愛称「くみやま夢タワー137」に 京都・久御山のラジオ塔

2018-11-04 15:29:24 | 民 people

 京都府久御山町と京都放送(KBS京都、京都市上京区)は1日、京都放送久御山送信所のラジオ電波塔(同町田井)の愛称が「くみやま夢タワー137(いちさんなな)」に決まったと発表した。町の地域振興につながる活用法をともに探る。

 昨年11月~今年5月に公募し、府内外から468通の応募があった。町内の経営者や府職員などでつくる町魅力発信検討会議と町職員が選考し、選んだ。電波塔の高さが137メートルであることや、住民に夢や希望を与える存在になるように、との願いが込められているという。

 電波塔は1959年に国道1号に近い現在地に設置され、87年に建て替えられた。京都タワーより6メートル高く、町外からも見える。同町は町制施行65周年を来年度に控え、地域振興につなげようと、塔を試験的にライトアップするなどランドマーク化を模索してきた。

 この日、町役場で信貴康孝町長と細井俊介社長が電波塔の活用に向けた協定書を締結した。信貴町長は「町の人に愛され、誇りに思ってもらえるよう、地域振興事業を展開していきたい」と話した。

【 2018年11月02日 11時10分 】


「自由におすわり下さい」自宅前にベンチ、京都の大工男性の思い

2018-09-21 20:24:07 | 民 people

 京都府向日市森本町の歩道に面して置かれたベンチが、地域の憩いの場となっている。大工として文化財の修復工事などを手掛けてきた宮下潔さん(75)が制作し、自宅の敷地内に置いた木製の腰掛けで、「これからも、ほっと一息つける場所であってほしい」と温かいまなざしを向ける。

 ベンチは長さ120センチ、高さ45センチのヒノキ製で3人が座れる。背後に「自由におすわり下さい」と記した木の板やサボテンなどの観葉植物が置かれ、ゆっくりとくつろげる場所を演出している。

 宮下さんは中学卒業後から大工として修業し、30歳で独立して同市森本町で工務店を営んできた。この間、民家などの建築のほか、南真経寺(鶏冠井町)の大屋根の大改修なども担ってきた。

 ベンチの制作のきっかけになったのは、自身の通院だった。最寄りの駅まで歩くが休憩するところがない。「そこではっと気が付いた。休める場所がほしい、と思っている人は多いはず」と2年前、ヒノキの丸太からベンチを制作し、大通りに面した自宅の敷地に置いた。

 以来、近隣住民たちの談笑の場になった。通院途中に腰掛けるという女性は「最近は喫茶店もなくなって、休憩するところがないので助かる。井戸端会議をする場所としてもちょうどいい」と笑顔を見せる。

 宮下さんは「ベンチに座る人たちが『おおきに』と声を掛けてくれるのが、ほんまにうれしい。いい仕事ができたなあ、と思って喜んでます」と話している。

【 2018年09月10日 09時04分 】


巨額寄付で市民会館建て替えめど 京都・向日市に日電産会長

2018-09-01 10:57:01 | 民 people

 耐震性不足で2016年4月から休館中の向日市民会館(京都府向日市寺戸町)の建て替えにめどが立った。地元出身の日本電産の永守重信会長が施設の寄付を表明したためで、市民活動の拠点や災害時の緊急避難場所として21年度の完成が予定されている。

 向日市は今年3月、耐震性が不足している市役所本館と市民会館の複合施設を、寺戸町の市役所敷地内に整備する基本計画をまとめた。建設費は概算で市役所部分が14億円、市民会館部分が32億円の計46億円もの巨額が必要だった。市の財政が厳しい中で、安田守市長が以前から白羽の矢を立てていたのが、自身と同じ同市物集女町の出身で、世界的なモーター製造企業となった日本電産の創業者だった。

 「会うたびに寄付しろ、と言われてきた。やるからには、立派なものをつくりたい」と、市役所で開かれた会見で永守氏は笑顔で語った。市の要望で「永守重信市民会館」と命名されることについては、「ちょっとおこがましい。ただ、自分が向日市出身とあまり知られていないことを聞かされたり、過去の同様の施設でも寄付者の名前がついたりしていることなどもあって、『まあいいか』と承諾した」と述べた。

 新市民会館は、竹林をモチーフとした洗練外観で、現市民会館の425席をやや上回る客席数500人のホールや会議室、実習室などを備える。災害時には約750人が緊急避難できる。

 永守氏と握手を交わした安田市長は「心から感謝する。気持ちに応え、しっかりとまちづくりを行っていきたい」と気を引き締めた。今回の寄付を受け、当初計画を変更し、市役所の新庁舎は隣接の別棟で整備する。

