京都・長岡京の未来像は? 課題見据え考える

2017-01-30 13:37:55 | イベント
 コンパクトシティーを目指す長岡京市のまちづくりを知るシンポジウムが29日、同市神足2丁目のバンビオ1番館で開かれた。約330人が参加し、公共施設再編や市役所建て替えなどの課題を見据えながら、今後のまちのあるべき姿を考えた。

 人口減少と高齢化の進行が予測される中、市は住宅や公共施設を効率的に集約したまちを作ろうと、「立地適正化計画」策定を進めている。シンポジウムは、市民に計画の全体像を知ってもらい、今後の方針をともに考えてもらう目的で、市が開催した。

 冒頭、見上崇洋・立命館大政策科学部教授が基調講演。同計画の概要や他市の先行事例を紹介した上で、「市の今後50年の顔を決めることになる計画。住民が『どういう場を作りたいか』を意識し、より具体的なイメージを持って議論を進めてほしい」と呼び掛けた。

 中小路健吾市長は、公共施設の再編と、市役所庁舎の老朽化について説明。一斉に更新期を迎えている公共施設の今後のあり方を見直す必要性を訴えたほか、現在検討している市役所の建て替え方を示した四つの具体案を比較した。

 市民、市長、都市計画専門家など5人が登壇したパネル討論では、阪急長岡天神駅周辺の交通問題や建て替え後の市役所周辺のにぎわいづくりが話し合われた。

【 2017年01月30日 12時22分 】

ピアノに合わせ古事記朗々と 新春文化の集い

2017-01-30 13:34:35 | イベント
 新春文化の集いが、京都府長岡京市天神2丁目の長岡天満宮でこのほど開かれた。ピアノの即興演奏に合わせた現代語による古事記の朗読が行われ、訪れた人たちが日本古来の神話の世界に酔いしれた。

 集いは、長岡京市を文化で盛り上げようと1985年から市民有志が始めた。会場の閉鎖などで、2004年からは同天満宮が引き継ぎ、毎年この時期に催している。この日は市民ら約40人が訪れた。

 ピアニストのムークリエーター千代さん(兵庫県川西市)の電子ピアノの演奏に合わせ、ナレーターの荻野恵美子さん(同県宝塚市)が、古事記の上巻に収められているイザナギ、イザナミの神の「国生み」の物語を朗読。登場人物によって声色を変えながら、情感込めて語る様子に、訪れた人たちはじっくり聞き入っていた。

【 2017年01月29日 12時21分 】

一緒に調理、子も笑顔 京都・長岡京「みんなのポケット」初開催

2017-01-29 10:59:35 | 習 learn
 子どもたちと調理や食事を共にする取り組み「みんなのポケット」が26日夜、京都府長岡京市東神足2丁目の市地域福祉センター「きりしま苑」で初めて開かれた。小学生らが、新鮮な野菜や寄付された保存食などを使って調理した料理を味わった。

 食や遊びを通じて子どもの生きる力を育てようと、全国で広がっている「子ども食堂」を参考に、市社会福祉協議会職員や保育関係者らでつくる実行委員会が企画。この日は隣接する長岡第九小の1~6年生ら12人と保護者が参加した。

 児童らは手洗いした後、実行委メンバーに教えてもらいながら慣れない手つきで慎重にダイコンをすり下ろしたり、大根おろしを小判状に丸めたりしてダイコンもちを作った。お湯を入れると15分で食べられる災害用の五目ご飯や、ハクサイやニンジンなどが入ったみそ汁と一緒に全員で喫食。「野菜がやわらかい」「ポテトみたいな味がする」と、おいしそうに口に運んでいた。4年の辰巳翠子さん(10)は「みんなで一緒に食べると楽しい。今度はみんなでおすしを作ってみたい」と話していた。

 今後、毎月1回開催する予定で、2月23日、3月23日に、いずれも午後6時からきりしま苑で行う。問い合わせは同実行委事務局の市総合生活支援センターTEL075(963)5508。

【 2017年01月28日 12時47分 】

ユーモラスな中に繊細な静けさ 京都・大山崎でクートラス展

2017-01-29 10:56:30 | 会 party
 フランスの画家ロベール・クートラスの作品を集めた企画展「僕は小さな黄金の手を探す」が、アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府大山崎町大山崎)で開かれている。ユーモラスな画風の中にも静けさをたたえた作品が来館者を魅了している。

