長岡天神駅、高架化希望が72% 「立体交差不要」は6%

2018-09-21 20:22:16 | 地 geography

 阪急長岡天神駅の周辺整備について、京都府長岡京市が実施した市民アンケートで、鉄道の高架化を望む回答が72%を占めたことが8日までに分かった。高架化に比べ概算事業費が最大で1・8倍超になる地下化は18%、高架化・地下化による立体交差化を不要とする意見は6%にとどまった。市は「高架化への後押しとなる」としている。

 アンケートは、無作為抽出した18歳以上の市民3千人を対象に7~8月に行い、回収率は8月6日時点で43%だった。

 慢性的な渋滞を招いている同駅周辺の踏切除去に関し、立体交差化を望む回答者へ、高架化か地下化か、立体交差化の方法を判断する上で重視する点を尋ねると、工事に要する「概算事業費」(46%)や、総額に占める「市負担の割合」(12%)が上位を占めた。

 期待する波及効果については、アゼリア通りの混雑解消▽天神通りの拡幅整備▽線路を横断する新たな道路の建設-の順となった。

 現状の問題点については、回答者の95%がアゼリア通りと天神通りで通行時に危険を感じたとし、59%が同駅への送迎の際に路上駐車をすることがある、とした。

 市はこのほど、市役所であった整備基本計画の策定委員会で、鉄道の高架化を前提とした基本計画の骨子案を提示した。

【 2018年09月09日 12時40分


鉄道高架化で負担60~70億円 阪急長岡天神駅周辺で市試算

2018-06-17 07:36:29 | 地 geography

 京都府長岡京市は14日、6月定例市議会の一般質問で、阪急長岡天神駅周辺の整備構想について、鉄道の高架化に要する市の負担額が60億~70億円となる現段階での試算を明らかにした。今後、市民に向けたシンポジウムやアンケートを通じ、整備に関する検討内容の周知や合意形成を進めていく、としている。

 武山彩子市議(共産)の質問に、末永靖弘・建設交通部長が答弁した。

 市によると、同駅を中心に約1800メートルを高架化すると、用地確保の方法や工事手順に応じ、事業費が280億~340億円になると推計。国の補助や工事の実施主体となる府の負担額について過去の事例を参照し、市の負担割合は全体の21%になると仮定した結果、約60億~70億円と試算した。

 末永部長は「事業の着手時期は未定。実現化に向け、地権者や事業者と検討していくことから始めたい」と述べた。

 市は、7~8月に無作為抽出の3千世帯を対象に、鉄道の立体交差化や駅周辺の広場設置、道路網計画などについて意見を尋ねるアンケートを実施。7月15日にバンビオ1番館で、駅周辺整備の基本計画策定に向けた議論に加わる学識者や地元関係者、先進地の商工業者らが語り合うシンポジウムを開催する。

【 2018年06月15日 09時40分 】


嗚呼、何丁目の夕日…昭和の駅風景、ジオラマと鉄道模型で再現

2018-05-13 11:14:41 | 地 geography

 旧国鉄向日町駅と周辺の街並みを再現したジオラマの中に鉄道模型を走らせるイベントが、向日市寺戸町の市文化資料館で開かれている。子どもの日の5日は、多くの家族連れでにぎわった。6日まで。

 1876(明治9)年に府内で初めて鉄道の駅として設けられた向日町駅や地域の歴史に関心を持ってもらおうと企画されたイベントで、ゴールデンウイークに合わせて実施されている。

 会場の研修室では、1960年頃の同駅舎や街並みが再現された懐かしい風景の中を、機関車がけん引する長大編成の貨物列車や客車列車などの鉄道模型が走り抜けた。また、型紙に色を塗り、オリジナルの車体を作ってレール上を走らせるコーナーもあり、子どもたちが色鮮やかな電車を動かして運転士の気分を味わった。

 4歳の長女と2歳の長男とともに訪れた会社員山本正典さん(41)=同市寺戸町=は「子どもたちが電車が好きなので来た。喜んでくれてよかった」と笑顔を見せていた。

【 2018年05月06日 11時30分 】


雄大な茶畑、ヘリで空中散歩 京都・和束でツアー始まる

2018-04-03 08:16:10 | 地 geography

 日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」構成文化財である京都府和束町の茶畑をヘリコプターから眺望するツアーが1日、始まった。参加者は、山あいに広がる雄大な茶畑の景色を上空から満喫した。

