
今年1月に国登録有形文化財になった京都府長岡京市粟生の「河合家住宅」で、このほど登録銘板の交付式が行われた。
河合家住宅は江戸時代後期の農家建築で、主屋や土蔵、築地塀など5件が国登録有形文化財となった。明治初期には当主が郡総代や区長を務め、伝統的な建物が古い街道沿いの集落の風情を伝える。
小田豊市長や市教委職員がこのほど、河合家住宅を訪れ、A4サイズの青銅製の登録銘板を4代目当主の河合保さん(87)に手渡し、銘板が主屋入り口の上部に設置された。
国登録有形文化財は1996年に始まった制度で、建築後50年以上を経過し、歴史的景観に寄与している文化財を登録して保護する。市内では、神足の旧石田家住宅(市立神足ふれあい町家)、長法寺の佐藤家住宅、調子の中野家住宅に続いて4カ所目。
主屋は現在、親戚の集まりや来客用に使用しているといい、河合さんは「古い建物だが、登録されて責任を感じている。次の代に残せるよう維持していきたい」と話した。一般公開はしていない。
また、長岡天満宮(同市天神)の本殿が2010年度、府の有形文化財(建造物)に指定された。平安神宮の旧本殿で、仕様は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)、ひわだぶき。昨年、重要文化財に指定された同神宮の大極殿などとともに1895(明治28)年に建てられた。1938(昭和13)年から41年にかけて長岡天満宮に移築。明治時代の和風建築の代表事例として、古建築を再現した高い技術や文化財価値が評価されている。
同天満宮の中小路宗俊宮司は「イタチなどの被害でひわだの傷みも激しく、管理は大変だが、今後も保存に努めていきたい」と話している。
【 2011年03月30日 11時46分 】