 昨年スタートした同美術館開館20周年記念事業の一環で、同事業として催す最後の企画展。クートラスはパリ生まれの画家で民衆生活や神話の世界を独自の感覚で捉え、創作を続けた。2015年に没後30年を迎え、再評価が進む。

 会場には油絵や、カルトと呼ばれる手札サイズの作品、私物のスケッチ帳など資料計約120点が並ぶ。カルトはコミカルな表情の宗教画や人面獣などの模様を独特のタッチで紙片に描いている。

 同美術館によると、今回の企画展では20~30代の来場者が目立つという。熱心に作品を見ていた能原茉里さん(22)=京都市西京区=は「クートラスの企画展は珍しいのでどうしても来たかった。男性の画家なのに繊細な作風で女性的なかわいらしさを感じました」と話していた。

 一般900円(高大生500円、中学生以下無料)。3月12日まで。前・後期で展示替えがある(前期は1月29日まで)。月曜休館。問い合わせは同美術館TEL(957)3123。

【 2017年01月27日 11時33分 】

聖地・代々木でまず1勝 京都・長岡京ミニバスケが全国大会へ

2017-01-29 10:53:57 | 会 party
 京都府長岡京市で活動している小学生年代の長岡京ミニバスケットボールクラブ(MBBC)の男子チームがこのほど、府大会で初優勝を飾り、3月に東京で開かれる全国大会に初出場する。6年生にとっては集大成の大会となり、練習に力を込めている。

 「ミニ」は12歳以下を意味し、コートの大きさやルールは通常の競技とほぼ変わらない。MBBCは、日本リーグ(現Wリーグ)の三菱電機などで活躍した梶原淳子監督(60)=長岡京市友岡=が20年ほど前に設立し、同市の小学生が汗を流している。女子は過去に府大会を5回制し、全国大会には4回出場を果たした。

 昨年12月の府大会で男子は、猛烈な追い上げに遭った3回戦こそ33-31と競り合ったものの、他の5試合は危なげない試合運びを見せた。波多野心優(しゅう)君(12)=長岡第十小6年=は「活躍できてよかった」と笑顔をみせ、主将の北山裕太君(12)=神足小6年=は「みんなが自分の仕事をしっかり果たしてくれたことが勝因」と話す。

 全国大会は「バスケットボールの聖地」とされる代々木第一・第二体育館で3月28~30日にある。同体育館は大会後、2020年東京五輪に向けた改修に入る。梶原監督は「代々木での大会は最後かもしれない。子どもたちを大舞台に立たせてあげられることがうれしい」と感激する。

 府大会を振り返り、保田翔君(12)=長岡第五小6年=は「力を出し切れない部分もあった」といい、全国大会では「まず1勝」を目標に掲げる。出口蒼良(そら)君(12)=同=は「強い相手ばかりだと思うが、勝って(試合を)楽しみたい」。副主将の近藤翔勇(かける)君(11)=長岡第七小6年=は「最後まで力を出し切りたい」と力を込める。

【 2017年01月26日 11時34分 】

事業企画のこつ紹介 京都・長岡京、子育て母親勉強会

2017-01-29 10:46:41 | 習 learn
 社会参画や起業を目指す子育て中の母親を対象にした勉強会が24日、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館で開かれた。滋賀県内でコミュニティービジネスを手がける女性が、企業との連携や事業を企画するこつなどについて語った。

 子育てしながらも自分の得意分野を生かして社会とつながり、仕事にしたいと考えている母親が増えているのを受け、育児支援事業を手がけるNPO法人「いんふぁんとroomさくらんぼ」(同市竹の台)が催した。

 講演した「チョコマカ」の廣瀬香織代表(43)=守山市=は、地域密着の子育て情報誌発行や映画館での絵本の読み聞かせ、古民家を活用した料理教室など、これまでに手がけてきた事業を説明。「どうしてその事業がやりたいのかをはっきりさせておけば協力者が増え、事業が進みやすい。お金を含め継続できるか考える必要がある」と述べた。

 同法人は、子育て中の母親と企業の連携を深めるイベント「ママ・キッズまるごとマルシェ」を2月18日にバンビオ1番館で開く。ネイルアートやフリーマーケット、整骨院など22組が出店。バランスボールやベビーダンス、シュークリーム作りなどのワークショップ(一部予約制、有料)もある。問い合わせは同法人の松野さんTEL(952)6388。

