転機迎えた製造業 府が企業誘致補助金見直し

2011-01-31 13:02:12 | 商 trading
大阪府が、企業誘致の在り方を抜本的に見直す検討を始めた。大阪の成長戦略に掲げた「ハイエンド(高付加価値)都市」と「中継都市」を念頭に企業立地促進補助金を現行の製造業に限らず、サービス業などにも広げる方針。経済発展する新興国との都市間競争を背景にした方向転換は、一方で地域産業の象徴だった中小製造業の意識改革を迫っている。
大阪ものづくり優良企業賞で表彰される経営者。大阪を象徴する中小製造業も意識改革が迫られている=21日、大阪市中央区

■行政意思□

 「行政意思という府庁のメッセージ性を持った企業戦略を出していくことで練り直しをする」

 橋下徹知事は27日朝、恒例の記者レクでこう説いた。企業誘致を議題の一つに挙げたこの日午後の戦略本部会議は来月2日に延期になったが、「要件に当てはまれば順番に補助金を出すやり方をやめて企業を選別する」(橋下知事)方向で議論は進むことになる。

■受注減少□

 2011年度予算案の編成をめぐって執行部と府議会各会派が向かい合った18日の意見交換会-。産業振興策について、大阪維新の会が関西国際空港を拠点にする全日空の格安航空会社(LCC)設立を踏まえて「観光だけでなく航空業として(在阪の)ダイハツ工業とのリンクなども模索すべき」と提案したが、橋下知事は「製造業ではなくサービス業に変えなければいけない」と“身内”会派に反論。

 「中小企業育成のためサービス業ではなく身に付く産業を育てるべき」とする自民党にも「大阪をもう一度製造業の町にするのはあり得ない」と言い切るほど、府内製造業に対する橋下知事の現状認識は厳しい。

 09年版大阪経済労働白書は府内製造業の環境変化について「親企業の海外進出や競合する輸入品の増加による受注減少など国際環境変化による国内生産の縮小」を指摘している。

■海外進出□

 「新しい分野や世界の市場に打って出る企業を応援する」と橋下知事は、ものづくりビジネスセンター大阪や府立産業技術総合研究所の支援施設活用を呼び掛けるが、果たして大阪の製造業界はグローバル化の波に乗れるのか。

 大阪府ものづくり振興協会が26日開いた新年交流会。「デフレに耐えてえとのうさぎのように跳び上がる年に持っていこう」と訴えた瀧山謙会長は、人工衛星「まいど1号」を打ち上げた東大阪市での取り組みを例に「大阪には実力がある。複数の企業が集まれば海外進出も可能」と語った。



 府などが顕彰する大阪ものづくり優良企業賞の最優秀企業賞を受賞した日本スペリア社(吹田市)の西村哲郎社長は「(進出先が)大阪の姉妹都市なら推薦状などが功を奏する。金銭面だけでなく安心感のあるサポートがあれば」と行政支援の在り方に問題提起している。

環境や将来の夢、堂々と 長岡京で主張発表大会

2011-01-31 12:57:27 | 会 party
 「第14回長岡京市〈夢少年・夢少女〉わたしの主張発表大会」が29日、同市天神の市立中央公民館であった。市内の小中学生が、同級生や保護者を前に、社会問題についての意見や将来の夢などを堂々とスピーチした。

 児童生徒が日ごろ感じていることを大人に訴える場を作り、社会の一員としての自覚を高めてもらおうと、市教育支援センターが毎年開いている。14小中学校から32人の応募があり、金賞に選ばれた16人がこの日、壇上で家族や友だち、夢、児童虐待、戦争などのテーマで主張を発表した。

 長岡第八小6年の斉藤俊介君は「命の大切さ」と題して、がんで亡くなった祖母を見送った経験から、「命のありがたみは、喜びと悲しみ、出会いと別れがあるから分かる。たった一つの命を大切に生きようと思う」と語った。

 長岡中2年の春田萌映さんは、地球温暖化問題をテーマに、家庭での省エネやCO2削減の取り組みの重要性を述べたうえで「生活のいろいろな場面で『もったいない』という日本独特の言葉を繰り返すようにしている。利害に関係なくみんなで協力すれば世界の問題も解決できる」と訴えた。


息災祈り福豆5千袋 石清水八幡宮で「鬼やらい」

2011-01-31 12:54:52 | 祭 carnival
春を呼ぶ節分の厄払い神事「鬼やらい」が30日、京都府八幡市八幡の石清水八幡宮で行われた。大勢の参拝客が本殿からまかれる福豆に手を伸ばし、1年の無病息災を祈願した。

