昭和のエコ住宅「聴竹居」、人気沸騰中 京都・大山崎

2014-06-26 16:03:02 | 歴 history

 昭和初期の名建築で「エコ住宅」として知られる京都府大山崎町大山崎の「聴竹居」の見学者数が、昨年6月から1年間で4千人を超え、前年と比べて 千人以上も増えた。昨年6月に天皇、皇后両陛下が視察され、注目を集めたことが影響したとみられ、管理ボランティアは「建築を学びたい人に特に来てほし い」としている。

 聴竹居は、建築家の藤井厚二が1928(昭和3)年に建てた実験住宅。日本の気候・風土に合わせて設計し、環境やデザイン性に配慮した先進的な工夫が凝らされている。日本の近代建築20選にも選ばれている。

 これまで見学者数は3千人ほどで推移。2012年6月から1年間は3044人だったが、両陛下が視察した昨年6月からの1年間で4171人が訪れた。昨秋の「紅葉をめでる会」にも2012年比で1・5倍となる520人が参加した。

 管理ボランティア「聴竹居倶楽部」が維持管理と見学案内を行っている。事務局長の荻野和雄さん(70)は「陛下が来られるまでは、町民でも知らない人がいた」とその変化に驚いている。

 6月に友人と訪れた京都市左京区の女性(42)は「空気の入れ替えにすごくこだわっていて、素晴らしいと思った」と目を輝かせていた。

 見学料は千円(小学4年生以上の学生500円)。予約制。申し込みはメールアドレスchouchikukyo@gmail.comへ。

【 2014年06月26日 10時05分 】


並行道の交通量6割減 京都・向日の市道寺戸森本1号開通で

2014-06-26 15:59:37 | 地 geography

 京都府向日市の寺戸町と森本町を南北につなぐ幹線「市道寺戸森本幹線1号」が4月20日に開通し、市は約1カ月後にこの道路と周辺の交通量を調査 した。幹線に車が流入し、道幅が狭く交通量が多かった並行する2カ所の道路で60%減少しており、市は「幹線としての機能を発揮し、周辺の安全性が向上し た」としている。

 調査は開通前の4月17日と開通後の5月22日の午前7時~午後7時に、寺戸森本幹線1号と東に並行する「市道3001号」と西に並行する「市道2113号」で実施した。

 同幹線1号は2302台が通過した。3001号は1288台だったのが、571台に減った。2113号は1238台だったのが429台になった。

 3001号と2113号の両市道は、道幅が6メートル程度、そのうち歩道は片道のみの1メートル程度で、車の離合が困難だった。その上、朝夕には通学、通勤の人と車であふれ、危険な道路だった。

 市は「道路の利用状況をみながら、さらに安全対策をしていきたい」としている。

  新たに整備されたのは、市道寺戸森本幹線1号(寺戸町久々相―森本町上森本)の延長410メートル。幅12メートルの片側1車線で、道路両側に幅2・5 メートルの歩道を設けている。市南部からJR向日町駅と阪急東向日駅へのアクセスが向上し、災害時に緊急車両の進入ルートとなっている。

【 2014年06月24日 11時43分 】


10年の節目、合唱で祝う 京都西山高通信課程

2014-06-26 15:56:56 | 習 learn

 京都府長岡京市の西山浄土宗総本山光明寺で7月5日に開催される「光明寺音楽祭」に、京都西山高(向日市)の通信単位制課程が10周年を迎えたこ とを記念し、教職員や卒業生の保護者らによるコーラスグループが初めて参加する。メンバーは本番に向けて、練習に熱を込めている。

 音楽祭は、地域の音楽団体の代表や光明寺関係者らでつくる実行委員会が主催し、4回目を迎える。今回は僧侶によるバンドやフルートアンサンブル、雅楽などの個人や団体が出演する。

 光明寺の宗門校に当たる京都西山高のコーラスグループは、通信単位制課程の10周年を歌で盛り上げようと結成された。教職員を中心に卒業生の保護者や光明寺関係者約30人が参加した。

 曲はジャニーズの人気グループ・嵐の「ふるさと」を選んだ。メンバーの小松明教頭は「卒業生や退職した教職員らにとって、この学校がふるさとになればという思いを込めた」と話す。