【 2017年01月25日 11時52分 】

通学路の踏切拡幅 京都・阪急電鉄の変電所前、交通増加懸念も

2017-01-29 10:44:19 | 創 creation
 狭い幅員で児童の通学路として危険視されていた、京都府向日市寺戸町の第4向陽小北側にある阪急電鉄の変電所前踏切がこのほど、拡幅された。安全確保が期待される一方、学校関係者は、車の通行量の増加など周辺の道路事情の変化に気を抜けないでいる。

 市によると、同踏切はこれまで幅約2・4メートルで離合ができず、下校時の児童や住民と通過する車が接触するなどの恐れがあった。長年、地元から安全確保を望む声が上がっていたという。

 市は2008年に阪急電鉄と協議を開始。12年の亀岡集団登校事故を契機に対策が本格化し、市は周辺の道路拡幅のため、踏切に隣接する同社変電所の敷地の一部を取得。昨年3月に同社が工事を始め、今年1月20日に使えるようになった。

 新しい踏切は両脇に遮断機を配し、幅は約7・5メートルに拡大。車の離合ができるようになり、路面に緑色の舗装を施して歩道を約2・5メートル確保した。第4向陽小の児童が早速、広くなった踏切を通って登下校している。

 同小の縄手健也校長は「便利になって車が増えることも懸念され、通学時間帯の通行禁止を守らないドライバーもいる。歩道の配置なども含めて道路環境の変化を見ながら、児童へ注意を促す」と話す。

【 2017年01月24日 10時38分 】

文化財、大切に迅速に運び出し 京都・長岡京で消防訓練

2017-01-29 10:39:09 | 習 learn
 文化財防火運動期間(23~29日)を前に、京都府乙訓消防組合と長岡京市消防団が22日、同市粟生の光明寺で特別消防訓練を実施した。約60人が参加し、初期消火の動きや、境内の文化財を火災現場から素早く保護する手順を確認した。

 訓練は、同寺の御影堂(市文化財)から出火し、強風にあおられて境内に延焼したとの想定で行われた。

 御影堂前で火元に見立てた発煙筒が焚(た)かれると、同寺の職員らでつくる自衛消防隊が119番通報し、初期消火に当たった。

 通報を受けた消防隊員らが消防車のサイレンを鳴らしながら参道に入り、御影堂付近に指揮本部を設置。消防団員らと協力して御影堂から模擬の文化財計5点を運び出し、放水した。

 訓練後、中小路健吾市長は「消防署と消防団が緊密に連携して目的を達成する様子を確認でき、非常に心強い」と講評。同寺の森田俊尚執事長は「乙訓地域の社寺には多くの文化財が残っている。今後も消防署や消防団と連携し、寺を守っていきたい」と話した。

【 2017年01月23日 10時10分 】

絵手紙年賀状、彩り豊か 京都・向日で96点展示

2017-01-29 10:34:54 | 会 party
 京都府向日市上植野町の向日町郵便局ロビーで、絵手紙の年賀状展が開かれている。彩り豊かな絵と温かみのあるメッセージが、訪れた人たちを和ませている。

 地域で絵手紙を指導する清原巳治さん(75)=同市森本町=らの「心を結ぶ絵手紙の会」が毎年この時期に催している。交遊のある人たちから届いた年賀状96点を展示した。

 干支(えと)にちなんで「トリ」を題材にした作品が多く、「ケッコーな1年であります様(よう)に」「羽ばたく気持ちでこの一年を過ごしたい」など新年の希望や抱負を伝える言葉がユーモアを交えた味わい深い筆致で添えられている。獅子舞や鏡餅、コマといった初春らしい図柄もある。

 27日まで。午前9時~午後7時(土曜は午後3時まで)。無料。

【 2017年01月22日 20時52分 】

お父さんといっしょ、遊び満喫 京都で「イクメンGO」

2017-01-29 10:27:36 | イベント
 育児中の父親を対象にした子育てイベント「イクメンGO」が21日、京都市南区のイオンモール京都桂川で開かれた。買い物に訪れた親子連れが、段ボールの巨大迷路や、指に染料をつけて紙に写し取った「指印」に模様を描くアート体験を楽しんだ。

 父親に子どもと一緒に出かけてもらい、乳幼児の父親同士の交流や、母親の育児負担軽減につなげようと、京都府の向日市社会福祉協議会が初めて企画した。

 会場には、縦4メートル、横6メートルの段ボールでできた迷路が設置され、子どもたちが段ボールの壁に空いた窓をくぐったり、壁の上に顔を出したりしながら、次々と通り抜けた。