 石清水八幡宮の境内にかつてあった護国寺で営まれていた仏事「鬼走(おにはしり)」が起源。明治維新による神仏分離で途絶えたが、25年前に復活した。

 神事は、平安時代の追儺(ついな)式にのっとって行われた。本殿前で狩衣(かりぎぬ)姿の「鬼やらい人」が四方と恵方に向け弓をはじき、桃の枝を振って邪気をはらった。

 続いて4体の鬼が現れると、神職や年男、年女らが「鬼やろう」と唱えながら豆をまき、鬼を退散させた。本殿から5千袋の福豆がまかれ、懸命に受け取ろうとする参拝客の熱気と歓声に包まれた。


子連れの観光、端末がサポート 嵐山で配信実験

2011-01-30 12:03:54 | 商 trading
幼い子ども連れでも安心して観光できるよう、必要な情報を高機能携帯端末に随時配信する実証実験が29日、京都市右京区・西京区の嵐山地域で行われた。参加した親子30組が端末「iPhone(アイフォーン)」を手に、観光情報やトイレの場所、道の段差などの音声案内を聞きながら散策を楽しんだ。

 子育て支援団体や観光関係者などでつくる京都子連れ観光推進協議会(右京区)が、国土交通省のモデル事業として実施した。ベビーカーを押しながらでも外出しやすい仕組みをつくるのが狙い。

 実験は、JR嵯峨嵐山駅から渡月橋までを巡るスタンプラリー形式で行った。参加者が端末を持って歩くと、注意の必要な場所では「歩道が狭くなります」などと音声で自動的に知らせた。こうした地点を15カ所設けたほか、トイレやバス停、授乳室、エレベーター、観光スポットなど約200カ所の情報も端末の画面に呼び出せるシステムを作った。

 これらの情報は、上京区のNPO法人おふぃすパワーアップが中心になり、嵐山周辺を事前取材してまとめた。代表の丸橋泰子さん(56)は「家にこもりがちな親が外出するきっかけになればうれしい」と話していた。

 3歳と4カ月の子ども2人と参加した左京区の西郷甲矢人さん(27)は「音で自動的に説明してくれるのは良い。文字情報も表示すればもっとわかりやすい」と感想を話した。

 実験は2月16日まで。同協議会のアイフォーン用ソフト「ファミなび」をダウンロードすれば実験に参加でき、期間終了後もサービスを利用できるという。


生け花や書の力作ずらり 向日の公民館クラブ発表会

2011-01-30 12:00:51 | 会 party
向日市内の6公民館で活動するクラブやサークルの作品などを展示する「公民館クラブ学習発表会」が29日、トップを切って、同市森本町の森本公民館で始まった。生け花や書道など、利用者の1年間の活動成果を紹介している。

 発表会は、市内の公民館が毎年この時期に活動団体の発表の場として開催している。

 森本公民館では、生け花やフラワーアレンジメント、書道などのクラブのメンバーが力作を展示したほか、健康体操やヨガ、太極拳の実演も行われた。

 喫茶室が設けられるなど終日にぎわい、清水正区長は「地元だけでなく、他地域からもいろいろな人が来てくれて、交流が深まる」と話していた。

 発表会は森本公民館が30日まで。2月以降、鶏冠井、上植野(5、6日)、物集女(12、13日)、寺戸(19、20日)、中央(3月5、6日)の各公民館でも行われる。


環境や将来の夢、堂々と 長岡京で主張発表大会

2011-01-30 11:59:03 | 式 celemony
「第14回長岡京市〈夢少年・夢少女〉わたしの主張発表大会」が29日、同市天神の市立中央公民館であった。市内の小中学生が、同級生や保護者を前に、社会問題についての意見や将来の夢などを堂々とスピーチした。

 児童生徒が日ごろ感じていることを大人に訴える場を作り、社会の一員としての自覚を高めてもらおうと、市教育支援センターが毎年開いている。14小中学校から32人の応募があり、金賞に選ばれた16人がこの日、壇上で家族や友だち、夢、児童虐待、戦争などのテーマで主張を発表した。

 長岡第八小6年の斉藤俊介君は「命の大切さ」と題して、がんで亡くなった祖母を見送った経験から、「命のありがたみは、喜びと悲しみ、出会いと別れがあるから分かる。たった一つの命を大切に生きようと思う」と語った。