 旅行業者「トラベル京都」(京都市山科区)が企画した。同町石寺の茶畑までの3分、同町原山の茶園までの6分、両茶園を巡る9分の計3コース。5月6日まで。

  ヘリコプターは、同町白栖の「和束茶屋 山甚」の敷地内に離着陸し、茶畑が広がる一帯をゆったりと回った。石寺までのコースに乗った木材会社社長の北和久 さん(48)=同町中=は「ドローンとも違い、こんなに広い視野で茶畑を上空から見るのは初めて。子どもたちにも、こんなに素晴らしいんだと見せてあげた い」と話していた。

【 2018年04月02日 11時10分 】


寒波で参道薄化粧 京都・長岡京の長法稲荷神社

2018-01-29 13:01:13 | 地 geography
 強い冬型の気圧配置で近畿上空に寒気が流れ込んだ25日、京都府乙訓各地も厳しく冷え込んだ。西山の麓にある長法稲荷神社(長岡京市長法寺)では、鳥居の並ぶ参道がうっすらと雪化粧。竹林に囲まれた境内に雪がちらほらと舞い、白と赤のコントラストが際立った。

 乙訓消防組合消防本部によると、長岡京市神足の観測地点で同日未明に氷点下3.4度を記録し、今季最低だった13日と並んだ。正午時点でも1度を下回り、日中も冷え込みが続いた。

 向日市物集女町のタケノコ畑へ「土入れ」ができるか様子を見に訪れた農家の男性(69)は、「一面に雪が広がり、作業が遅れて困る」と寒さに凍えていた。

【 2018年01月26日 10時20分 】

まちの眺め、ドローンで新視点 京都・長岡京の市職員撮影

2018-01-22 14:21:54 | 地 geography
 ドローンで京都府長岡京市を空撮した動画を、市職員が自身で管理するフェイスブックのページで公開している。「一味違う感覚で、まちを見つめてもらいたい」。遊び心あふれるアングルで、観光名所や山並みなど、おなじみの景色に新たな光を当てている。

 市商工観光課主幹の永田雅史さん(45)=同市一文橋2丁目。2016年12月、フェイスブックのページ「長岡京市のいろいろ」で、同市の全景を東の空から捉えた動画を初めて公開した。

 ラジコンヘリコプターの趣味が高じ、4年前にアマチュア向けドローンを購入。河川敷など安全な場所で技術を磨いた。法改正で、家屋密集地などの上空の飛行には許可が必要に。市内の観光名所の多くは住宅街に近接しており、17年2月に許可を取得した。飛行時には撮影対象の寺社や施設の承諾も得る。

 同ページでは現在、深紅のキリシマツツジが彩る八条ケ池や、アジサイの咲く柳谷観音楊谷寺、背後に西山がひかえる西代里山公園など、約10本の空撮動画を閲覧できる。テレビの情報番組で動画が使われたこともある。

 1月上旬、勝竜寺城公園を空撮した。城を模した管理棟を真上からのぞき込んだり、堀の上を平行移動させて外壁をなめるように写したり。早速、ページにアップした。

 新春には、5台目のドローンを購入したばかり。「きれいな所が数多くあると、気づいてもらえるきっかけになれば」と話す。




錦秋の嵐山・保津峡、ヘリで周遊 ツアー体験

2017-11-30 08:45:22 | 地 geography
 京都府亀岡市内から京都市・嵐山周辺までヘリコプターで周遊するツアー「亀岡・保津峡 天空の旅」が運航されている。錦秋の保津峡や嵐山の風景を満喫できる空の旅を体験し、その魅力を紹介する。

 亀岡市内にヘリが離着陸できる場所なんてあっただろうかと思いつつ現地に向かうと、嵯峨野観光鉄道トロッコ亀岡駅(篠町)近くの休耕田に、発着場が設けられていた。

 4人乗りのヘリに乗り込むと、コンパクトで、助手席に座ると操縦機器に手が触れそうだ。座席に着くと、すぐに浮かび上がった。一気に高度を上げ、旋回して保津峡方面へと向かう。思ったほど揺れず、音も気にならない。スピードが速く、迫力満点だ。

 グリーン色の保津川と赤く染まった木々とのコントラストが美しい。急峻(きゅうしゅん)な山々を縫うように川が流れる渓谷の地形がはっきりと分かる。JR嵯峨野線の高架橋や山に張り巡らされた送電線、高雄パークウェイは、上から眺めると別世界だ。

