「日中友好」も掘り起こし 京都、留学生とタケノコ掘り交流

2018-04-29 11:25:42 | 会 party

 京都在住の中国人留学生を招いた交流会が28日、京都府長岡京市内で開かれた。留学生は市日中友好協会メンバーの案内で観光名所を訪れ、特産品のタケノコ掘りに挑戦した。

 交流会は同協会発足の1975年から続く行事。京都地区中国留学生学友会の8人と中国駐大阪総領事館の職員2人、協会メンバーら18人が参加した。

  留学生は長岡天満宮(同市天神2丁目)や八条ケ池の水上橋と「ふれあい回廊の道」を散策。近くの竹林で、専用の道具「ホリ」を使ったタケノコ掘りを栽培農 家の手ほどきを受けて体験した。京都大3年の王昊天(おうこうてん)さん(22)は「タケノコを掘るのは初めて。道具を使い根元を探すのと切り離す力加減 が難しかった」と話した。

 この後、近隣の飲食店で昼食会が開かれ、留学生とメンバーは食事を楽しみながら歓談。メンバーの1人が中国語で「かあさんの歌」を歌い、留学生を感動させ、「北国の春」を日本語と中国語で合唱した。

【 2018年04月29日 10時32分 】


コケ観察って面白い 京都のグループ、ボトルで育成も

2018-04-29 11:23:18 | 木 plants

 乙訓地域で環境保護に取り組む「乙訓の自然を守る会」が、新たなグループ活動で、西山の一帯に自生するコケの観察会や勉強会を重ねている。多種多 様な姿を楽しみながら、自然環境の豊かさをはかる指標として、生息状況を継続調査する構想だ。昨秋開いた写真や生体標本の展示会が好評で、5月3~6日、 京都市下京区の梅小路公園「緑の館」に特別出展する。

 4月中旬。朝方まで雨が続いた長岡京市奥海印寺の西山で、同会のメンバー7人が山肌に視線を注いだ。

  胞子を放出して茶色く変色したコスギゴケにルーペを当て、図鑑で構造を確認。すぐそばで、淡い緑のノコギリコオイゴケが見つかった。「葉がギザギザ!」と 驚きの声。市内から参加した桜井有子さん(73)は「種類が多く、奥深い」と、陽光をはじいてきらめくコケに見入った。

 同会は昨年8月、コケに詳しい会員を中心に「コケグループ」を結成。西山での観察会や、コケの種類や生態を学ぶ勉強会を開いたり、透明ボトルの中でコケを育てる「コケテラリウム」を作ったりと活動を続けてきた。

  西山では、渓流沿いで高湿度の割に風が吹き抜けるなど良好な生息環境があり、数百メートルの間に希少種を含む50種程度が密生する場所が何カ所もあるとい う。グループのリーダー下村満誉さん(65)=高槻市=は「川も谷も平らな場所も多様な地形がそろう西山にはコケ観察の面白さが詰まっている」と語る。

 活動を通じて新たな仲間を増やし、コケの観察にたけた人材の育成を目指す。コケの生息情報を集め、自然環境の変遷を追うための定期的な調査活動に結びつけたいという。

 特別出展するのは、京都市都市緑化協会が主催する「春の和の花展」。昨年11月に長岡京市で開いたコケの展示会がきっかけで、依頼が舞い込んだ。

 「京都西山のコケ」と題し、西山一帯で観察できる約50種類のコケの大型写真と、生体標本約100点の他、成育環境を表した大型模型を並べる。コケテラリウムを作る教室(要予約。材料費3千円)も開く。コケの展示のみの入場は無料。

【 2018年04月28日 22時53分 】


大仏鉄道120年祝い、市役所に垂れ幕 京都・木津川

2018-04-29 11:21:10 | 歴 history

 明治期に加茂―奈良駅間を約9年だけ運行した関西鉄道大仏線(通称・大仏鉄道)の開業から今年で120年になるのを記念した垂れ幕(長さ5メートル)を、京都府木津川市の市民グループが市に寄贈した。市役所の駐車場入り口脇に掲げられている。