 長岡中2年の春田萌映さんは、地球温暖化問題をテーマに、家庭での省エネやCO2削減の取り組みの重要性を述べたうえで「生活のいろいろな場面で『もったいない』という日本独特の言葉を繰り返すようにしている。利害に関係なくみんなで協力すれば世界の問題も解決できる」と訴えた。


シロアリ被害、本堂改修へ寄付募る 大山崎の宝積寺

2011-01-29 15:01:14 | 歴 history
本堂がシロアリ被害に遭った京都府大山崎町大山崎の宝積寺が、本格的な改修の費用を工面するため寄付金を募り始めた。築後約400年がたち、老朽化も進んでおり、解体を伴う大掛かりな工事が必要。寺は「寺の行事に来られる方々の志をいただければ」としている。

 昨春、本堂の床板が砕け落ちたのを機に調査したところ、多くの柱が空洞化し、本堂全体が傾いていることが分かった。解体修理の費用は約2億5000万円に上るという。

 府文化財である本堂の公費補助額は限られており、費用の大半は寺の負担になる。檀家(だんか)が少ないため、寺は今年から3年かけて参拝客から寄付金を募ることにし、改修はその後に行うことにした。

 境内には「浄財勧募のお願い」と記した看板を立てた。寄付金納入のほか、写経や奉納瓦を購入する形で募る。日ごろ観光客らを寺に案内している地元のボランティアガイドの有志や、寺で活動する能サークルなどから、すでに浄財が寄せられている。

 寺石典亮責任役員は「改修費用が巨額なだけに工面の見通しはまだ立たないが、各所に足を運んで皆さんにご協力をお願いしたい」と話している。




ララン休養しまーす 大山崎町商工会、3月末まで

2011-01-29 14:58:30 | 商 trading
大山崎町商工会のイメージキャラクター「ララン」が、3月末まで休養に入る。町内外のイベントへの出演が続き、腕が曲がる「骨折」や目の部分の糸がほつれる「眼精疲労」が起きており、関係者は「春からまた元気に活躍して」と復活を心待ちにしている。

 ラランはかつてラン栽培で名をはせた町の歴史にちなみ、商工会が考案した。2008年10月に着ぐるみを製作してからは、町内の祭りに出演したり、保育園や幼稚園の子どもたちと交流するなどしてきた。

 最近は町外への出張も多く、彦根市での「ゆるキャラまつり」をはじめ、府立植物園(京都市左京区)や京都市内のデパートでの催しにも出向くなど、地元のPRに一役買ってきた。

 一方、ハードなスケジュールのせいか、最近、「不調」を訴え、「疲労」もたまっていた。左腕に当たる緑色の「茎」が曲がり、頭から突き出た黄色の「めしべ」が脱落した。また、右目の糸がほつれ、胴体のへこみも目立ってきたため、初めて修理することになった。

 着ぐるみを着て活動する町商工会青年部の酒井亮さん(33)は「しばらくラランの姿を見られないのは寂しいが、4月からまた新たな気持ちで頑張りたい」と話している。


子育ての悩み、現状や課題紹介 向日でフォーラム

2011-01-28 16:04:12 | 会 party
親育ネットおとくに協議会が主催する本年度2回目の「親まなびミニフォーラム」が27日、京都府向日市上植野町の府乙訓総合庁舎で開かれた。向日市子育てセンター・ファミリーサポートセンターの山本俊三所長と両センターの職員2人の話を聞き、子育て支援の在り方を考えた。

 今回のテーマは「子育ての悩み・不安を考える」。子育て中の保護者を地域でサポートしている機関の役割や具体的な取り組みを知ることで、子育ての現状と今後の課題などを探る狙い。30人余りが参加した。

 山本所長は、向日市でも核家族と少子高齢化、女性の社会進出の急速な進行を背景に、センターが相次ぎ設置された経緯などを説明した。

 続いて両センターの職員2人が、日ごろの取り組みや親と接する中で感じる課題などを話した。

 子育てセンター職員は「育児不安や子の社会性と情緒に関する相談が急増している」と指摘。ファミリーサポートセンター職員は、利用者が近年減少傾向にあり、要因の一つに「費用の負担感が増しているのでは」と推測し、何らかの補助の必要性を課題に挙げた。その後、参加者によるグループ協議などが行われた。




