マンホールトイレに視察続々 先進地の長岡京市

2012-11-24 10:46:30 | 災 disaster
 災害時に避難所となる小中学校でマンホールトイレの整備を進めている京都府長岡京市に、全国の地方議会からの視察が相次いでいる。昨年3月に発生した東日本大震災を機に関心が高まったとみられ、被災地からも視察に訪れるなど、先進地として注目されている。

 マンホールトイレは、下水道本管から避難所となる敷地に管を引き込み、地上と塩化ビニール管で接続して設置する。災害時には、マンホールのふたを開け、簡易なトイレを取り付けて使う。水道が断絶していても使用できるのが利点だ。

 1995年の阪神淡路大震災で避難所のトイレが課題となったことから、同市は2009年度から京都府内の自治体で初めて整備に乗り出した。11年度末で9小中学校に132基を整備。13年度末には全14小中学校で設置を完了する計画だ。

 他の自治体からの視察は昨年度7件だったが、本年度に入ってからはこれまでに15件と急増した。大半は地方議会で、関東地方や九州地方をはじめ、東日本大震災で被災した岩手県宮古市や宮城県石巻市の市議会からも視察団が訪れている。

 10月下旬に長岡第十小(井ノ内)のマンホールトイレを視察した横須賀市議会の芳賀親男市議は「災害時に避難所を運営するうえで準備が必要だ。視察結果を市議会での議論に反映させたい」と話し、熱心に使用方法などを市職員に尋ねた。

 長岡京市の嶋谷重治危機管理監は「他の自治体に先駆けて設置を進めたことが、注目につながっているのだろう。参考にしてもらえるよう丁寧に説明したい」と話している。

【 2012年11月20日 12時16分 】

後輩に「努力が重要」  五輪選手が長岡第二中で講演

2012-11-24 10:43:48 | 創 creation
 創立40周年を迎えた長岡京市今里の長岡第二中は20日、卒業生でアテネ五輪の陸上七種競技に出場した中田有紀選手(35)=日本保育サービス・名古屋市=を招いて記念講演会を開いた。中田選手は「最後まであきらめず、ひたむきに取り組むことが大事」と後輩たちに訴えた。

 中田選手は同中を1991年度に卒業した。陸上女子七種競技の選手として2004年にアテネ五輪で日本人として初めて出場した。日本選手権9連覇などの実績があり、現役選手として競技を続けている。

 記念講演には、全校生徒や保護者約500人が参加した。中田さんは世界で戦っている経験を踏まえ、才能には限りがあるとしたうえで「自分の才能をどのように生かすか考えたり、持っているものを工夫して結果に結びつけようとすることに限界はない」と努力の重要性を訴えた。

 続いて校長室で8月の全国大会に出場した陸上部3年の岡本梨花さん(15)と伊藤汐里さん(14)の2人と対談し、エールを送った。陸上部の練習にも参加し、走り方や跳び方を部員らにアドバイスしていた。

2012年11月21日 12時10分

河合卯之助偉業触れて 中小路家住宅で作品展示

2012-11-24 10:40:41 | 創 creation
> 向日市ゆかりの陶芸家、河合卯之助(1889~1969)の作品を飾った展示会が22日、同市上植野町の国登録有形文化財「中小路家住宅」で始まった。初公開という陶画集の肉筆原画のほか、向日市(当時・向日町)に窯を築いた昭和初期以降の陶磁器などが並んでいる。

 河合卯之助は京都市の五条坂で作陶していたが、大正期に実施した朝鮮での窯跡調査を転機に独自の作陶活動に入り、1928(昭和3)年に現在の向日市寺戸町西野辺に「向日窯」を開いた。赤絵を得意とし、吉川英治ら多くの文人と交友を深めた。

 展示会は、卯之助の後援者となり、朝鮮旅行にも同行した山本重次郎氏の遺族、山本匡利さん(67)=上植野町=の所蔵品を中心に約40点並べた。

 大正末期に発行された陶画集の肉筆原画は2点を飾った。和紙に得意の赤絵で花瓶や皿を描いた作品で、原画の展示は初めてという。陶器では皿や盆、つぼのほか、数少ないとされるカフスボタンと帯留めも置いた。