 寄贈したのは「鹿背山の大仏鉄道遺産に親しむ会」(冨永禎一会長)。かつて市内の関西文化学術研究都市の開発で、大仏鉄道の遺構の「赤橋」「梶ケ谷隧道(ずいどう)」が取り壊される可能性があったため、10年ほど前に住民らが結成して保存をアピールしてきた。

 会の要望が実って遺構は残され、29日にJR加茂駅などで開催される「大仏鉄道フェスタ」でも「遺構めぐりルート」となる。同会は「記念の催しが盛り上がってほしい」と期待する。

 垂れ幕は来年3月末まで掲げる予定。

【 2018年04月28日 15時00分 】


色とりどり、2万株のツツジ見頃 京都・三室戸寺

2018-04-29 11:14:29 | 木 plants

 「花の寺」として知られる京都府宇治市莵道の三室戸寺で、ツツジの花が見頃を迎えている。白やピンク、紫色の約2万株が境内の庭園で咲き誇り、参拝客を魅了している。

 庭園は、丘陵の地形を埋め尽くすようにツツジが植えられている。今年は初春の気温が高く、咲き始めは例年より1週間ほど早かったが、大型連休いっぱい楽しめるという。友人2人と訪れた田村季見子さん(66)=同市広野町=は「株が大きくて見事」と話していた。

 庭園開放は5月13日まで。午前8時半~午後4時。拝観料が必要。

【 2018年04月28日 10時00分 】


激辛メニュー、タイより辛い? 京都、商店街で現地TV撮影

2018-04-29 11:10:00 | 商 trading

 タイの人気テレビ番組の撮影がこのほど、「京都向日市激辛商店街」に加盟する飲食店で行われた。現地の人気タレントたちが、タイ料理をはるかに上回る激辛ぶりに舌を巻いた。

 情報番組「ナイン・エンターテイン」に出演する俳優ティティ・マハーヨーターラックさん(21)と女性アイドルの3人が、京都文化交流コンベンションビューロー(京都市中京区)の協力を得て同商店街を訪れた。

  4人は安田守向日市長から「激辛とともに、日本の首都があった向日市の歴史にも触れてほしい」と歓迎を受け、「珉珉向日町店」と「鉄板とお酒 久蔵」、 「麒麟園」(いずれも寺戸町)の3店舗でチャーハンなどの激辛メニューを体験した。ティティさんは「辛いものには慣れているが、今回はひと味違った」と驚 いていた。

【 2018年04月27日 09時50分 】


宇治川花火、終了見直さず 市長公約に「再開検討」、議会は批判

2018-04-29 11:07:51 | 政 governing

 京都府宇治市は、昨年12月に終了を決め、市議会から再検討を求められていた「宇治川花火大会」について、見物客の安全面を理由に、今後開催しないとの方針を、25日の市議会議会運営委員会であらためて示した。

 花火大会は1961年から毎年8月に開かれたが2014年に宇治川の増水で中止。福知山の露店爆発事故もあり、安全面を理由に中止が続く。市の終了方針に対し、市議会は昨年の12月定例会で再検討を求める決議を可決した。

  市議会の決議を受けて市は今年2月、同じく主催者の宇治市観光協会、宇治商工会議所に再検討を要請した。両団体が「短時間に人出が集中し、観覧場所が狭 い」「人命に関わる事故の危険性が高く、警備員の増強では回避できない」などとして再検討しないと決め、市は、3者共催、市の単独開催ともに不可能と判断 した。

 この日の委員会では市議から、山本正市長が2016年12月の市長選で、開催に向けた検討を公約した点に触れ「市に主体性がない。きちんと検討したのか」「2者が納得できる条件を市が示すべき」と批判が出た。市側は今後の対応について「正副議長と相談したい」とした。

【 2018年04月26日 11時48分 】


名建築「聴竹居」で新緑めでる会 京都・大山崎で28日

2018-04-29 11:06:07 | 会 party

 昭和初期の名建築として知られる重要文化財「聴竹居」(京都府大山崎町大山崎)で28日午前9時半~午後3時半、一般公開「新緑を愛(め)でる会」が行われる。当日に限り事前予約が不要で、ガイド付きで見学できる。