長岡京市3期基本計画案を答申 環境など重点

2011-01-28 16:00:21 | 政 governing
長岡京市総合計画審議会(会長・飯田恭敬京都大名誉教授)はこのほど、2011年度から5カ年で推進する、市第3次総合計画の第3期基本計画の最終案を小田豊市長に答申した。

 審議会は09年に市長の諮問を受け、学識経験者や各種団体の代表、公募の市民ら委員21人が、市第3次総合計画第2期基本計画を引き継ぐ次期基本計画について議論してきた。市は、市民アンケートの実施をはじめ、ワークショップやシンポジウムを開くなどして、市民ニーズや重点課題を検討してきた。

 第3期基本計画は11~15年度を計画期間に、重点テーマとして、(1)新しい都市基盤の構築とその活用による「交流・活力・にぎわい」の創出(2)市民が誇る「水」と「みどり」の保全・再生による”環境の都“づくり(3)だれもが安心していきいきと暮らせる「健康・福祉」の推進(4)「安心・安全」のまちづくりの推進(5)住民が地域の課題を解決する「地域力」の向上(6)文化に親しみ、教養を深める機会を創出する「文化力」の向上-の6項目を設定。京都第二外環状道路や阪急新駅、文化教育ゾーンの整備推進などを視野に、第2期よりテーマ数を倍増させた。

 また、第2期で終了した施策・事業の整理統合を行った上で、新たな政策として、「近隣自治体・大学などとの連携協力」を打ち出した。保育所の耐震化、公共施設の統廃合・修繕などをテーマに新規27事業を含む163の実施計画事業を盛り込んでいる。

 市は、市議会の3月定例会に計画最終案を報告し、年度内に計画を策定する。


府営水道2系統値下げ 4月から木津・乙訓 宇治は据え置き

2011-01-27 13:40:27 | 水 water
京都府は26日までに、府南部の10市町に給水する府営水道の基本料金(1立方メートル当たり)を4月から木津系は11円引き下げて75円、乙訓系も10円下げて77円とする方針を固めた。有識者でつくる府営水道事業経営懇談会が昨年11月に提言した値下げ案から両系ともさらに3円安くする。提言で1円値上げとした宇治系は現行の43円で据え置く。

 懇談会の提言は、木津、乙訓系はダム建設負担金の利息軽減などのコスト削減効果が見込めるため7~8円の値下げが可能としたが、宇治系は宇治浄水場の老朽化で設備更新費の負担が今後必要なため値上げとしていた。

 しかし、不況で家計が苦しい中、府は府民負担を軽減する必要があると判断。給水先の市町が水道事業の経営改善策をまとめて、基本料金を元にした各家庭や事業所の水道料金引き下げのめどをつけたこともあり、一般会計から水道事業会計に値下げ原資を貸し付けることで、提言よりも安くすることにした。

 基本料金とは別に、ダム管理費や電力費などを各市町に負担してもらう従量料金は、懇談会の提言通り、人口増で供給水量拡大が見込める木津系のみ3円引き下げて36円とし、宇治系は19円、乙訓系は36円で据え置く。

 水道事業会計への貸付金を計上した2011年度当初予算案と府営水道供給料金の条例改正案を、2月7日開会の府議会2月定例会に提出する。


環境問題を狂言で表現 長岡第四小で公開授業

2011-01-27 13:37:25 | 会 party
京都府長岡京市友岡の長岡第四小で26日、公開授業や研究発表が行われ、児童や教員が、環境教育やプレゼンテーション能力育成などをテーマにした一年間の学習成果を、保護者や教育関係者に報告した。

 同小は、府教委の「ことばの力」育成プログラム開発協力校や資源エネルギー庁のエネルギー環境教育実践校に指定されている。この日は、「まとめ、伝え、高め合う児童の育成をめざして~プレゼンテーション能力の育成を通して」を主題に研究発表会を開いた。

 公開授業では、たこ揚げなどを取り入れた自然エネルギー体験をはじめ、カヤなど昔の道具の利便性を考えたり、発電の仕組みを学ぶ実験など各学年ごとの学習内容を紹介。福井県の美浜原子力発電所見学や、ゴミ問題、給食の安全性の調査などを基に、子どもたちがデータをまとめ、授業で発表した資料なども展示した。

 体育館のステージでは、6年生が、環境をテーマにしたオリジナルの落語や狂言を披露。言葉と身ぶり手ぶりで、学んだことやメッセージを伝える子どもたちの姿に、会場の保護者らが拍手を送った。また、担当教員が研究報告を行ったほか京都教育大の山下宏文教授が講演し、環境教育の重要性などを語った。