 約3分後、京都市内の町並みが見えてきた。渡月橋や天龍寺、亀山公園など紅葉まっさかりの観光名所がくっきり。すごい。思わず歓声を上げた。ヘリは渡月橋の上空でゆっくりと旋回した。

 帰路は、保津川下りの船やトロッコ列車が見え、深い山並みをじっくり味わい、亀岡市内まで戻った。着陸も振動なくスムーズ。トロッコ列車を利用する外国人観光客がヘリに向かってさかんにシャッターを切っていた。

 約6分間の空の旅は、あっという間だったが、山や川、観光地と変化に富み、見慣れた風景が違って見えた。何よりも特別感が大きい。丹波や京都の魅力を再発見する新たな観光名所として人気が出そうな予感がした。

 <メモ> 全国の観光地でヘリの遊覧飛行を行う「日本ヘリシス」(北海道)が主催。亀岡市や京都府も支援する。プランは、保津峡コース(3分)6千円▽嵐山コース(6分)1万2千円▽金閣寺コース(15分)2万4千円。当日予約も可能。問い合わせは日本ヘリシス090(5986)4248。

【 2017年11月27日 17時30分 】



錦秋の保津峡や嵐山、眼下に 京都でヘリ周遊ツアー

2017-11-20 11:13:30 | 地 geography
 京都府亀岡市内から京都市・嵐山周辺までヘリコプターで周遊するツアー「亀岡・保津峡 天空の旅」の運航開始に合わせて16日、試乗会が開かれた。錦秋の保津峡や嵐山の風景が眼下に広がり、観光関係者らが空の旅の魅力を体感した。

 全国の観光地でヘリの遊覧飛行を行う「日本ヘリシス」(北海道)が、新たな京都観光の売り物にと考案した。京都丹波の観光振興に取り組む「森の京都地域振興社(DMO)」(亀岡市)も企画づくりを支援した。

 試乗会は、亀岡市の嵯峨野観光鉄道トロッコ亀岡駅近くの発着場から出発し、保津峡や高雄山の上を通って嵐山の渡月橋付近で旋回、計6分で亀岡市内に戻った。山が赤く染まり、保津川や京都市内の町並みとの美しいコントラストに、搭乗者は歓声を上げていた。

 プランは、保津峡コース(3分)6千円▽嵐山・渡月橋コース(6分)1万2千円▽金閣寺コース(12分)2万4千円。問い合わせは日本ヘリシス090(5986)4248。

【 2017年11月17日 11時15分 】



野生サル、悠然と立ち“さる” 京都・長岡京の路上

2017-11-13 15:09:32 | 地 geography
 鉄柵の上を行ったり来たり。そばに止まった乗用車をのぞき、背を伸ばして腹をかいた-。京都府長岡京市奥海印寺の西代里山公園から約100メートル先、京都縦貫自動車道の高架下付近で9日昼、体長60センチほどのサルを見つけた。

 人間に驚く様子もなく、悠然と空を見上げる。群れからはぐれたのだろうか。近くの畑で作業していた大山崎町の女性(65)は「何年も前から見る。ゆずを狙っているのかな」と、斜面の木になる黄色い果実を見やった。

 サルは道路に下りて電柱に登った後、山裾の竹やぶへ姿を消した。発見場所は西山キャンプ場へ続く路上。この季節、ハイカーの人通りも多い。同公園には親子連れの姿も。ご注意ください。

【 2017年11月11日 11時00分 】

山裾、市街地、国道24号拡幅 国道「宇治木津線」3案を公開

2017-09-24 11:31:56 | 地 geography
 国土交通省はこのほど、京都府城陽市から井手町、木津川市山城町を南北で結ぶ新たな国道「宇治木津線」(約15キロ)について、国道24号の拡幅案を含めた三つのルート案をまとめ、国交省近畿地方整備局のホームページで公開した。地元自治体や住民の意見を聞きながらルートを絞り込むとしている。

 ルート案は▽新名神高速道路城陽スマートインターチェンジ(城陽市富野)付近からJR奈良線の東を通って建設中の木津川橋(木津川市山城町)につなぐ「山裾ルート」▽インターチェンジの西から井手町の市街地を経て木津川橋を結ぶ「市街地ルート」▽さらに西の国道24号線を2車線から4車線に広げる「現道拡幅ルート」。