 日本電産は、JR向日町駅東側の農地を買収して第2本社ビルの建設などを計画するが、永守氏は「今回は個人の寄付であり、会社の事業と一切の関連性はない」と言い切った。

 ただし、向日市は、日本電産の同駅東への進出による税収増に期待しており、駅東口や周辺道路の整備などの側面支援を実施する方針だ。

【 2018年08月28日 11時00分 】


大山崎でハートの写真「いいね」 京都・SNS投稿募る

2018-05-13 11:28:13 | 民 people

 京都府大山崎町の形に似た「ハート」で地域を盛り上げようと、町商工会女性部がハート形にちなんだ写真を撮影し、会員制交流サイト(SNS)に投稿してもらうフォトコンテストを行っている。商工会加盟店では続々とハート形の商品が登場。事務局は「ユニークな商品のPRと合わせてハートの町を発信できれば」としている。

 町商工会女性部は昨年度から町の形に着目した取り組みを進め、JR山崎駅前にハート形の竹製モニュメントを設置。商工会加盟店もハート関連商品の開発に取り組み、町内の飲食店では町内の陶芸家らが制作したハート形カップでコーヒーを提供し、ハート形のホットケーキやパンなども販売している。ハート形グッズを置く店舗も出てきた。今回のコンテストはこうした地元のオリジナル商品のアピールも兼ねて企画した。

 コンテストは、駅前の竹製モニュメントに絡めた写真を募る「ハートモニュメント部門」と、ハートにちなんだ作品を応募できる「ハート何でも部門」の2部門ある。SNSの「インスタグラム」で、町商工会女性部のアカウントをフォローし、「#(ハッシュタグ)天王山ハートフォト」を付けて投稿する。

 9月30日まで。何枚でも応募できる。審査で最優秀賞や入選作品を選び、入賞者にはオリジナルグラスやブローチ、町内飲食店のコーヒー券やケーキセット券などを贈る。

 町商工会女性部の事務局は「大山崎は山崎の合戦の地で有名だが、町内には温かいハート形の写真を撮ってもらえる場所がたくさんある。写真を通してハートの町を広めていってもらえれば」としている。詳細は町商工会ホームページ。

【 2018年05月10日 11時29分 】


こいのぼり200匹、悠々青空泳ぐ 京都・京田辺の普賢寺川

2018-05-13 11:12:07 | 民 people

 こどもの日の5日、京都府京田辺市三山木の普賢寺川と川岸で「こいのぼりフェスタ」が開かれた。晴れ渡る青空の下、川に渡された大小約200匹のこいのぼりが悠々と泳ぎ、家族連れらは歓声を上げたり、写真を撮ったりして連休のひとときを満喫した。

 こいのぼりの飾り付けは、地域を盛り上げようと住民有志が2011年から毎年行っている。家で使わなくなったこいのぼりに加え、地域の子ども会や幼稚園児が手作りしたかわいいこいのぼりもある。

 この日は初夏を思わせる陽気の中、川岸に綿菓子やせんべいなどの模擬店が並び、子どもたちが列をなした。子どもや友人と訪れた清水愛さん(29)=同市興戸=は「こどもの日なので記念写真を撮りにきました。こいのぼりのように元気にたくましく育ってほしい」と話していた。

 こいのぼりの飾り付けは12日まで。

【 2018年05月06日 11時04分 】


盛んなハチの巣分かれに驚き 京都の愛好家

2018-04-22 07:49:18 | 民 people

 趣味でニホンミツバチを飼育する京都府長岡京市奥海印寺の衣川幸夫さん(79)宅で、1群が数千匹単位で巣分かれする「分蜂(ぶんぽう)」が続いている。多い日は3群もの分蜂があり、「これほど頻繁に行うのは聞いたことがない」と養蜂愛好家や地域住民らを驚かせている。

 衣川さんは10年ほど前から雑木林に面する自宅裏庭で1群の養蜂を始めた。最初の3年で全個体が巣箱を離れて飼育を断念したが、2016年6月に1群を譲り受けて飼育を再開。昨年は6群に増えた。

 今年の分蜂は3月27日から始まった。4月12日に2群、16日には3群が一度に巣箱を離れるなど18日までに計15群の分蜂があった。このうち2群を逃し、1群は自宅に置いた。飼育再開時に支援を受けた養蜂家に3群を返却し、残る9群は愛好家に譲った。

