高槻今城塚古墳 巨大はにわと継体天皇の謎

2011-05-26 12:14:54 | 歴 history


6世紀前半の前方後円墳「今城塚古墳」(高槻市郡家新町)に、武人や馬、水鳥などの形象埴輪(はにわ)のレプリカ約190点がずらりと並んでいる=写真=。

 二重の濠(ほり)に挟まれた堤から外側にせり出すように造られた「埴輪祭祀(さいし)場」から出土した破片から復元。両手を挙げて祈ったり、杯を持ったりする巫女(みこ)の埴輪もあり、亡くなった大王の魂を鎮めるために行われた儀式を表現したという。

 今城塚古墳は継体天皇陵という学説が有力で、高槻市が史跡公園として整備し、隣接する今城塚古代歴史館とともに4月にオープンさせた。同館の森田克行館長は「200点以上の形象埴輪が出土した例はほかになく、造形も優れている。古墳時代の儀式の様子がわかる生きた教材」と話している。

 古墳は自由に見学ができ、歴史館の入館料は無料。月曜と祝日の翌日が休館。問い合わせは同館(072・682・0820)。(斎)
(2011年5月24日 読売新聞)

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