阪急バス、金ケ原系統3割減に緩和 乙訓での統廃合

2013-09-28 13:29:20 | 民 people
 阪急バス(大阪府豊中市)が京都府長岡京市を中心とした乙訓2市1町の路線バスで大幅な減便や路線の統廃合を打ち出した問題で、同社は27日、当初計画を見直した内容を各市町に説明した。長岡京市西部を運行する金ケ原系統の減便数は当初の4割減から3割減に縮小させ、あかねバス停と滝ノ町バス停の廃止は撤回した。阪急西山天王山駅が開業する12月21日に変更する。

 同社が6月中旬に長岡京市に示した事業計画の変更では、金ケ原系統を1日85便から47便に減らすとしていたが、59便へと減便数を圧縮した。西山天王山駅への乗り入れは当初計画通り実施する。

 同市北部を走る今里循環、滝ノ町両系統の統合やあかね、滝ノ町両バス停の廃止は見送る。一方で今里循環系統は1日16便から8便に減便する。滝ノ町系統も9便から7便に減らすが、週2便だった阪急東向日駅までの乗り入れは全便に拡大する。

 大山崎町と長岡京市を結ぶ西法寺系統も廃止方針だったが、運行ルートを変えて事実上存続させる。

 一方、当初計画では現行通りとしていたJR長岡京駅や阪急長岡天神駅、運転免許試験場(京都市伏見区)を結ぶ系統は、1日32便を23便に減便する。

【 2013年09月28日 11時14分 】

阪急バスの事業計画、見直し案きょう開示 大山崎交通会議

2013-09-28 13:26:59 | 創 creation
 大山崎町地域公共交通会議の公募委員ら住民代表による第2回の住民部会が26日、町役場であった。路線廃止や減便などを盛り込んだ阪急バスの事業計画変更をめぐり、町側は、27日に同社から見直しの内容が示されることを明らかにした。

 部会では、事務局の町担当者が、7月31日に計画変更案が伝えられて以降、再三にわたり阪急バスに見直しを要望してきたことを説明した。その上で、同社側から27日午後に説明に来るとの連絡があったとした。

 委員からは「(開示後に)交渉の余地はあるのか」「路線の現状維持を求めるべき」などの意見が上がった。担当者は「地域の人に働きかけて利用者を増やさなければ、(同社は)動いてくれない。目に見える行動があれば、(増便などを)考えてくれるかもしれない」と述べた。

 計画変更の同町関連では、西法寺系統の廃止や円明寺ケ丘団地系統の減便など厳しい内容となっていた。町は廃止の見直しと減便緩和を訴えている。

【 2013年09月27日 10時17分 】

障害者施設の一部移転用地取得 長岡京「乙訓の里」

2013-09-28 13:23:30 | 習 learn
 障害者福祉サービスを手がける乙訓福祉会(京都府長岡京市勝竜寺)は、運営する施設のうち身体障害者の通所施設「乙訓の里」の移転先となる用地を同市下海印寺に取得した。2015年4月のオープンを目指す。懸案である施設の全面移転に向けた大きな一歩で、関係者は「地域に貢献できる拠点をつくりたい」と意気込んでいる。

 同会は乙訓環境衛生組合の用地を無償で借り、乙訓の里と知的障害者の通所施設「乙訓楽苑」を運営している。2市1町のごみ焼却灰を持ち込んでいる大阪湾の埋め立て地が27年度までしか使えないことから用地の借用期間は15年11月までとなっており、移転先探しが課題になっていた。

 新たに確保した用地は約2100平方メートル。12月21日開業の阪急電鉄「西山天王山駅」から徒歩10分で、京都第二外環状道路の長岡京インターチェンジも近い。2階建て延べ約600平方メートルの施設を建て、定員を現在の20人から30人に増やす。作業室や訓練室、食堂を備え、利用者を移動させやすいよう天井走行リフトも設置する。

 残る敷地には将来、保育園などの付属施設を建設したい考え。乙訓の里が移転した跡地は、乙訓環境衛生組合の了承を得る前提で、乙訓楽苑の定員増に充てたいとしている。

 同会の釼持良秀理事長は「地元住民の理解を得ながらいい施設を建てたい。残る施設の移転先も行政の協力を得てできるだけ早く確保したい」と話している。

【 2013年09月26日 11時41分 】

阪急沿線の見どころ紹介 乙訓2市1町など、観光パンフ作製

2013-09-28 13:20:26 | 創 creation
 乙訓2市1町や阪急電鉄などでつくる「阪急京都線沿線観光あるき実行委員会」は、沿線各地の見どころを紹介する「観光あるきパンフレット」の10月1日~来年6月30日版を作った。秋や春の行楽期に楽しめるお勧めスポットを掲載している。