 また、随筆集や東京の友人に宛てた晩年の手紙も並ぶ。

 展示会を企画した「古民具やまもと」(長岡京市長岡)の店主、山本榮二さん(65)は「偉大な陶芸家が向日市で文化活動をしていたことを広く知ってほしい」と話す。

 25日まで。午前10時~午後5時(最終日は午後4時)。無料。

【 2012年11月23日 10時10分 】

長岡京市人口8万人回復 住宅開発で転入増

2012-11-24 10:38:08 | 民 people
 長岡京市の人口が今月、8万人台を回復した。昨年8月に大台を割り込んだが、市内の住宅開発による転入増で15カ月ぶりに返り咲いた。市は「このままキープしていきたい」と希望している。

 同市の人口は昨年5月に念願の8万人を初めて突破した。6、7月は大台を維持していたが、8月に割り込んで以降、7万9千人台で一進一退を繰り返してきた。

 10月に同市長岡の分譲マンションや神足の分譲住宅地で入居が始まったほか、婚姻に伴う転入もあり、11月に再び8万人を突破。市のホームページは11月1日時点の人口を8万43人と表示している。

 京都府による10月1日時点の推計人口では京都市を除くと宇治市、亀岡市、舞鶴市の順に人口が多い。今後再び8万人を割り込む可能性もあるが、市民課は「市内中心部でマンションの分譲が予定されており、来年4月以降は8万人台で安定するのではないか」と見ている。

【 2012年11月23日 11時20分 】

紅葉時季合わせ寺宝展示 長岡京の柳谷観音楊谷寺

2012-11-18 15:12:49 | 会 party
貴重な仏画や工芸品などが並ぶ寺宝展の会場(長岡京市浄土谷・柳谷観音楊谷寺) 柳谷観音楊谷寺(京都府長岡京市浄土谷)の寺宝展が、紅葉の見ごろが続く12月上旬までの土・日曜に開かれている。京都府指定文化財の貴重な仏画や天皇家から下賜された工芸品など26点が並び、拝観客を引きつけている。

 紅葉シーズンに合わせて毎年この時季に開いている。府指定文化財の「絹本著色阿弥陀如来(けんぽんちゃくしょくあみだにょらい)像」は鎌倉時代後期の作とされ、阿弥陀如来がクジャクの上に乗った珍しい構図が特徴。同じく府指定文化財の「絹本著色紅玻璃(ぐはり)阿弥陀如来像」も陳列されている。

 市指定文化財の「絹本著色阿弥陀三尊来迎図」は、截金(きりかね)の技法を用いた装飾が優美な風情を醸す。「著色阿弥陀聖衆来迎図屏風(びょうぶ)」は木製のついたてで、臨終を迎えた人を囲うために使ったとされる。

 工芸品では、仁孝天皇の下賜品で鶴をかたどった銅製の香炉をはじめ、明治天皇の皇后、昭憲皇太后の下賜された薩摩焼の香炉や銀製の高杯なども展示されている。

2012年11月15日 11時08分

一足早く紅色 長岡京の光明寺

2012-11-18 15:10:38 | 木 plants
例年より一足早く色づき始めた光明寺の紅葉(長岡京市粟生) 京都府長岡京市粟生の西山浄土宗総本山・光明寺で、紅葉が例年より一足早く色づき始めている。明るく彩られた葉が、秋の日差しに照らされている。

 同寺は「参道はまだこれからですが、御影堂のあたりは例年より10日ほど早く、色も明るい」という。

 市内の紅葉スポットをPRする「京都・西山 長岡京・もみじめぐり」が、17日から始まる。

 光明寺では、市観光協会が12月2日まで臨時観光案内所や物産販売のコーナーを設置し、長岡京ふるさとガイドの会が土日・祝日に無料で案内する。12月9日までの特別入山の期間中は、高校生以上で入山料500円が必要。駐車場が利用できないため、阪急バスがJR長岡京駅発の臨時バスを1時間あたり2便走らせる。同駅西口の市営駐車場を使うと入山料が400円に割り引きされる。

 長岡天満宮(天神)の錦景苑では、23日から12月2日の午後4時半~同8時に、紅葉のライトアップが行われる。入場無料。問い合わせは、市観光協会TEL075(951)4500。

【 2012年11月15日 11時16分 】

複合施設建設協議へ 大山崎町がプロジェクトチーム

2012-11-18 15:08:25 | 創 creation
 公共施設の老朽化が課題となっている大山崎町は、公民館などが入る複合施設の建設を検討している。庁内で基本構想案の策定を確認し、これから実務レベルの本格的な協議に入る。耐震化の問題があり対策は急がれるが、財源の確保が難しい状況だ。

老朽化が進んでいる町中央公民館。耐震化など早期の対策が迫られている(大山崎町円明寺) 今年3月に若手職員を中心に「公共施設のあり方を検討するプロジェクトチーム」を発足させた。財政状況に合わせて施設の整備と運用を見直すのか、費用負担が生じても新規整備や拡充を図るのかをめぐり、8回に渡って議論を重ねた。