 この曲を3部合唱にして、5月後半から練習を始めた。空いた時間を活用して、パートごとの確認などを繰り返してきた。

 音楽祭ではトップバッターを務めることが決まり、21日の同高であった全体練習では、表現方法や発声などを入念にチェックしていた。

 光明寺音楽祭は7月5日午後1時半から、長岡京市粟生の光明寺で御影堂をステージに開催される。入場無料。実行委はマイカーでの来場は控えるように呼びかけている。

【 2014年06月23日 11時12分 】


タケノコ水煮缶大きいね 京都・長岡京の農家、保育所などに贈る

2014-06-20 14:22:03 | 護 help

 若手農家でつくる京都府の「長岡京市都市農業振興クラブ」は19日、府内産のタケノコを使った「たけのこ水煮缶」を市内の保育所・園に贈った。園児たちは給食で水煮を味わう日を心待ちにしていた。

 地産地消を推進するため、JA京都中央の協力を得て実施した。同クラブの会員がJA乙訓農産加工場にタケノコ原料を出荷し、その売り上げで水煮缶を購入。市立保育所と認可保育園の計10カ所に3缶ずつ(1缶1・8キロ)寄贈した。

 同市滝ノ町の滝ノ町保育所では、年長組の園児約30人が「おはようございます」と元気のいいあいさつで同クラブの会員らを出迎えた。水煮缶を受け取ると、園児たちは「こんな大きな缶詰初めて見た」とうれしそうな声を上げていた。

 同保育所は後日、贈られたタケノコの水煮を給食で出す予定にしているという。

【 2014年06月20日 11時09分 】


エアギター世界へ響け 京都・向日で来月、日本代表関西予選

2014-06-20 14:18:36 | イベント

 音楽に合わせて「弾きまね」するエアギターの普及を目指す日本エアギター協会(東京都)は世界大会に出場する日本代表を選ぶ関西予選大会を、7月 5日に京都府向日市で開催する。地元の京都向日市激辛商店街のキャラクター「からっキー」がエントリーしており、協会は他にも参加するエアギタリストを募 集している。

 京都向日市激辛商店街が予選を誘致して、向日市では初めての開催となる。予選は東京都や名古屋市など計5会場で7回開催し、7月27日に仙台市のライブハウスで決勝大会を催す。優勝者は8月下旬にフィンランドである世界大会への切符を手にすることができる。

 プレイは60秒以内で、使用する曲は自分で用意してまとめる。パフォーマンスだけではなく、選曲や曲の編集も鍵となる。

 大会を盛り上げようと、からっキーがエントリーをして現在は猛練習中だという。「フィンランドを激辛一色に染めてやる」と意気込んでいる。過去には熊本県のキャラクター「くまモン」が参加している。

 関西予選大会は7月5日午後0時半から、同市寺戸町の阪急・東向日駅東側にあるミュージックカフェ「SecondRooms(セカンドルームス)」で開催する。

  出場希望は、6月21日午後10時まで同協会へのメールで受け付ける。件名を「エアギター2014年関西予選大会出場希望」とし、本文に▽住所▽氏名▽ス テージネーム▽年齢▽電話番号▽必ず連絡が取れるメールアドレス▽意気込み-を明記する。エントリー料は3千円。応募者多数の場合は選考をする。会場での 観覧料は1500円。詳細は同協会のブログでも掲載している。

 日本エアギター協会のメールアドレスは、airguitarjapanassociation@gmail.com

【 2014年06月18日 08時50分 】


跳ねて謡って、能楽体験 京都・第5向陽小

2014-06-20 14:16:26 | 習 learn

 能を学び、体験する授業が16日、京都府向日市上植野町の第5向陽小であった。寺戸町在住の能楽師、吉田篤史さん(40)が講師役となり、6年4組の児童28人が伝統芸能の魅力に触れた。

 吉田さんはシテ方観世流準職分で、これまでにも市内の公立小学校で能の指導をしてきた。今年は初めて全小学校で受け持ち、5向小が最初となった。

 授業ではまず、吉田さんが能は室町時代から続いていることや特徴などを説明した。

 続いて、演目「嵐山」の仕舞を披露した。独特の発声で謡いながら、ダイナミックに跳ねたり、力強く足を踏みならしたりして華やかな舞をみせ、児童を驚かせていた。

 児童も代表10人がすり足と跳ねる型に挑戦し、みんなで「高砂」の謡を稽古した。

 最後には児童の謡に合わせて吉田さんが再び仕舞を披露した。

 5向小では27日までに6年の全クラスが能を学ぶ。

【 2014年06月17日 10時19分 】


「キノコの女王」 静かにたたずむ 京都・長岡京

2014-06-14 09:28:35 | 木 plants

 「キノコの女王」とも呼ばれるキヌガサタケが、京都府長岡京市天神の長岡公園で自生しているのが見つかった。白いドレスを着たような優美な姿が、散歩中の市民の目を楽しませている。