 長岡宮大極殿・小安殿跡(向日市)や光明寺(長岡京市)、観音寺(山崎聖天、大山崎町)、水無瀬の滝(大阪府島本町)などの観光名所を写真と地図で紹介し、歩行距離に応じた散策コースも載せた。

 また、「わがまち自慢」と題して、京都向日市激辛商店街の統一メニュー「ゆる辛丼」、長岡京市のご当地グルメ「白黒竹食街道」、大山崎町の宝積寺本堂前にある秀吉出世石などを取り上げ、路線図には12月21日開業予定の西山天王山駅も登場した。

 パンフレットには絵はがきや仏像拝観割引券などがもらえるクーポン券のほか、日本酒やホテル宿泊券などが当たるアンケートはがきも付いている。パンフレットは各自治体の観光協会などに置いている。

【 2013年09月25日 09時19分 】

乙訓の各地、被害生々しく 台風18号

2013-09-18 17:44:18 | 災 disaster
 甚大な被害をもたらした台風18号から一夜明けた17日、京都府乙訓地域でも土砂崩れなど生々しい痕跡が残り、浸水した住宅や農地では消毒や土のう撤去などの作業に追われた。

■山手中心に土砂崩れ 長岡京

 長岡京市では、山手を中心に土砂崩れなどの被害が広がった。

 市農林振興課によると、金ケ原では水田2カ所であぜが崩れた。粟生では幅約40センチの農業用水路に土砂や流木が流れ込み、畑にあふれ出していた。

 浄土谷では、柳谷観音楊谷寺の境内に土砂が約30平方メートルにわたり流入した。竹やぶが約10アールにわたり地滑りを起こしているのも見つかった。毎年10月にコスモス祭が開かれる休耕田では、地元農家が栽培していたソバが水浸しになり、イノシシやシカの侵入を防ぐフェンスが土砂で約20メートルにわたり倒された。

 奥海印寺やこがねが丘でも竹林の一部が崩れた。調子では小泉川から農業用水をくみ上げるポンプ2台が下流に押し流された。

 西山の林道では、一部で崩落地点が見つかった。

■浸水の家屋を消毒 向日

 向日市の久嶋務市長は17日の市議会9月定例会の最終本会議で、台風18号による市内の被害状況と市の対応を報告した。浸水は床上4戸、床下102戸で、農作物にも一部被害が出た。

 14日からの総雨量は275ミリに達し、寺戸町永田地区や二ノ坪地区などで浸水被害が発生。「いろは呑龍(どんりゅう)トンネル」をはじめ雨水貯留施設は満水状態となった。久嶋市長は、1999年に3日間で242ミリ降った大雨の際、両地区の浸水被害が床上47戸、床下671戸あったとし、被害者に見舞いの言葉を述べたうえで「呑龍トンネルは雨水対策に大きな効果があった」と述べた。

 市は災害対策本部を設置、永田・二ノ坪地区などに職員を重点投入した。16日午後から浸水被害に遭った市民宅を訪問し、希望者には消毒を実施。市の委託業者は、水を吸ってずっしりと重い土のうの回収作業に追われた。

 日本水道協会京都府支部の要請を受け、亀岡市に対する給水応援に職員3人を派遣した。

【 2013年09月18日 11時34分 】

乙訓の生物調査続け30年、「守る会」が長岡京で展示

2013-09-18 17:41:37 | 会 party
 乙訓の自然を守る会の展示会「30年でわかってきた乙訓の生き物たち」が15日、京都府長岡京市神足のバンビオ1番館で始まった。30年間続けてきた自然観察や調査、保全活動などを紹介し、乙訓の生物の多様性と自然のすばらしさを発信している。

 同会は、貴重なチョウ「ウラジロミドリシジミ」の保護活動をきっかけに、1983年に発足した。植物や昆虫、哺乳動物などの調査を継続的に行い、市民観察会を開催。夏休み親子観察会や春の摘み草ハイキングといった子どもも参加しやすい催しも企画し、現在は約400人が会員となっている。