 その結果、「複合施設に含める施設選定と基本構想の検討」「複合施設の維持補修計画の作成」などを今後の検討課題に決めた。

 プロジェクトチームは、小中学校を除く主な施設8カ所を検討対象にした。建築基準法改正によって耐震基準が厳しくなった1981年以前の建物が築39年の中央公民館本館や築33年の老人福祉センターなど4カ所あった。残る4カ所も築26年の体育館が一番新しかった。

 大半が建て替えや大規模改修が必要な時期を迎えている。雨漏りや外壁がはがれるなど老朽化は深刻だが、「補修してなんとか利用している」(町企画財政課)という。

 町は、税収減に加えて水道施設の耐震化や8月に起きた豪雨被害を受けての治水対策に多額の費用を必要とする可能性があり、財源に余裕がない。町企画財政課は「乗り越えるべきハードルは高く時間はかかるかもしれないが、基本構想策定に向けた準備は進めていきたい」としている。

2012年11月16日 10時48分

宮廷装束きらびやか 向日市まつり

2012-11-18 15:05:43 | 祭 carnival
長岡京時代の衣装行列が登場した向日市まつりの会場(向日市寺戸町・京都向日町競輪場) 京都府向日市の秋の祭典「向日市まつり」(同実行委員会主催)が17日、同市向日町の京都向日町競輪場で始まった。雨が降りしきるあいにくの天気だったが、長岡京時代の衣装行列をはじめとしたステージ発表や工作教室、地元飲食店の屋台など多彩な催しが市民を楽しませた。

 特設ステージではバンド演奏やダンスのほか、「長岡京時代衣装行列」が登場した。きらびやかな宮廷装束に身を包んだ市民ら約50人が現れると、来場者がカメラのシャッターを盛んに切った。

 屋内では土器づくり体験やけん玉など昔遊びのコーナーが設けられ、子どもたちでにぎわった。とれたての地場野菜や特産品の販売も行われた。

 地元の飲食店や和菓子店も出店し、家族連れがラーメンやみたらし団子などをほおばった。市商工会女性部は、特産品のタケノコを使ったかき揚げ「竹ころ」を販売し、人気を集めていた。18日も午前10時から午後3時まで行われる。

【 2012年11月18日 09時01分 】

環境への知恵、次々披露 長岡京でフェアとフォーラム

2012-11-18 15:02:39 | 習 learn
西山の森林保全の取り組みを紹介する神足小の4年生たち(長岡京市天神・市立中央公民館) 長岡京市の環境フェアと市民環境フォーラムが17日、同市天神の市立中央公民館で開かれた。市内の環境市民団体が活動をアピールしたほか、小学生が自然エネルギーや森林保全などについて研究した成果を発表した。

 フェアは今年で4回目、フォーラムは16回目。市や環境市民団体などでつくる実行委員会が主催している。

 西山の森林保全に取り組んでいる「西山森林整備推進協議会」は、間伐材を活用した工作教室を開いた。NPO法人「竹の学校」は竹林整備で伐採した竹であんどんを製作し、来場者に披露した。

 長岡京市環境の都づくり会議のエコチームは、来場者の省エネ診断を行い、発光ダイオード(LED)電球などの節電対策をアドバイス。まきストーブや太陽光発電パネル、雨水タンクなどの環境関連製品のPRコーナーも設けられた。

 環境フォーラムでは市内の小学生が研究発表を行った。長法寺小6年の光本音緒君(12)は、自作の風力発電装置で発電量を調べた結果を報告。神足小4年のグループは西山に植林する若木の育苗、長岡第七小の井上晟君(12)は絶滅危惧種の研究、長六小5年のグループはホタル育成の取り組みをそれぞれ紹介した。

【 2012年11月18日 11時20分 】

大阪高槻、桂里奈&本並監督に更新提示

2012-11-17 12:45:12 | 民 people


 なでしこリーグの大阪高槻が11日、なでしこジャパンのFW丸山桂里奈(29)に来季の契約更新オファーを出したと正式発表した。丸山は千葉から、今年2月に大阪高槻に移籍。今季のリーグ戦は18試合に出場し、4得点を挙げている。

 なでしこジャパンとしても、昨年のW杯優勝に貢献し、準優勝した今夏のロンドン五輪にも出場した。

 今後の交渉を経て、正式に残留が決まる見通し。

 また、本並健治監督(48)にも契約更新オファーを出したことも発表した。同監督は今年8月に就任し、リーグ戦3勝2分け4敗で8位。

 [2012年11月11日20時7分]