 管理を担当する一般社団法人・聴竹居倶楽部が主催する。

 建物内部への入場料は500円で、先着500人。同倶楽部によるガイドは約30分間。建物の外観や青モミジを見ることができる庭園は無料で公開する。雨天決行。問い合わせは聴竹居俱楽部事務局(956)0030。

【 2018年04月26日 11時59分 】


スズメバチのわな、ペットボトルで 駆除取りやめで代替策

2018-04-29 11:03:48 | 創 creation

 スズメバチの巣作りが本格化する時期を前に、京都府宇治市がペットボトルで簡単に作れるわなによる自衛を市民に呼び掛けている。巣の駆除をやめた ことの代替策で、「4~5月に女王蜂を捕まえることで、周辺に巣を作らせない」(市環境企画課)といい、昨年効果が認められた。

 市は 2016年度まで、スズメバチの巣の情報が寄せられると、業者に委託して処理していた。昨年度から財政難を背景とした業務見直しで予算が付かなくなったた め、別の解決策を検討した。冬眠から目覚めて巣を作る前の女王蜂を捕獲するため、家庭用品でできる「ハチトラップ」を考案した。

 2リットル程度のペットボトルの側面に、返しを付けた2センチ四方の穴を開ける。酒、酢、砂糖を混ぜた誘引液を入れ、女王蜂が好む日陰で風通しのよい木に掛ける。女王蜂はいったん中に入ると出られず、液に漬かって死ぬ。

 昨年は見本のわなを希望する市民に配ったところ、女王蜂がペットボトルの3分の1ほど捕れた場所もあったといい、好評だった。わなの作り方は市のホームページで紹介、見本を市環境企画課などで配布している。問い合わせは同課0774(20)8726。

【 2018年04月25日 12時00分 】


天王山登頂、1年で500回 京都の男性達成、SNS発信も

2018-04-29 11:01:05 | 賞 prize

 京都府大山崎町の住民団体「天王山をまもる会」が実施する天王山登頂50回達成者への記念グラスプレゼント企画で、地元の男性が先月、1年間で 500回の登頂を達成した。このほど、10個目の記念グラスを受け取り「今後も続け、天王山の魅力をSNS(会員制交流サイト)などで伝えていけたら」と している。

 登俊朗さん(55)=同町大山崎。1993年に交通事故で右股関節を脱臼骨折。寝たきりの状態が半年以上続いた。以降、リハビリも兼ねて定期的に天王山に登っていたが、昨年4月開始の同企画を知ってからこれまで以上に回数を増やした。

 登さんは、同5月に50回登頂の一番乗りになった。今年に入って500回の節目が見え始め、きりがいい年度内に達成したいとラストスパートをかけて、3月25日に達成した。10個目のグラスは、通常「50回」と刻まれる部分を特別に「500回」としてもらった。

 早朝と夕方、天候や自身の体調が悪いとき以外はほぼ毎日山頂を目指している。中腹の青木葉谷展望広場の日の出や旗立松展望台から見える夜景、四季折々の景色や花、鳥を撮影し、自身のフェイスブックで公開するのも楽しみの一つと話す。

 登さんは「企画が続く限りはこのペースでがんばりたい。目標は千回の登頂達成」と意気込んでいる。

 登頂証明書(1枚100円)は、JR山崎駅前の西田本店や阪急西山天王山駅前の観光案内所、宝積寺で購入できる。50枚集めると記念グラスを申請できる。申込書は町役場などにある。

 町によると、登さんのほかに計4人が登頂50回記念グラスを受け取ったという。

【 2018年04月25日 09時00分 】


初出場で選抜16強、京都・乙訓高の健闘たたえる 市長が激励

2018-04-29 10:59:18 | 士 cerebrity

  初出場した選抜高校野球大会でベスト16に進んだ乙訓高(京都長岡京市友岡1丁目)に23日、中小路健吾市長らが訪れ、野球部ナインの健闘をたたえるとともに、夏の全国高校野球選手権大会に向けた奮闘を呼び掛けた。