 キヌガサタケはスッポンタケ科のキノコ。主に梅雨の時季、竹林に生える。食材として珍重され、中国ではスープの具にしたり、蒸し料理に使ったりされるという。

 12日午前、同公園内の竹やぶで2本が自生しているのを、市民が市職員に伝えた。高さ15センチほどで、茶色の帽子に、網目状の清らかな装いをした姿で静かにたたずんでいる。

 キヌガサタケは、宅地開発による竹林の減少に伴い発生地が少なくなっており、府のレッドデータブックでは準絶滅危惧種とされている。

【 2014年06月14日 08時35分 】


京都・長岡京“恋チュン”でPR 市民300人超が出演

2014-06-14 09:26:54 | 商 trading

 京都府長岡京市のご当地グルメ団体「京都・長岡京 白黒竹食街道」が、アイドルグループAKB48のヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」にの せて加盟店や社寺などの観光名所を紹介する動画を作った。動画投稿サイトのユーチューブで配信して広く市をPRし、認知度向上を目指す。

 加盟店前をはじめ、長岡天満宮や柳谷観音楊谷寺、勝龍寺、神足保育所、京都西山短期大、乙訓高、市役所などで撮影した。各店で働く人たちだけでなく園児や高校生、市幹部ら市民300人超が出演し、曲に合わせて軽やかなダンスを披露している。

 白黒竹食街道の「しろんちゃん」と長岡京ガラシャ祭の「お玉ちゃん」といったおなじみのキャラクターのほか、大河ドラマ誘致でタッグを組む舞鶴市の「ゆうさいくん」、亀岡市の「明智かめまるくん」も登場する。

 3月末に完成し、修正を加えて今月5日に公開した。練習風景など撮影のプロセスを紹介するメーキング映像もあり、再生時間は6分41秒。動画では「京都と大阪の真ん中『長岡京市』におこしやす」と観光客をいざなっている。

 「恋する~」を活用したPR動画の配信は、乙訓地域では向日市の激辛商店街も行っている。

【 2014年06月13日 08時58分 】


認知症応援者3000人超す 京都・向日市の養成講座受講

2014-06-14 09:25:09 | 護 help

 認知症への理解を深めて地域での支え合いにつなげようと、京都府向日市は「認知症サポーター養成講座」を開催している。これまでに3千人以上が受 講してきた。11日には同市鶏冠井町の勝山中で開き、生徒らに認知症の人に対する偏見を持たず、尊重することの大切さを伝えた。

 全国的に展開しているこの講座は同市では2006年度から始まり、市中地域包括支援センターが事務局を務めている。町内会や地域の商店、ボランティアなど多くの市民を対象に6月10日現在で計87回を開催しており、サポーターは3311人に上っている。

 講座では、参加者は認知症の症状や適切な対応の仕方など学び、サポーター(応援者)として認定される。正しく理解し、認知症の人やその家族を温かく見守ることが期待され、特別な活動は求められない。

 この日は、勝山中1年生185人が受講した。センターや市の職員、民生児童委員、介護関係者11人が講師として5クラスで別々に講座を行った。

 講師たちは最初に認知症患者が増加している背景や原因、症状について解説し、「周囲の人がサポートすれば良くなることもある」と訴えた。

 続いて、徘徊(はいかい)する認知症の人に対する悪い対応を寸劇で見せ、グループに分かれて生徒に適切な対応を考えてもらった。生徒からは「優しく話しかけて一緒に家まで送る」などの意見が出ていた。

 その上で、接する際の心構えとして「認知症の人の心情はさまざまで、それぞれの抱える不安や苦しみを理解し、自然に手助けするのが一番」と話した。

 講座後に、生徒は認知症サポーターの証しである「オレンジリング」を受け取っていた。

【 2014年06月12日 11時11分 】


フェンシング、児童が真剣 ロンドン五輪・池端選手が指導

2014-06-14 09:23:33 | 習 learn

 児童にフェンシングの楽しさを教える体験授業が10日、京都府大山崎町円明寺の大山崎小と第二大山崎小であった。ロンドン五輪女子入賞の池端花奈恵選手=乙訓高教諭=らの指導を受けながら、豆剣士が活発な動きを見せた。

  同町は1988年の京都国体でフェンシング競技の会場となって以降、全国レベルの大会が開催されるなど同競技が全国有数の盛んな地として知られる。大山崎 町体育館は「フェンシングの甲子園」ともいわれる。同体育館を拠点とする京都フューチャーフェンシングクラブは児童や生徒を育成し、五輪メダリストをはじ め国際水準の選手や指導者を輩出している。