  衣川さんは「ニホンミツバチが大量死したアカリンダニの被害が過ぎた後に、被害のなかった場所の元気なニホンミツバチを譲り受けたのが今回の分蜂の多発に つながったと思う」と分析。「今年の1群を除く手持ちの6群のうち4群は元気で今後も分蜂が続く可能性がある。これほど分蜂が多いと捕獲作業は大変です」 とうれしい悲鳴を上げる。

 ニホンミツバチが突然に蜂球(ほうきゅう)を作ると怖がられ、駆除されることもあるが、衣川さんは「分蜂の時は 満腹で攻撃性が薄れている。手でつかむことや無理に払いのけるなどしなければ刺されることはないので駆除しないでほしい。市内であれば捕獲に行かせてもら う」と話している。

【 2018年04月19日 11時17分 】


絵を描く最中のけが女性、不屈の人物画 京都で初の個展

2018-04-15 09:57:21 | 民 people

 抽象画を描く最中のけがで足が不自由になった京都府長岡京市の女性が、人物画にジャンルを変えて創作を重ねた成果を披露する初の個展が13日、バ ンビオ1番館(同市神足2丁目)で始まった。国内外の有名女優やモデルの肖像画を中心に約150点を並べ、「頑張れば道は開けていく」と思いを込める。

 まきむらゆうこさん(58)。フェイスブックで知り合った画家の勧めで、3年前に抽象画を始めた。展覧会で入選を重ねたが、2016年2月、自宅でキャンバスの位置を安定させようとした際に転倒。足首など左足を5カ所骨折した。

 神経も傷めて痛みは引かず、満足に歩けなくなった。今もつえが手放せない。「大型キャンバスで迫力のある抽象画は描けない」と考え、水彩に鉛筆、色鉛筆などで人物の描画に挑戦し始めた。「落ち込んだら絵を描いていた」と振り返る。

 創作に没頭する日々を続けている。完成作品は、写真共有アプリ・インスタグラムに投稿し、フォロワー(登録者)は8千人を超えた。個展初日にはファンが各地から訪れた。

 会場には、繊細な筆致で明暗や色を付け、髪の毛の流れから肌の質感まで丹念に描写した作品が並ぶ。米国の人気歌手アリアナ・グランデさんや安室奈美恵さん、女優の水原希子さんやオードリー・ヘプバーン、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーなど、顔ぶれは多彩だ。

 まきむらさんは「絵は希望。足を悪くしても、違う道で幸せを見つけた。挑戦する姿を伝えたい」と話す。入場無料。15日午後5時まで。

【 2018年04月14日 11時06分 】


ハートのまちで無料観光周遊バス 京都・宇治田原

2018-03-26 08:26:38 | 民 people

 京都府宇治田原町で、町内の寺社史跡を回る無料観光周遊バスの運行が始まった。「ハートのまちを見に行こう」と題し、町営バスの車両で土曜日曜祝日などに運行している。

 京阪宇治駅、近鉄新田辺駅などと路線バスで結ばれる「維中前」バス停を発着。禅定寺や猿丸神社のほか、「永谷宗円生家」や正寿院、遍照院に徒歩で行くことができる停留所を回る。4月以降も運行予定で、茶園景観が楽しめるルートも検討している。

【 2018年03月23日 05時00分 】


LGBTや同性婚、日本の現状考える 京都で日米の弁護士

2018-03-20 07:32:56 | 民 people

 性的少数者(LGBT)を巡る社会の課題や、同性婚について考える講演会「誰もが大切な人と結婚できる日本へ」が15日午後3時から、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館である。

 同性婚を認めた米国で、合法化を目指す団体を創設し、長年、取り組みをリードしてきた弁護士エヴァン・ウォルフソンさんを講師に招き、LGBTに関わる基礎知識や活動の歩みを聞く。通訳を務める弁護士の田中太郎さんは「同性婚人権救済弁護団」の一員で、LGBTへの法的保護の必要性を訴えており、当日は日本の現状などについて語る。

 男女共同参画社会の実現を目指す市民団体「長岡京エンパワーネット」が主催。資料代300円が必要。定員60人(先着順)。問い合わせは同団体世話人の堀扶美子さん(957)0404。

【 2018年03月13日 11時59分 】


京都・南山城村へ移住に注目 「田舎暮らし」アクセス利点も

2018-02-27 09:41:05 | 民 people
 移住の候補地として、京都府南山城村への注目が高まっている。豊かな自然に囲まれた「田舎暮らし」が都市部へのアクセスも悪くない場所で実現できるとして、同村が立ち上げた「空き家バンク」には現在、29世帯58人が利用希望を寄せている。人口減が進む村にとって明るい兆しだが、物件不足という課題もあり、所有者への情報発信に力を入れる。