 この日、同高野球部の市川靖久監督(35)や中川健太郎主将(17)ら部員計114人が市長らを出迎えた。

  市長は「選抜大会では好成績を残していただき、心から感謝している。特にノーエラーは素晴らしく、それだけに夏の全国大会に向けた市民の期待も高い。ベス トの状態で臨んでほしい」と激励。選抜大会に合わせ、市民から寄せられた応援メッセージの横断幕2点を部員に贈った。中川主将は「甲子園で初出場、初勝利 は皆さんの応援があればこそ。今までにない興奮と緊張を体験した。これから始まる春の大会、そして夏の大会に向けてチーム力を高めたい」と抱負を述べた。

【 2018年04月24日 11時22分 】


天ケ瀬ダム放流、間近で見られる!? 5月に特別公開

2018-04-29 10:56:13 | 会 party

 京都府宇治市の天ケ瀬ダムの見学ツアーが5月12、13、26、27日に開かれる。普段は入れないダムの作業用通路を歩き、放流口付近まで近づくことができる。

  京都市内にはないダムの観光資源としての可能性を探るため、府や12市町村が出資する一般社団法人京都山城地域振興社(お茶の京都DMO)が主催する。ダ ムの上から見学したりガイドから説明を受けたりした後、高低差が約50メートルある作業用通路を1時間ほどかけて歩く。間近で放流を見られる可能性もあ る。

 参加費500円、各回、申し込み先着40人。平等院南門前の駐車場に午後0時45分に集まる。小学4年生以上が参加でき、18歳未満 は保護者の同伴が必要。希望日、代表者名、電話番号、参加人数、メールアドレス、住所を記載して、同社のメール(dmo@ochanokyoto.jp) かファクス0774(25)3238で申し込む。

【 2018年04月24日 11時03分 】


朝掘りタケノコ格安人気 京都、1時間半で完売

2018-04-29 10:52:55 | 商 trading

 地元産の朝掘りタケノコの直売会が22日、京都府向日市寺戸町のJA京都中央東向日支店駐車場であり、大勢の買い物客が訪れた。

 市農家組合長会が旬の味覚を楽しんでもらおうと毎年、収穫の最盛期に合わせて開催。市場価格よりも格安で販売している。

 会場には午前10時の販売開始前から行列ができた。市内の農家8戸がこの日朝に掘った新鮮なタケノコ約300キロが用意され、約1時間半で完売した。

  おいしく食べてもらおうと購入客には、ゆで方やたけのこ料理の作り方を説明したチラシも配られた。妻と品定めしていた同市物集女町の北川保さん(63)は 「この地域のタケノコは、やわらかくて香りも良く、おいしい。毎年来ています」と話した。同会の植田勝会長(68)は「向日市産は、えぐみのない良質なタ ケノコが特徴。今年も完売し、良かった」と語った。

【 2018年04月23日 09時50分 】


宇治茶の初市、最高値は1キロ15万円 京都、最多量出品

2018-04-29 10:48:49 | 商 trading

 今年の宇治茶の初市が22日、京都府城陽市寺田のJA全農京都茶市場であった。府内の茶業者が新茶のできや味を見極めて入札し、和束町産の手もみ煎茶が1キロ15万円の最高値を付けた。

 今年は天候に恵まれ、昨年より6日早く開催した。木津川市加茂町、和束町、宇治田原町、南山城村から煎茶の出品があり、量は記録がある1994年以降で最も多い1921キロ、点数も最多の183点となった。

 初市に先立ちJA全農京都運営委員会の中川泰宏会長が「生産者の見事な技術と経験で2トン弱のお茶を出してもらった。力いっぱいの入札をお願いする」とあいさつ。業者は茶葉を手に取ったり鼻に近づけたりして、手触りや香りを確かめ、注がれたお茶の味もチェックした。