 体験授業は、京都フェンシング協会などの協力を得て2005年から毎年行っている。

 この日、第二大山崎小では3年生58人が参加した。まず、池端選手らがフェンシングのルールや動き方などを実演を交えて説明。児童はマスクやメタルジャケットに着替え、試合を体験した。

 金属製の剣に最初は緊張した様子だったが、軽く突いてみると「全然痛くない」。ぎこちない動きも次第に解消され、突きを繰り出したり剣をはじいたりして、勝負の世界を楽しんでいた。

【 2014年06月11日 10時36分 】


京都・長岡京の天然水守れ サントリー社員、研修で森林整備

2014-06-11 02:53:13 | イベント

 京都府長岡京市などに事業所を構えるサントリーグループが、自然環境の保全・再生に力を入れている。商品に欠かせない天然水の水源を守るため、本 年度から社員約6000人を対象にした森林整備研修に取り組む。先月末には社員約40人が新緑の西山(同市奥海印寺)に入り、常緑樹の除伐作業に汗を流し た。

 サントリーは2003年から、地下水を育む豊かな森づくり活動「天然水の森」を開始した。現在13都府県の17カ所で活動し、水源涵養面積は7600ヘクタール超に上る。国内工場で使う地下水量の2倍の水を養い育てることを目標に掲げている。

  ◇  ◇

 「天然水の森 きょうと西山」は民有林約60ヘクタール。12年3月に市森林組合と協定を結んで活動を始めた。

 西山はもともと薪炭(しんたん)林だったが、石油燃料への転換に伴い50年ほど前から手入れがされなくなった。近年はナラ枯れやマツ枯れ、シカによる下層植生の衰退といった問題を抱えている。

 植生調査などを行っている「里と水辺研究所」の赤松弘治さんによると、常緑樹のサカキやヒサカキ、ソヨゴが増えたことで日光が遮られ、林床で植物が育ちにくい状況にもなっている。

 地下水を育むためには、落ち葉や草の根などの有機物が供給された、ふかふかの土壌を持つ森にすることが大切で、常緑樹の除伐によって日光が差し込む「明るい森林」にする必要があるという。

  ◇  ◇

 西山での作業には、京都ビール工場(同市調子)やサントリービア&スピリッツ京都支店(京都市下京区)などの社員が参加した。気温30度前後の暑さの中、長岡京市職員とともに山を登った。

 社員らは約1時間半、作業を実施。高さ20メートルほどの常緑樹を次々と切り倒し、樹木を短くして雨で流れないよう地面に積んだ。暗かった作業場周辺は明るさを増した。樹木は地面に置いておくと土から菌が入って肥料になり、落葉広葉樹など下層植生の回復を促すという。

 京都ビール工場に勤める樋口雅美さん=同市奥海印寺=は「水を扱う仕事をしているので、普段から水のことを意識している。きれいな水が将来、もっときれいになれば」と笑顔を見せた。

  ◇  ◇

  サントリーグループは今後約3年をかけ、西山を含む天然水の森7カ所で社員の森林整備研修を行う予定。サントリーホールディングスの内貴研二エコ戦略部長 は「天然水を育む自然を守っていくことが使命であり、責務。体験型の研修を通じて『自然との共生』という価値観の共有化を図りたい」と話している。

【 2014年06月10日 12時13分 】


父への感謝、日本酒ラベルに 失語症の画家描く

2014-06-11 02:51:04 | イベント

 脳梗塞の後遺症で失語症などの障害がある画家の河村武明さん(47)=京都府宇治市=と伏見の清酒メーカーのキンシ正宗、高島屋がコラボレーショ ンした「父の日」特別企画が、京都市西京区の高島屋洛西店で行われている。河村さん直筆のラベルを日本酒の瓶に貼って贈答品にする企画で、河村さんの作品 も展示・販売している。

 河村さんは2001年、脳梗塞で倒れ、言葉や利き手の右手、耳に障害が残った。絶望に襲われたが、左手で絵が描けることを発見し、「表現者たけ」として歩み始めた。

 京都市の中心街で絵はがきの路上販売から活動を始め、現洛西店長の森紳二さんの呼びかけで、初の個展を京都高島屋(下京区)で開催。以来、全国各地で個展を開いているほか「ありがとうのパワー」を伝えたいと、学校などで「無口」な講演を行っている。

 特別企画では、乙訓・洛西地域にゆかりの竹、創作を始めて以来描き続けているヒマワリ畑、富士山を背景にしたラベル3種類を用意。河村さんが日本酒の購入者の求めに応じて、大切な人の名前や感謝のメッセージなどをその場で書く。