 指印アート体験コーナーでは、染料をつけて紙に押した指紋に、目や耳、手足などを足して、ネズミやイヌ、魚などを描き、親子連れがオリジナル作品を仕上げていた。

 現役ママが監修したイクメンチェックリストも配布され、父親たちがリストに回答しながら、育児の参加度合いを確かめていた。

 7歳と4歳の娘2人を連れ、妻と訪れた南区の会社員森俊輔さん(37)は「自分では育児はしているほうだと思う。これからは妻への気配りにも気をつけたい」と話していた。

【 2017年01月22日 12時04分 】



欧州型スポーツクラブへ理想高く 京都・長岡京で法人設立

2017-01-22 12:06:31 | 創 creation
 京都府長岡京市で活動する長岡京サッカークラブがこのほど、一般社団法人「長岡京スポーツクラブ」を立ち上げた。将来は趣旨に賛同する他競技の団体も加盟してもらい、ヨーロッパで盛んな総合型地域スポーツクラブに発展することを目指す。発足から40年を超え、法人傘下に入って運営の新局面を迎えている。

 1973年、市職員らが市内初のサッカー団体となる小学生年代の長岡京スポーツ少年団を立ち上げた。自分たちも競技を楽しもうと同時に設立したのが長岡京サッカークラブだ。現在、同クラブはトップチーム、シニア、中学生年代のジュニアユース、同少年団の4チームで構成し、約240人が所属。来年度には女子チームとスクール新設も視野に入れる。

 2020年代以降には、専用の練習施設完成やトップチームのJリーグ参加といったビジョンも描く。一方、こうした構想の実現には市民や企業などの支援が欠かせないため、認知度や信頼性を高めることを狙って法人設立に踏み切った。

 ヨーロッパのクラブ同様、年代やレベルに応じて誰もが競技に親しめる環境づくりが目標だ。地元重視の姿勢も貫き、法人専務理事でサッカークラブ代表の中村貴史さん(45)=大阪府吹田市=は「他地域からの入団募集は掛けてない。この地域の子どもたちを育てたい」と強調する。

 思い描くのは、クラブ出身の選手がJリーグや海外で活躍した後、また戻ってくることができる場所にすること。中村さんは、少年団OBの日本代表FW宇佐美貴史選手(24)を挙げ「彼がうちのトップチームで引退するのが理想。そういうクラブができれば」と、夢を語る。

【 2017年01月21日 11時19分 】

あったかな手作り食事でホッとして 京都・長岡京に子ども食堂

2017-01-22 12:04:04 | 護 help
 さまざまな事情を抱える子どもたちに、温かい手作りの食事を届けようと、京都府長岡京市の女性4人が「こども食堂ハチドリ」を市内に立ち上げる。21日に初の食堂を開いて料理をふるまう予定で、女性たちは「子どもがホッと一息つける場にしたい」としている。

 食堂を立ち上げるのは、いずれも主婦の北川憲子さん(48)=同市今里、山地みのりさん(36)=同市友岡、長谷川暁美さん(69)=同市粟生、夏原典子さん(66)=同市長法寺。

 4人はそれぞれ、全国的に開設が相次ぐ「子ども食堂」に関心があり、昨秋に共通の知人を通じて知り合ったことがきっかけで具体的に開設に向けて動き始めた。ボランティアを集めるとともに、食器や食材の提供を呼び掛けるなど準備を進めてきた。

 1回目となる当日は、豚汁とごはん、サツマイモのきんぴら、漬物を30食用意。同市天神4丁目のきょうと福祉俱楽部2階で、午前11時~午後2時まで提供する。子どもは無料で大人には材料費分の募金を呼び掛ける。

 今後、毎月第3土曜日の昼食時間帯に同じ場所で開催。牛乳や卵などアレルギーを引き起こしやすい食材は使わないよう配慮する。

 将来は、食事に来た子どもが読書や宿題ができる場にすることも検討しており、代表の北川さんは「まだ手探りの状態だが、少しでも子どもの支えになり、活動を広げていければ」としている。

【 2017年01月20日 10時54分 】

ラン発表会休会へ、愛好家団体にも高齢化の波 京都・長岡京

2017-01-22 12:01:52 | 会 party
 京都府長岡京市のラン栽培愛好家団体「西山らんサークル」が、高齢化や後継者不足に悩んでいる。毎年1月に開いている発表会は第10回となる来年を機にいったん打ち切る。会員たちは残り少なくなった発表会に向けて一層、丹精を込めて栽培している。いずれ再開できるよう若手会員加入も呼び掛けている。

