を開催する。中央公民館が会場の21日は、自殺の現状などを学ぶ基礎的内容。市役所で開く3月7日は、悩みに耳を澄ます傾聴の方法など受講経験者向け。無料。各回先着30人。市社会福祉課075(955)9516へ申し込む。

【 2018年02月09日 13時32分 】

「小学校建て替え」児童が議論 京都で親子議会体験

2018-01-29 13:44:31 | 習 learn
 親子で議会の仕組みや役割について学ぶ「親子議場体験ツアー」が28日、京都府長岡京市議会議事堂で開かれた。市内の小学生たちが、本会議の議事を体験した。

 子どもたちに議会を身近に感じてもらおうと開催し、3回目。市内の小学生と保護者ら8組が参加した。

 説明を受けたあと、児童たちは議員や市長、教育長に役割分担し、台本に従って架空の「長岡小建て替え工事」について審議した。本会議で、子ども議員から建て替えの判断をした基準などの質問が出、教育長役の児童が回答した。その後採決を行い、全会一致で議案を可決した。

 続いて、本物の市議に、議員の仕事やまちづくりについて親子が質問。「議員になるとき有利な資格はありますか」と問うと、市議は「資格がなくても長岡京市を良くしたいという思いが大切」と答えていた。

 長岡第五小6年の小谷姫愛さん(13)は「議員の人がどうやって市に意見を伝えているのか実感できた」と話していた。

【 2018年01月29日 09時13分 】

増える在住外国人、日本語教室が盛況 京都・長岡京

2018-01-29 13:19:16 | 習 learn
 京都府長岡京市に住む外国人が増える中、市友好交流協会(事務局・市)がこのほど、在住外国人のための日本語教室を開講した。暮らしやすい環境づくりに向けて初めて企画。初回は、乙訓地域で働くベトナム人や中国人ら10人が集い、自己紹介や家族構成など日本語会話の初歩を学んだ。

 「日本の方ですか」「いいえ、そうではありません。ベトナム人です」。対面し、自己紹介を日本語で交わす。野球や料理のイラストを基に動詞の使い方を学び、指示語の用法を練習した。

 21日、同市天神4丁目の中央公民館。初回の教室は、技能実習生のベトナム人や会社員の中国人が受講した。「私の家族はお父さんとお母さん」。家族構成を発表した参加者に、講師が「『父と母』と言うのよ」と指導した。

 市に住民登録する外国人は2017年12月末で701人。14年度末に比べ173人増で、市市民課は「市内企業の受け入れが進んでいることが要因とみられる」とする。634人だった16年度末の内訳は、ベトナム国籍者が51人と、4年間で47人増え、顕著な伸びが続いている。

 一方、市内の在住外国人への支援はまだ薄く、同協会では、交流の輪を広げるとともに、災害時の円滑な情報伝達なども狙いに教室を試みた。働く人も参加しやすいよう、開催を日曜に設定した。

 市内で日本語指導に取り組むボランティア3人に講師を依頼。その一人、小林繁代さん(70)=同市泉が丘=は「日本語学習のニーズは大きく、支えとなる活動が必要。継続して学べる場へ発展していけば」と期待する。

 来日して半年という技能実習生のベトナム人男性(23)は、約2時間の学習を終え、「日本語は難しい。漢字は読めない。うまくなって会話がしたい。ずっとここで学びたい」と話した。

 教室は今後、28日、2月4、18、25日の計4回開催。病気や事故、災害時に使う会話の他、長岡京市や故郷を紹介する言葉などを学ぶ。無料。随時参加を受け付ける。申し込み、問い合わせは市友好交流協会事務局(955)9500。

【 2018年01月27日 17時00分 】