 煎茶の取引は来月上旬が最盛期で、その後に玉露や碾茶(てんちゃ)などの取引が8月上旬ごろまで行われる。JA全農京都によると昨年の取引額の総額は48億6千万円で、74年以降で2番目だった。

【 2018年04月23日 09時20分 】


競輪場活性化へ「女性専用ブースを」 京都・向日

2018-04-29 10:45:09 | 会 party

 京都府向日市のまちづくりを考える「むこうスタイルCAFE」の初回が21日、向日市寺戸町の京都向日町競輪場であった。競輪選手らから競技のルールや楽しみ方を学び、競輪場や自転車競技を盛り上げる方法を話し合った。

 学生など若い世代を中心に、同市の地域活性化を考える団体「京都むこう未来応援会議」が主催した。この日は、「向日市を自転車競技のメッカにしたい」をテーマに、向日町競輪場の活用について理解を深めた。

  参加者は、同競輪場の高野秀雄所長から同競輪場の歴史や現状について説明を受けたあと、所属の小谷実選手と窓場千加頼選手らに、出走表の見方やレース予想 の立て方を教わった。参加者は場内で開催中のレースを見学し、「初めて見たがチームプレーや駆け引きが面白い」などと話していた。

 同競輪場の活性化については「女性や子連れ専用のブースがあると来やすい」「マルシェやフリマを行えば競輪場を身近に感じられる」との意見が出ていた。

【 2018年04月22日 10時31分 】


発電、建築物貸し出し…自治体自ら「稼ぐ」 京都・長岡京市

2018-04-22 07:57:52 | 政 governing

 京都府長岡京市は、2018年度から行財政改革の一環で、収入増に向け、眠っていた資源を有効活用する新たな取り組みに乗り出す。水道施設に小水 力発電を導入して提携企業から売電利益の還元を受けたり、保有する歴史的建築物を民間に貸し出して賃料を得たりと、あの手この手を展開。効果は少額ながら も、厳しい財政見通しの中で、市は「自ら稼ぐ視点の必要性は、なお高まっている」とする。

 市は、16年度策定の行財政改革アクションプラ ンで「稼ぐ力」を重視。中学校給食や市役所建て替えという大事業に加え、社会保障費の増大が見込まれる中、今年3月に示した中長期の財政見通しでは、市の 貯金に当たる財政調整基金が22年度で14億円と、16年度決算額から約15億円減ると見込んでいる。

 同市井ノ内の市北ポンプ場では4月、小水力発電装置が稼働し始めた。場内の配水池へ流れ込む府営水道の水流を利用する。

 1日当たり平均で20時間超の水流が発生するといい、市は再生可能エネルギーとして着目。3年前に独自で設備導入を検討したが、採算が合わずに断念した経過があった。

  今回、専門企業との間で、市が設置場所を提供し、設備の初期投資と維持管理を企業が担う協定を交わした。売電で生じる利益を企業側と折半し、市は年間最大 55万円の収入を見込む。同市天神2丁目の市東配水池でも導入可能か検証を進めている。市環境政策室は「官民連携で、環境に配慮したエネルギー生産と収入 増の方策を同時に示したい」。

 同市調子1丁目の国登録有形文化財「中野家住宅」も活用し始める。市は14年、所有者の親族から土地と建物 の寄付を受け、特定の行政目的を設定しない「普通財産」として管理を開始。これまで利用されることはなく、庭の草木の剪定(せんてい)や警備経費などで維 持管理に年間約250万円を支出していた。

 民間から活用のアイデアを募った結果、障害者就労支援団体が今秋から、近郊農家と町家の特徴を併せ持つ赴き深い風情を生かして飲食店を運営することに。市が同団体から1年間で約200万円の賃料を受け取り、改修や維持管理の費用は団体側が負担する。

 市の普通財産の長期貸し付けは初のケースといい、市公共施設再編推進室は「市民サービスの向上やまちの魅力アップという付加価値を生み出す一石二鳥、三鳥の取り組みになれば」と見据える。

【 2018年04月21日 13時04分 】