 展示会では、光明寺周辺の里山、天王山と山麓、桂川下流域など多様な生物が見られる場所「ホットスポット」8カ所を、立体地図や写真付きパネルで紹介。秋に乙訓へ飛来するタカ「ハチクマ」やノコギリクワガタ、フクジュソウなど四季折々の生物をとらえた写真約20点も飾った。

 また、ウラジロミドリシジミのほかフジバカマやヒメボタル、ギフチョウの保全を紹介するパネル、昆虫の標本なども並んでいる。16日まで。午前10時~午後5時。無料。

【 2013年09月16日 12時03分 】

プロ・アマ集い音楽フェス 長岡京で22日、模擬店や手作り市も

2013-09-18 17:38:18 | 祭 carnival
 京都府長岡京市の秋を彩る野外音楽フェスティバル「長岡京ソングライン’13」が22日、同市天神の長岡天満宮や長岡公園で開かれる。プロやアマチュアのミュージシャンが演奏を披露し、模擬店や手作り市も催される。

 長岡京市などを拠点に活動しているミュージシャンらが実行委員会を作り、2008年から開いており、今年で6回目を迎える。

 関西や東京で活躍するプロも含めた46組が出演し、会場に設けられた四つのステージで午前10時から午後7時にかけて演奏する。

 手工芸品や軽食、飲み物を販売する手作り市も開催する。アイスクリームやコーヒー、パスタなどの屋台も出店し、ギター教室や景品のあたるスタンプラリーもある。入場無料。

【 2013年09月17日 11時01分 】

障害者、ブラシ使って独創絵画 向日で催し

2013-09-15 15:12:40 | 創 creation
 障害のある人たちが創作活動に取り組む催しが14日、京都府向日市寺戸町の市福祉会館で開かれた。参加者はブラッシング絵に挑戦し、独創的な作品を作り上げていた。

 市社会福祉協議会の障がい者地域生活支援センターが主催する「障がい児・者余暇活動支援事業」で、障害がある子どもや大人8人が参加した。NPO法人「こらぼねっと京都」(長岡京市)のメンバーが講師を務めた。

 参加者は、画用紙に葉などを置き、上から金網やブラシを使って絵の具で模様や色を付けた。葉などを取り除いて作品が仕上がると、満足そうな表情をみせていた。

 作品は11月に開催される社協まつりで展示される。

あなたもできる!応急手当て 向日で救急フェア

2013-09-15 15:10:01 | 護 help
 乙訓救急フェアが13日、京都府向日市寺戸町の市民会館で開かれた。参加者が講演や講習などを通じて、人命を守る応急手当ての方法を学んだ。

 救急の日(9日)と救急医療週間(8~14日)に合わせ、乙訓医師会と乙訓消防組合、府乙訓保健所、2市1町が毎年催している。行政や消防の関係者、市民ら約100人が参加した。

 京都第二赤十字病院救急救命センターの北村誠所長が「あなたにもできる応急手当」と題して講演した。心肺蘇生法のポイントとして▽胸骨圧迫を強く、速く、絶え間なく行う▽素早く119番通報する▽AED(自動体外式除細動器)が到着したら早期に電極を貼り電源を入れる-を挙げ、「講習会を受けることが実際のいざという時に役立つ」と呼び掛けた。

 また、▽救助者自身の安全を確保する▽協力者を求める▽救急隊などに引き継ぐまでの救命・応急手当てにとどめる-などを救助者が守るべきことと説明。福知山の露店爆発を受け、やけど手当ての方法なども紹介した。

 このほかフェアでは府済生会病院と乙訓消防組合の有志による寸劇やAED講習もあった。

【 2013年09月14日 10時14分 】

地域の歴史、掘ったよ 向日・上植野城跡で児童ら発掘体験

2013-09-15 15:04:38 | 歴 history
 京都府向日市上植野町の第5向陽小の6年生95人が12日、学校近くにある中世の「秋田館(上植野城)」跡で発掘体験を行った。城館跡は土豪集団「西岡衆」の一人だった秋田氏の拠点で、児童は遺物を掘り出して地元の歴史に思いを巡らせた。

 西岡衆は独立自治の精神を持っていた中世の地域リーダーで、秋田氏のほか物集女氏や鶏冠井氏、神足氏などがいた。秋田館は応仁の乱に関する記録などに登場する。城館の土塁跡とみられる土手が残っており、中心部だった場所は北小路市営住宅が建っていた。