 サークルは、市緑の協会が開いたランの栽培講習会に参加した人が集まって2003年に結成。ランの研究家として名高い黒崎良吉さん(86)=同市滝ノ町=を講師に、現在は60~80代の14人で活動している。月1回の例会で栽培技法などを学び、発表会は09年から始めた。

 ラン栽培の関心は高く、加入希望者は多いが、会長の森明さん(81)=同市城の里=は「温度管理が大変で栽培が難しく、お金もかかるというイメージを持つ人が多い」と説明。長続きせず増員につながらないという。

 高齢化で年を追うごとに発表会運営の負担感が高まっており、会員と議論を重ね、来年を最後に発表会を休むことにした。黒崎さんは「ランの栽培は決して難しくないことを広めて若い会員を増やし、近いうちに再開させたい」と話す。

 森さんは来年の発表会終了後、育てているランを市内の老人福祉施設などに持って行き、お年寄りに楽しんでもらいたいとの構想を持つ。実現には他の会員の了承が必要だが、森さんは「元気なうちは、いろいろ活動したい」と意欲的だ。

 今年の発表会は28、29日(午前9時~午後5時)に長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館3階特別室で開く。入場無料。

【 2017年01月19日 11時06分 】

受験に「受カレー!」 京都・激辛商店街が応援フェア

2017-01-22 12:00:06 | 護 help
 受験シーズンが本格化する中、京都向日市激辛商店街は「受験生をホットに応援しよう」と期間限定フェアを企画し、向日市内の加盟店が、試験に「受(う)カレー」と銘打ったオリジナルカレーメニューを提供し始めた。うどんやバーガーなど多彩なメニューを用意し、辛みと温かみで「『冬の勝負』を乗り切って」とエールを送る。

 同フェアは初の試みで、14・15日にあった大学入試センター試験の直前から始めた。激辛メニューで心身をリフレッシュしてもらおうと加盟店に協力を呼び掛け、干支(えと)にちなんだチキンカツカレーやカレーソースで煮た鶏のバーガーなど、既に7店が独自開発したメニューを売り出し中。さらに複数の店舗が協力する予定という。

 同市上植野町のうどん店「はなこ」では、ハバネロパウダーを混ぜたカレーうどんに、エビやナスの揚げ物をトッピングした。佐藤晴紀社長(69)は「運気は『あげあげ』。縁起担ぎになれば」。

 自家製パンにカレーソースをかけて提供する「かふぇ くっちーな」(同市寺戸町)には、大雪だった15日もメニュー目当ての客が訪れたといい、店主の松井恵里子さんは「受験に打ち勝ち、熱い若者になって」と話す。

 フェアの詳細は同商店街のホームページに掲載している。

【 2017年01月18日 09時33分 】

漢詩を身近に、地元の姿詠む 京都・大山崎の女性2人が作品集

2017-01-22 11:58:23 | 創 creation
 京都府大山崎町の女性2人が、漢詩計120首をしたためた作品集「風雅双韻抄(ふうがそういんしょう)」を自費出版した。地元の歴史や風景、日常の一場面を感性豊かに詠んでおり、「敷居が高いと思われがちな漢詩を身近に感じてもらえたら」と期待する。

 前田正子さん(73)=同町円明寺=と加藤初恵さん(69)=同。約10年前から長岡京市内のサークル「長岡京漢詩作詩研修会」に入り、創作を始めた。題名の双韻抄には「2人の響き」という意が込められている。漢詩を学び始めた頃から最近までの漢詩をそれぞれ60首ずつ選んで掲載。初心者が読みやすいよう日本語訳も添えた。

 地域の観光ボランティア団体「大山崎ふるさとガイドの会」に所属する前田さんは、アサヒビール大山崎山荘美術館のバルコニーから望む風景の美しさや宝積寺の参道に響く声明などを七言絶句や五言律詩などで表現。「ガイド活動が創作に生きた」と目を細める。

 一方、40年以上書道をたしなみ、「全日本書芸学院」常任理事も務める加藤さんは文筆にかける思いや、旅先での感銘を受けた情景を漢詩に落とし込んだ。詩集の表紙の題名や書名の文字は加藤さんが担当した。

 2人は創作活動中に漢詩で多用される熟語を記した詩語表や漢和辞典を何度も引き、推敲(すいこう)を重ねた。前田さんは「合作にすることで、作品の幅が広がった。漢詩に親しみがない人もぜひ読んでほしい」と願う。

 200部作製。129ページ。一般に販売していないが、町立中央公民館の図書室で読むことができる。問い合わせは前田さんTEL(957)5856へ。

【 2017年01月17日 11時10分 】