 「職場まで車で1時間半。敷地も広く、ご近所もいて安心。建てては壊すだけの家でなく、古い家をしっかり残して次につないでいきたい気持ちがある」。同村田山の一軒家に移住を検討中の会社員、館山淳さん(27)=大阪府高槻市=は、妻の奈々さん(27)の妊娠を機に家を購入しようと決意した。通勤可能な地域を見て回り、同村の空き家バンクで物件を見つけた。

 同村は2015年までの5年間で、人口が13・8%減と減少率が府内で2番目に大きい。移住者を呼び込むため、16年10月に空き家バンクを設立した。空き家を売りたい人や貸したい住民が物件を登録し、移住希望者はバンクに申し込んで登録物件を内覧できる。これまで9軒を公開し、うち5軒が成約した。

 希望者の多くはいろいろな地域と比較検討しているとみられるが、村むらづくり推進課は「田舎でありながら三重県伊賀市などへ車で近く、買い物にも困らない。『京都』という名前に引かれて連絡してこられる方もいるし、『府内唯一の村』というのも強み」と注目される理由を分析する。

 人気の半面、現在バンクで公開中の物件は4軒と需要に追いついていない。村内の空き家は把握しているだけで120軒ほどあるが、半数は修繕も困難なほど老朽化している。所有者が年1、2回ほど利用している物件もあり、登録に結びつかないケースが多い。

 一方で、高齢化がさらに進むことで空き家が増えることが予想されており、村は空き家対策の充実とバンクの周知に注力している。

 昨年12月には村全域が府移住促進特別区域の指定を受けた。改修に補助が受けられるといった移住者への支援とともに、空き家の家財撤去費用や移住受け入れを行う地域活動への補助も受けることができる。空き家所有者にもメリットがあることをアピールし、バンクの登録物件を積み上げたい考えだ。

 村内の高尾・田山、大河原、野殿・童仙房の3地区で、自治会を中心とした移住定住促進協議会が発足し、村と空き家の情報を共有する仕組み作りも進む。村むらづくり推進課は「移住の好事例を生み、村内へも、もっと情報を発信していきたい」とする。

【 2018年02月25日 11時28分 】

京友禅の型染め体験 京都・大山崎

2018-02-19 10:22:54 | 民 people
 京友禅の技法「型染め」の体験教室が17日、京都府大山崎町円明寺の中央公民館であった。参加者が巾着やストールに花や動物などの色鮮やかな模様を描き、伝統文化を体験した。

 友禅作家の井口博さん(56)=京都市中京区=らが講師を務めた。

 参加者は、友禅染の歴史や染色法の種類について説明を受けた後、型紙を使ってはけで色を付ける型染めに挑戦。バラやナデシコ、ネコ、イヌなど数百種類の型紙の中から好みの柄を選んで生地に当て、はけで染料を丁寧にすり込んだ。ぼかしたり、染料の色を組み合わせたりして完成させた。

 かばんに型染めを施したグレコミシャさん(9)=同町大山崎=は「水色と黄色を混ぜたらきれいにできた」と話していた。

 教室は公民館講座の一環で開催し、13人が参加した。

【 2018年02月18日 12時22分 】

危なそうな場所、夜間ジョギングで見回り 京都で「トレパト」

2018-01-29 12:48:48 | 民 people
 京都府長岡京市内で犯罪の発生傾向が高いエリアを、夜間のジョギングやウオーキングついでにパトロールする「トレパト」に、有志の市民グループが取り組んでいる。健康づくりや仲間づくりを兼ねて敷居を下げ、防犯につなげる一石二鳥の活動を目指し、参加者を募集している。

 トレパトは「トレーニングパトロール」の略。同志社大の社会人講座で、市民参画のまちづくりについて学んだメンバーを中心に結成した有志団体「LOVEラボ長岡京」が企画した。昨年9月に試行し、12月から月1回のペースで本格的に始めた。

 幅広く参加できるよう、ジョギングだけでなくウオーキングも可。性犯罪や自転車窃盗、車上狙いなどの発生頻度を示した府警が公表する地図を基に、コースを設定する。

 12月中旬にあった取り組みには、12人が参加。午後7時半すぎにスタートし、阪急長岡天神駅前から商店街を抜け、文化センター通りを経由する約2キロを、走ったり歩いたりした。道中は街灯が少ないエリアも多く、参加者たちが周辺の状況を確認し合いながら足を進めた。