 市営住宅跡地に市は本年度、災害避難拠点の整備を計画し、それに伴い市埋蔵文化財センターが8月中旬~9月下旬に発掘調査を実施。これまでに城館の堀跡と考えられる溝や中世の地ならし跡などが見つかっている。

 5向小は総合的な学習で地域の歴史探究に取り組んでおり、市埋文センターの協力を得て発掘体験を行った。児童は同センター職員と作業員の説明を受けて発掘現場の土を削り、室町期の茶わんや長岡京時代の土器、古代の水がめなどの破片を掘り出した。

 また、発掘は区域に分けて実施したり、どこで何が出土したかを図面に記録したりするといった遺跡調査の方法も学んだ。

 西川湧太君(11)は「作業員の人たちはいろいろな道具を使い、たくさんの物を見つけてすごいと思った」と話していた。

【 2013年09月13日 11時52分 】

「お玉ちゃん」もっと使って 長岡京ガラシャ祭実行委

2013-09-12 19:58:52 | 会 party
 京都府長岡京市などでつくる長岡京ガラシャ祭実行委員会は、マスコットキャラクター「お玉ちゃん」のデザインを商品や事業に使う際の要綱を定めた。一定の条件を満たせば無料で使用を認めており、市民団体や事業所に活用を呼び掛けている。

 お玉ちゃんは同市にゆかりのある細川ガラシャをモチーフにしたキャラクターで、1996年に登場した。2011年6月にはガラシャ祭20周年記念で着ぐるみが作られた。

 使用できるのはお玉ちゃんの名称をはじめ、着ぐるみを基にデザインしたイラスト6パターンや着ぐるみの写真など。同実行委で申請を受け付け、特定の思想信条や宗教活動に活用しないなどの条件を満たした場合は無料で使用を許可する。

 これまでにごみ収集業者のパッカー車やイベントのチラシなど14例に活用された。使用申請の問い合わせは事務局の市総務課自治振興係TEL075(955)9684。

2013年09月12日 11時40分

災害対応、一丸で 長岡京市が危機管理研修

2013-09-12 19:50:05 | 政 governing
 京都府長岡京市は10日、災害時の危機管理をテーマにした職員研修を同市役所で開いた。昨年8月14日の京都府南部豪雨で大きな被害を受けた宇治市の職員が当時の状況や対応の課題について説明し、出席した職員が真剣な表情で聞き入った。

 防災対策の強化と危機管理に対する意識向上を図る目的で開き、約80人が参加した。

 講師は宇治市危機管理課の福井康晴課長が務めた。まず当時の被害について、同市で累計雨量311ミリを記録し、河川の決壊や土砂崩れで家屋200戸が全半壊、2人が亡くなったことを説明した。

 初期の課題では災害対策本部のレイアウトや情報共有の方法がマニュアル通りでなかったこと、道路や交通機関の不通で職員の参集に時間がかかったことを挙げ、「職員が初期対応で何をすべきか共通理解する必要があった。非常時の移動手段も考えておくべきだった」と振り返った。

 災害対応の長期化で通常業務に支障が出たことや、災害救助法の適用に際して市民への対応で混乱が生じたことも明らかにした。

 最後に「災害時は職員全員が一丸になって対応する土壌づくりが大事。地域防災計画も全員が熟知しておくべきだ。基本を知らなくては応用がきかない」とアドバイスした。

【 2013年09月11日 11時14分 】

離宮の水でお点前人気 島本・水無瀬神宮の茶会

2013-09-12 19:46:15 | 創 creation
 名水「離宮の水」で知られている大阪府島本町広瀬3丁目の水無瀬神宮が、毎月1回の茶会を開いている。さまざまな流派のお点前を楽しむことができるのが魅力で、人気を集めている。

 水無瀬神宮の境内では大阪府で唯一、環境省から名水100選に認定された「離宮の水」がわき出ている。また、国の重要文化財の茶室「燈心亭」が残っている。

 茶会は名水を使って伝統文化を継承するとともに地域の人たちが交流する場を作ろうと、長年続けている。

 8月は開かず、原則として毎月第2日曜に催している。茶席は三千家や煎茶など多彩な流派が当番形式で担当し、斎館で行う。重要文化財の客殿を待合室にしている。

 今月は8日に開催された。表千家の堀内長生庵主の堀内宗完さんが当番を務め、着物姿などたくさんの人が訪れて一服した。参加者は堀内さんの説明に耳を傾けながら、歴史のある茶器を眺めたり、手にとって伝統の重みを感じていた。