 この日は、神足小や長岡中でも研究発表が行われた。


京都府営水道10円値下げ 負担軽減へ地元歓迎

2011-01-27 13:34:45 | 水 water
京都府が乙訓系府営水道の基本料金を1立方メートル当たり10円引き下げる方針が明らかになった26日、乙訓2市1町の首長は一様に歓迎した。一方、住民団体からは「水道会計を改善するには、府営水の購入水量を減らす必要がある」と注文の声も出た。

 上水道料金が府内一高く、府営水の購入水量をめぐり前町長時代に府と係争した大山崎町の江下伝明町長は「待ち望んでいただけに、知事の英断に感謝したい」と歓迎した。

 向日市の久嶋務市長も「府営水道事業経営懇談会が昨秋に提言した7円の値下げに、さらに3円上乗せしていただいた」と評価。長岡京市の小田豊市長も感謝を述べつつ「市民の負担軽減を図れるよう、市水道料金の改定案をまとめて3月定例市議会に提案したい」とコメントした。

 住民団体では、「大山崎町水道事業健全化を願う会」の北村元一代表(80)は「知事が昨秋の町長選で約束したことを実現してくれた。府との協調のおかげ」と喜びを示した。

 一方、「大山崎の水を考える会」の池田廣子事務局長(68)は「長年値下げを求めてきた住民運動の成果。町水道料金の動向を注視したい」と冷静に受け止めた。その上で「赤字が膨らむ町水道会計を抜本的に改善するには、過大な購入水量の削減が欠かせない。府には引き続き削減を求めていきたい」と話した。


第二外環工事 長岡京、小泉川 市民ら生物上流へ移す

2011-01-25 12:08:36 | 水 water
京都第二外環状道路(にそと)建設に伴い、河川の付け替え工事が行われた京都府長岡京市奥海印寺の小泉川で、市民団体のメンバーや行政関係者らがこのほど、ゲンジボタルの幼虫や、その餌となるカワニナなどを上流部へ移す作業に取り組んだ。

 小泉川では、にそと建設に伴い、流路を変更する川の付け替え工事が実施された。今回は、河川の切り替えを前に、京都国道事務所や市の職員、市ゲンジボタルを育てる会、乙訓の自然を守る会のメンバーら約30人が、小泉川の菩提寺橋-金ケ原橋区間約300メートルで、生き物を捕獲し、上流に移植した。

 参加者は、網やバケツを手に、水が氷のように冷たい川に入り、ゲンジボタルの幼虫約30匹やカワニナ約6800個のほか、カワムツ、ドジョウ、ヌマエビ、イシガメなど、昆虫や魚、爬虫(はちゅう)類など多様な生物を採集。川の約800メートル上流部や西代地区に設置した仮設池に運び、放流した。

 小泉川では長年、住民や環境グループが、自然保護の活動やホタルの人工飼育などを続けており、にそと工事による生態系への影響が懸念されている。関係者は「移植した先で生き物がうまく定着すれば安心だが…」と話している。


向日市長選 久嶋氏、3選出馬へ

2011-01-25 12:06:50 | 政 governing
任期満了に伴い4月17日に告示、24日に投開票される向日市長選で、現職の久嶋務市長(55)が24日までに、3選に向けて無所属で立候補する意思を固めた。来週にも記者会見し、正式表明する。

 久嶋市長は2003年に初当選。07年に再選を果たした。市民の有志でつくる「久島つとむをはげます会」(和田良次会長)と「創(つく)ろう向日市躍進の会」(稲本収一会長)が支持母体となる。

 1月中旬までに両会から出馬要請を受けた。市議会の一部与党会派も支援する方向で、他の与党会派にも支持を求めている。民主、自民、公明各党に推薦依頼もしている。

 久嶋市長は、浸水対策や道路の拡幅整備などの実績を強調した上で、「阪急洛西口駅東口の整備など、残る課題は多く、引き続き市政を担うのが私の責務」と話している。

 同市長選では、「新しい民主市政をつくる市民の会」が擁立した京都大大学院講師、桜田忠衛氏(62)=共産推薦=がすでに立候補を表明。また2人以外にも立候補を模索する動きもある。

 久嶋氏は1995年、向日市議に初当選。03年4月から現職。近畿市長会副会長、乙訓福祉施設事務組合管理者。県立姫路工業大卒。向日市上植野町南開。