 長岡京市長法寺から参加した松田麻未さん(35)は「仲間がいて楽しんで走ることができた。危なそうな場所にも気づけたし、地域の役にも立てたら一層うれしい」と話した。

 活動に関する問い合わせは、同団体メンバー中川久徳さんのメールアドレスvek01362@nifty.ne.jp。次回は24日午後7時半から。

【 2018年01月23日 11時03分 】

希少チョウ含む500点寄贈 京都の収集家、地元小学校に

2018-01-15 12:04:09 | 民 people
 チョウの収集家だった京都府長岡京市今里の大西昭さん(85)が、府登録天然記念物のギフチョウなど希少種を含む標本を地元の長岡第七小に寄贈した。約500点にもおよび、「子どもたちの勉強に役立てばうれしい」と話している。

 大西さんは、約40年前に自宅のサツキの花に集まるチョウを見て興味を持ち収集を始めた。チョウの生態や標本の作り方などは独力で学び、自宅近くの山や京都市北部と大津市の山間、長野県や九州方面にも出向いて採集するなど熱中。収集は約20年前にやめた。

 ギフチョウは天然記念物に登録される前に採集した。自宅に食草を植えて苦労して幼虫から育てたことが忘れられない。息子を連れて出掛けた長野県では高山に生息する希少種のクモマツマキチョウやミヤマモンキチョウなどを収集し、自宅近くの山ではキタアカシジミを捕まえたことがあるという。

 思い出の詰まった標本箱を大切に保存してきたが、高齢や体調不良などもあって寄贈を決めた。大西さんは「最近は昆虫が苦手な子どもが多いと聞きますが、標本を通じて興味を持ってほしい。勉強にも使っていただけるので感謝しています」と話した。

 同小の藤山仁志校長(59)によると、理科室前に展示ケースを置いて入れ、児童が常に見られるようにするほか、チョウの学習(3年)などへの活用を検討している。一部の希少種は「乙訓の自然を守る会」のメンバーを通じて博物館や研究者らに提供してもらう、という。

【 2018年01月07日 17時00分 】

「みんなのお家」世代超え集う場に 京都・長岡京に開館

2017-12-18 10:35:51 | 民 people
 京都府長岡京市久貝3丁目にこのほど、地域住民の交流拠点「みんなのお家」が開館した。長岡京研究のパイオニア・故中山修一さんの居宅を改築し、有志の市民らが運営を担う。当面は、平日に子どもの居場所やガーデニング活動で開放し、週末には工作などのイベントを企画。幅広い世代が集う場を目指す。

 中山修一記念館に隣接する築約80年の木造2階建て民家。空き家だったが長男忠彦さん(73)が改築した。トイレを増設し、庭への出入りがスムーズな設計にして、活動しやすい工夫を施した。

 市内でボランティア活動に携わる住民らを中心にした実行委員会15人が運営。平日は来訪者に庭の手入れや農作業などで自由に時間を過ごしてもらう。週1回は地域の母子会が子どもの居場所づくりに取り組む。月数回イベントを予定し、来年のえとを絵筆で描く講座(12月)▽手帳作り(来年1月)▽しだれ桜の植樹祭(同2月)-などを企画する。

 11月下旬には、オープニングイベントを開催。親子らが庭に花の苗を植えたり、木工のワークショップを楽しんだりした。

 娘2人を連れて参加した近くの三浦可苗さん(35)は「近隣に子どもが集う所がないのが悩み。親子と知り合えるきっかけがほしかった。地域のおじいちゃんやおばあちゃんから昔遊びを教えてもらえたら」と話した。

【 2017年12月11日 17時30分 】


段ボール「ダンジョン」拡大版 京都・向日のPTA企画

2017-11-30 08:06:36 | 民 people
 第5向陽小(京都府向日市上植野町)のPTA組織「親路(おやじ)の会」が、段ボールで作ったトンネルで学校を1周したり、さまざまな家を製作して楽しんだりするイベントを12月3日に企画している。今回は地元企業の協賛を得ることもでき、子どもたちにとって思い出深いイベントにできそうと期待を高めている。

 同会はPTAのボランティア組織として発足から9年目を迎えた。毎年、子どもたちが楽しめるイベントを企画しており、今年1月にも段ボールを使った迷路で遊ぶ「おやじダンジョン」を催した。

 今回はダンジョンの拡大版として、体育館から校舎1階をトンネルでつなぎ、子どもたちに遊んでもらう。児童に段ボールで自由に家を作ってもらい、すごい部分を自慢してもらう大会も計画している。同小近くに本社がある日本電産(京都市南区)も催しに協力し、会場設営などを社員が手伝ってくれるほか、子どもたちが作った家の中から優秀な作品を同社に表彰してもらうという。

 親路の会代表の荻野徹さん(45)は「企業の協力もあって大規模な催しにできそう」と話す。

【 2017年11月20日 10時09分 】