最終節で敗れ、今季7位に 大阪高槻に0-2 伊賀FCくノ一

2012-11-17 12:32:25 | 民 people
 日本女子サッカーリーグの伊賀FCくノ一は11月11日、大阪府高槻市の同市萩谷総合運動公園サッカー場で8位のスペランツァFC大阪高槻と最終節を戦い、0-2で敗れた。この結果、くノ一は今季の通算成績を6勝6分7敗とし、順位を一つ下げて最終7位に終わった。【試合終了後、うつむきながらベンチに戻るくノ一の選手たち=大阪府高槻市で】

 試合は雨の中行われ、くノ一は0-0で迎えた後半22分、自陣中央をドリブルで突破され、フリーの相手FWと1対1となったGK大野摩耶が飛び出し、ペナルティエリア内で交錯。大野のプレーをファウルと判断した主審は退場処分を下し、大阪高槻にPKを与えた。

 PKの場面では、大野に代わってGK久野吹雪が急きょ出場した。久野はコースを見極めるも、球は伸ばした両手の先を抜け、先制を許した。その後、1人少ない10人で戦わざるを得なくなったくノ一は、反撃でリズムを変えられず、同25分にDFの位置がずれた隙を突かれて追加点を奪われた。

 主将のDF小野鈴香は「なかなか点が取れないなか、守備で集中を切らしてしまった」と振り返り、「気持ちで戦おうとしっかり声を掛けあっていたのに、相手の勢いに負けてしまって悔しい」と唇をかんだ。

 大嶽直人監督は「レフリーのジャッジには納得いかない。警告なら仕方ないと思うが、本当にレッドカードが妥当なのか疑問だ。ただ、高槻さんの残留への熱いプレーがうちより上回っていた。いい勉強をさせてもらった」と話した。

 同リーグの最終順位は次の通り。()内は勝ち点。10位はチャレンジリーグに自動降格、9位はチャレンジリーグ2位のFC高梁(岡山)と入れ替え戦。

新メニュー「竹ころ」考案 向日市制40年で商工会女性部

2012-11-10 13:01:39 | 創 creation
向日市まつりで提供する、市制40周年記念メニューを試作する向日市女性部のメンバー(向日コミセン) 秋の向日市まつりで名物メニュー「タケノコ天ぷら」を提供している市商工会女性部が、今年は市制施行40周年を記念して、3種のかき揚げ天ぷら風の新メニュー「竹ころ」を考案した。地元産タケノコの味と食感を生かし、子どもから年配の方まで親しみやすい、やさしい味わいが人気を集めそうだ。

 タケノコ天ぷらは、しょうゆなど秘伝の味付けで煮込んだタケノコに衣をつけて揚げる。例年の向日市まつりでは、女性部屋台の前に長い列ができる。2日間で1200本を完売する。

 「竹ころ」は、天ぷらと同じ下味で、1センチ四方のサイコロ状にカットしたタケノコを、鶏ミンチ、グリーンピース、青のりと別々に生地と合わせて揚げる。3種1セットを200円で販売する。

 女性部長の上羽美恵子さんや元部長の瀧本佳子さんら4人は6日、向日コミセン(向日町)に集まり、試作調理した。タケノコの味わいや食感を生かすよう切り方やサイズに工夫を重ね、色合いや風味など合わせる食材を厳選した末に、あっさりした味で食べやすいサイズと形状で完成させた。

 上羽さんらは「農家が丹精込めたタケノコを生かし、記念の年にふさわしい自慢の味に仕上がりました」と話している。当日はタケノコ天ぷらの隣で販売する。

 市や商工会などの実行委員会が主催する向日市まつりは、17日午前10時~午後4時と18日午前10時~午後3時、京都向日町競輪場で開催。農産物品の販売、飲食店ブースのほか、市制40周年記念で「長岡京時代衣装行列」「西岡衆子ども武者行列」「60年代・70年代懐かしの音楽の広場」なども催す。

【 2012年11月07日 11時02分 】

認知症予防実践カフェ 長岡京市、医療機関内に設置

2012-11-10 12:54:27 | 護 help
認知症の予防や症状の進行を遅らせるために設けられたオレンジ・カフェ(長岡京市友岡・長岡記念財団) 長岡京市は7日、初期の認知症患者や認知症の不安がある人を支援する「認知症対応型カフェ」事業を始めた。医療機関の喫茶室や福祉施設のサロンなどの気軽に集まれる場所で、脳を活性化させるクイズや体操などのプログラムを提供。認知症の発症や重症化を防ぐことを目指す。