 想定する建設費は「山裾」が約230億円、「市街地」が約330億円、「拡幅」が約420億円。

 宇治木津線は、国道24号の渋滞緩和や、木津川破堤など災害時に寸断する危険性を避けるため計画された。国交省はルート案について意見を募る住民アンケートを行うとしている。

【 2017年09月22日 11時52分 】

塚本深谷線が一部開通 京都、新名神城陽ICに直結

2017-09-02 11:00:38 | 地 geography
 京都府城陽市の都市計画道路「塚本深谷線」が26日、一部開通した。企業が進出する新市街地や新名神高速道路城陽インターチェンジへのアクセス道路として利用される。

 新市街地の国道24号を西の起点とし、東は府道城陽宇治線までの1・35キロが開通した。午後から車両が通行できるようになった。家族3人で散歩に訪れた会社員長澤卓巳さん(34)=同市久世=は「東西にストレートに通れる道ができ、生活が便利になる」と話した。

 午前には式典や車での通り初めがあり、関係者ら約100人が開通を祝った。

 「塚本深谷線」は都市計画道路東城陽線の同市深谷までの全2・64キロが計画されている。

【 2017年08月27日 12時30分 】

京都・長岡京の観光売り出そう 市民らに戦略プラン紹介

2017-08-01 11:47:15 | 地 geography
 京都府長岡京市の新観光戦略プランを紹介するキックオフイベント「バンブーラ長岡京」が30日、同市神足2丁目のバンビオ1番館などで開かれた。市内の企業や店舗の商品などが展示販売されたほか、地域をめぐるモニターツアーも開催され、市民らが観光地としての市の魅力を体験した。

 市が今年3月にまとめた同プランに基づき、「上質な休日ライフ」「上質な郊外の京」「地元ならではのおもてなし」の三つをテーマに、市内のカフェや和菓子店など計15店が出店。会場にはこだわりのパンやクッキー、コーヒー豆などが並んだ。

 市の観光について、市内の宿泊施設や寺院、竹工芸店の代表者らによるトークセッションも行われた。「長岡京だからこそできる商品であり、今後は京都ではなく長岡京として売り出したい」「観光地をつなぐ交通機関が不便」といった意見が出された。

 続くモニターツアーは、二つの班に分かれて出発。古墳ピクニックコースでは、国の登録有形文化財の建物を活用した神足ふれあい町家や、古墳グッズを販売している雑貨店などを訪れた後、国の史跡に指定された乙訓古墳群の恵解山(いげのやま)古墳を見学。古墳柄のハンカチなどを探す宝探しを楽しんだ。

 参加した石田眞由美さん(53)=長岡京市滝ノ町1丁目=は「古墳を訪れたのは初めて。市内に住んでいても来ることがなく、いろんな発見ができた」と話していた。

【 2017年07月31日 11時20分 】

天王山山頂に腰掛け、眺望楽しんで 京都

2017-07-13 17:32:30 | 地 geography
 大山崎ふるさとガイドの会はこのほど、大山崎竹林ボランティアの協力を得て、天王山山頂の山崎城跡西広場(京都府大山崎町)に丸太の腰掛け4台を設置した。山頂には休憩できるベンチがいくつかあるが、見晴らしがいい西広場にはなかった。散策客へのおもてなしとして、二つの住民団体が腕をふるった。

 腰掛けは、竹林ボランティアのメンバーが天王山の麓で間伐されたスギの木をもらい受けて手作りした。4台とも長さ1・6メートル、高さは20センチほど。腰掛け部分は、直径10~12センチの丸太2本を針金でくくりつけた。脚の部分は、長さ30センチほどの丸太3本を束ね、腰掛け部分の両端に取り付けている。

 できあがった腰掛けは、6月中旬にふるさとガイドの会の7人が山頂まで運んだ。中腹までは車を使ったが、その後はメンバー数人で腰掛けを担ぎ、急な山道を登った。

 4台の設置場所は山頂西広場の南側。そばには木々が茂り、日差しを遮ってくれる。天王山南方の景色も眺められる。天気がいい日は大阪市内まで一望でき、座って休憩していた大薮敬一さん(47)=千葉県船橋市=は「あべのハルカスまではっきり見えており、ここに腰掛けを置こうという発想は素晴らしい。次に来た時もここで休みたい」と話した。