 水無瀬忠成宮司は「名水の茶を味わい、ひとときの癒やしを感じてもらいたい。茶会は継続させて、後にも伝えていきたい」と話している。

 今年の日程は、10月6日、11月10日、12月8日。時間は午前9時~午後3時ごろ。参加費は1回千円。年間での申し込みは6千円で、12月の茶会で受け付けている。問い合わせは同神宮TEL(961)0078。

2013年09月10日 11時10分

大山崎の名建築を堪能 特別公開ツアー

2013-09-08 12:16:29 | 歴 history
 京都府大山崎町で7日、名建築特別公開ツアーが催された。国宝の茶室がある「妙喜庵」や戦前のモダン住宅「聴竹居(ちょうちくきょ)」、閻魔(えんま)大王像で名高い宝積寺(宝寺)を参加者は巡った。

 町と町商工会による実行委員会が主催した。東京や九州地方などを含め、48人が参加した。

 参加者に、町経済環境課の林亨課長は大山崎町について「天下分け目で名高い合戦の地で、狭いながらも歴史や文化の宝庫です」と紹介した。

 妙喜庵では、千利休にゆかりの茶室「待庵」や書院などのたたずまいを見学し、油の販売で大山崎が経済的な繁栄を迎えた歴史などに参加者は耳を傾けた。

 天王山のふもとで戦前に建てられた聴竹居では、冷たい外気を屋内に取り込んだり採光面など先進的な工夫や緑豊かな木立と調和した外観の風情を鑑賞した。

 宝積寺では重要文化財の閻魔大王像の由緒について、大山崎ふるさとガイドの会メンバーが説明した。本堂の前では参加者から「背後の山並みと建物の調和がすばらしい」と声が上がった。

 ツアーに埼玉県草加市から参加した女子大学生(21)は「建築を専攻しているので、聴竹居の環境に配慮した工夫が興味深かった」と話した。

【 2013年09月08日 09時11分 】

35度超の日、連続19日間 乙訓地域の8月まとめ

2013-09-08 12:13:06 | 創 creation
 乙訓地域では8月、最高気温が35度を超える日が19日間連続し、高齢者を中心に熱中症で病院に搬送される人が相次いだ。一方で、水遊びができる施設は家族連れでにぎわい、福祉施設などが設けたクールスポットでは高齢者らが交流を楽しんだ。涼を求めた催しも各地で繰り広げられた。

 乙訓消防組合が本部のある長岡京市で計測している気象データによると、8月4日から22日まで最高気温が35度を超える猛暑日が続いた。11日午後2時43分には、今季最高となる39度を記録した。

 最高湿度は65・4%だった1日を除いて74・4~94・1%で推移しており、気温に加えて蒸し暑さも加わった。

 同消防組合によると、88人が熱中症の疑いで病院搬送され、そのうち昨年8月と比べて10人増の33人が医師に熱中症と判断された。

 年齢別では65歳以上の高齢者が18人と大半を占め、18~64歳が9人、7~17歳が6人だった。場所は屋内14人と屋外19人で、発症の時間は気温が最も高くなる正午~午後6時に19人と集中した。

 症状別では、短期の入院が必要な中等症者が12、軽症者は21人だった。死亡者や3週間以上の入院を要する重症者はなかった。

 向日市鶏冠井町の市民温水プールは、1万4327人が来場した。7月も1万7092人が訪れており、いずれも昨年を上回る盛況ぶりだった。

 長岡京市長法寺の西山公園内にある「ジャブジャブ池」やJR長岡京駅前のバンビオ広場公園の噴水では、子どもたちが元気に水遊びする姿が見られた。西山公園を管理する市緑の協会の担当者は「年々、訪れる人は増えているが、今年も暑かったので多かった。土日は駐車場もいっぱいだった」と振り返る。

 特別養護老人ホームなど高齢者施設では、京都府の呼び掛けに応じて「涼やかスポット」として地域にスペースを開放した。くつろげるスペースや喫茶コーナーを設けたり、ゲームや映画鑑賞などを催し、熱中症対策だけではなく交流の場にもなっていた。

 向日市向日町の向日神社では3日、流しそうめんを中心とした催しがあった。本殿から参道にかけて75メートルと15メートルの竹製の樋(とい)から流れるそうめんを約600人が味わった。大山崎町大山崎の観音寺では、かき氷を振る舞う「氷接待」が16日に開かれ、参拝者が冷たいかき氷で涼をとった。

【 2013年09月07日 09時13分 】