 厚生労働省の推計によると65歳以上の10人に1人は認知症で、今後も増加が予想される。自宅にこもりがちで人と話す機会が少ないと重症化しやすいとされるため、市は京都府の交付金480万円を活用し、外出しやすい場所を地域に設けて予防プログラムを提供することにした。

 実際の事業は、長岡病院を経営する長岡記念財団(同市友岡)に委託。同財団の認知症地域支援推進員や医師、作業療法士らがチームを組んで活動する。

 同財団の喫茶店に同日設けられた「オレンジ・カフェ」は登録制で、市や医師、地域包括支援センターがあっせんした市民を対象とする。週1~2回開き、写真や昔の道具を使って過去を思い出す「回想法」をはじめ、体操や健康講座、クイズやパズルなどの脳トレーニングを行う。

 サロン型カフェの「オレンジ・スペース」は、市地域福祉センター「きりしま苑」(東神足)で開設する。65歳以上の市民はだれでも参加でき、回想法などの認知症予防プログラムを体験できる。

 市民が要望した場所にスタッフが赴く出前型カフェ「オレンジ・バスケット」も展開する。いずれも参加無料。

【 2012年11月08日 11時02分 】

兼成の「将棋」一堂に 島本で企画展、水無瀬駒の制作者

2012-11-10 12:50:47 | 歴 history
安土桃山時代の公家で将棋駒制作の第一人者だった水無瀬兼成(1514~1602年)が作った「水無瀬駒」に関連する資料の企画展が、大阪府島本町桜井1丁目の町立歴史文化資料館で催されている。12月9日まで。

 兼成は能筆家として知られ、737組の将棋駒の文字を書いて制作し、これらは「水無瀬駒」と呼ばれている。兼成の日記によれば、後陽成天皇や徳川家康、豊臣秀次などから注文があり、時の権力者に愛好されていたという。

 企画展の会場には、現在の一般的な将棋(小将棋)や駒の種類が多い「中将棋」「大将棋」など六つの将棋の配置、駒の進め方などを記した兼成筆の「象戯圖(しょうぎず)」のパネルを展示している。17、18両日には水無瀬家に伝わる実物の象戯圖が披露される。

 ほかにも、中将棋の紹介パネルや水無瀬駒のレプリカが並び、中将棋のルールブックを無料配布している。入場無料。

 期間中には、将棋に関するイベントが企画されている。

 23日午後1時からは、島本町ふれあいセンターのケリヤホールで、中将棋の公開対局がある。日本将棋連盟の牧野光則四段と伊藤明日香女流初段が対局する。無料。

 同日午後1時~3時には、同センター集団検診室で、水無瀬駒ストラップ作りの体験教室がある。200円。17日、12月1日の午後2時からは町立歴史文化資料館で、中将棋教室を開く。無料。

 問い合わせは生涯学習課TEL075(962)6316または資料館TEL075(961)3411。

「業者見落とし原因」 長岡京・雨水貯留施設問題

2012-11-10 12:34:52 | 水 water
 長岡京市が同市一文橋で計画した雨水貯留施設の設置を想定外の地下水位のため断念した問題で、市の調査委員会(委員長・三村衛京都大大学院教授)は9日、設計業者による地価水位データの見落としが原因とする報告書を市に提出した。

 雨水貯留施設は豪雨による一文橋地区などの浸水被害を防ぐため設置を計画したが、4月に掘削工事を始めると設計段階で見込んだ地下3・8メートルよりも浅い同1・8メートルで地下水が湧出。掘削を続けると周辺地盤に影響を与えるおそれがあるため、工事を断念した。

 報告書は、設計を受託した大阪府吹田市の設計コンサルタント会社「極東技工コンサルタント」が、透水試験で出た地下1・9メートルという記述を見落としたのが原因とし、「読み違いに気づく機会があったにもかかわらず起こしてしまった単純ミスで、責任は重大である」と指摘した。

 再発防止に向けた課題として、ボーリングや地下水位のデータベースを作成して工事の設計に活用することや、市の担当課による設計資料のチェック体制について言及した。

 報告書を受け取った河村豊水道事業管理者は「すみやかに代替工事や(工事請負業者への)損害賠償、改善策に対処したい」と話した。市は今後、工事断念に伴う費用を精算し、極東技工コンサルタントに請求する。

【 2012年11月10日 11時40分 】