 ふるさとガイドの会副会長で竹林ボランティアの幹事も務める藤原琴二さん(73)=大山崎町大山崎=は「以前から腰掛けを設置したいという希望が実現できた。広場の雑木も伐採して見晴らしが良くなり、感じのいい山頂になった」と、手応えを感じている。

【 2017年07月09日 11時42分 】

住民主体で新たなまちづくり 京都で土地区画整理事業始動

2017-06-29 10:53:44 | 地 geography
 京都府長岡京市下海印寺の下内田地区で、地権者による土地区画整理事業に向けた準備が進んでいる。市内では、住民主体の土地区画整理事業は2例目で、今月13日には済生会京都府病院(長岡京市今里)と新病院の新築移転について協定を締結。早ければ来年度後半にも、造成工事が始まる見込みで、新たなまちづくりが動きだす。

 阪急西山天王山駅から徒歩5分ほど。京都第二外環状道路(にそと)・京都縦貫道沿い、青々とした稲の苗が育つ水田が広がる。一部は畑になっており、男性が農作業に汗を流していた。

 土地区画整理事業が計画されている下内田地区(約1万7千平方メートル)では、古くから農地として住民たちが稲作などを行っていた。だが、2013年に開通したにそとで様変わりした。

 もともと短冊状の細長い土地が多かった上に、にそとの建設用地にかかり、三角形や狭い農地ができてしまったという。同地区の土地区画整理準備組合の山本啓司理事長は「西山天王山駅も開業し、道路に面している土地はいずれ買い手が付くかもしれないが、形の悪い狭い土地は単独で売ることも貸すこともできない。地区一帯で開発することが必要だった」と話す。

 山本さんら農地を所有する地権者27人は、10年秋から勉強会を開始。土地区画整理事業について学ぶとともに、視察や意向調査のアンケートなども行ってきた。

 当初はなかなか意見がまとまらなかったというが、地権者のうち専業農家は1人だけで、多くは高齢化し農業を継ぐ子どもたちもいない状況。「にそとができることで、固定資産税が上がる。高価な農機具を買って米を作っていても、小さい面積ではとても採算がとれない」(山本理事長)。地権者の代替わりなどもあり、少しずつ事業への理解が深まり、昨年4月に土地区画整理事業に向けて準備組合が立ち上がった。

 準備組合では当初、借地方式で大型家電量販店やマンションなど民間施設を誘致することを検討していた。だが昨夏、済生会京都府病院から移転先として考えたいとの申し出があった。「24時間救急車が来るのは困る」という地権者もいたが、最終的に、病院側の提案を受け入れ、土地は借地ではなく、病院側が希望する約1万3千平方メートルの売却で方向がまとまった。

 今後は、来年夏ごろの正式な組合設立に向けて、今後地権者の土地を区画整理後に地区内のどこに割り振るかを大まかに決める仮換地や事業資金などの計画を立てる。また、病院の移転は決まったものの、建物の大きさや地区内のどこに建設するかなどは未定で今後、病院側と詳細な交渉を行う予定だ。

 山本理事長は「これからが本番。地権者にとっては思い入れがある土地なので、今の地権者たちの世代で事業が成功するよう、十分協議していきたい」としている。

【 2017年06月28日 11時48分 】


初のふるさと検定、337人が挑戦 京都・向日

2017-02-19 11:48:20 | 地 geography
 第1回の「向日市ふるさと検定」が12日、京都市南区のイオンモール京都桂川と向日市内の各会場であり、一般公募の受験者計337人が、市の歴史文化や市政の現状を尋ねる初級問題に挑戦した。受験者数は想定を大きく上回り、主催する市は会場を増設した。2017年度冬をめどに中級検定も実施する。

 市内の地名や観光名所▽竹などの特産物▽乙訓古墳群の特徴▽長岡京の歴史や研究▽市政の歩みや現在の子育て施策-などの分野から、計100問が出題された。

 イオンモール京都桂川では、開始が宣言されると、受験者がすぐさま問題用紙に目を落とし、メモを書き込みながら黙々とマークシートに記入を進めた。

 市では、昨年11月から始まった一般申し込みが想定数を超え、当初のイオンモール京都桂川に加えて、市内の市文化資料館や市福祉会館など4会場を確保した。また、同日までに市内3中学校の生徒計377人が各校で団体受験した。

 検定は、向日市への関心を高め、まちの魅力を発信する人材発掘を目的に企画。問題と正答は14日に市のホームページで公開し、合否は3月下旬に発表する。

【 2017年02月14日 10時12分 】