 15日まで。特別企画は午前11時~午後6時、洛西店の営業は午前10時~午後6時半。

【 2014年06月08日 09時50分 】


復興手助け、今年もがんばる 京都・長岡第四小がヒマワリ栽培

2014-06-11 02:48:56 | 護 help

 京都府長岡京市友岡の長岡第四小が、東日本大震災で被災した福島県の復興支援に力を入れている。昨年度に続き本年度もヒマワリを栽培する「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加、オーガニックコットン(茶綿)を育てて応援する取り組みも新たに進めている。

 プロジェクトは同県のNPO法人が展開している。ヒマワリの種を全国の「里親」に発送、里親は地元で育てて開花させ、種を採取して福島に送り返す。

 福島の人はその種を、広い畑や学校、店舗、駅などで栽培する。観光振興に役立て、包装や発送の仕事を障害者施設が行い雇用を創出する。種から採る油は調理に使った後、車の燃料に活用される。

 長岡第四小は昨年度に100本を育てて種を送り返したほか、3月に福島市で開かれた「ひまわり甲子園全国大会」に出展。「福島のみなさんがんばってください」など児童の寄せ書きを飾った。

  本年度も5~6年の園芸委員を中心に栽培する。5日の委員会活動で、児童は種100粒を植えた。発芽後、家庭から持ち寄って堆肥化させた生ごみや学校で飼 育しているヤギのふんを活用した土壌の花壇に移す。園芸委員の喜田真悟君(11)、寺田幸輝君(11)、藤原桃子さん(11)たちは「復興のエールになれ ば」「僕たちの思いを種を通じて福島に届けたい」などと話す。

 保護者や地域住民による放課後支援活動の一環で5月から、学校や家庭で育て収穫した綿を、福島に送って綿製品の製造・販売に協力する取り組みを始めた。秋の収穫に向けて栽培を進めている。

【 2014年06月07日 10時40分 】


氾濫に備え、住民視点で防災マップ 京都・長岡京の自治会

2014-06-06 10:42:22 | イベント

 京都府長岡京市の勝竜寺自治会が、勝竜寺地区の近くを流れる小畑川や犬川、桂川の氾濫による水害に備えた独自の「マイ防災マップ」を作った。住民 視点に立った避難ルートをはじめ、洪水時には地震時とは違う避難場所に向かうなど自治会の決めごと、避難を判断する目安などを分かりやすく掲載した。

  同地区は、小畑川と犬川が地区を挟み込むように流れており、小畑川と桂川の合流地点に近い。地盤の低い場所もあり、記録的豪雨によって川が氾濫すると3 メートル以上の軒上浸水が出ることも想定される。そのため1月から国土交通省淀川河川事務所の協力でマップ作りに取り組んできた。

 マイ防 災マップはA3判カラー。大地震の際には長岡第八小が避難所になっているが、洪水時はより地盤の高い長岡第九小に避難するよう自治会の決めごととして明 記。勝竜寺区公民館からガラシャ通りなどを北に向かい長岡第九小に至る推奨ルートを紹介し、「歩道が狭い」「交通量多い」「水路あり」といった注意事項、 浸水しやすい低地や夜は暗くて見えにくい場所なども載せた。

 また、要援護者への声かけや各家庭での準備など避難行動の目安となる小畑川と桂川の水位を記したほか、避難情報の入手方法、緊急連絡先、非常時持ち出し品のチェックリストなども掲載した。

 200部作り、自治会に加入している約160世帯に配る。

 小学1年の時、犬川が決壊した水害を経験した勝竜寺自治会会長の奈佐保さん(67)と運営委員の久貝茂さん(67)は「水害への心構えを徹底していきたい。自治会未加入者への対応も考えてきたい」と話している。

【 2014年06月06日 09時26分 】


大山崎瓦窯に西賀茂の技 廃棄所遺構の瓦、文様酷似

2014-06-06 10:40:21 | 歴 history

 京都府大山崎町教育委員会は4日、平安宮に供給する瓦の生産工房だった国史跡「大山崎瓦窯跡」(大山崎)で、瓦窯の背後に瓦の廃棄に利用されたと みられる遺構が見つかったと発表した。出土した瓦の多くは西賀茂瓦窯(京都市北区)の文様に酷似しており、同瓦窯の強い影響を受けていたことが裏付けられ た。

 大山崎瓦窯は2004年からの調査で10基が確認され、平安宮朝堂院や嵯峨院など嵯峨天皇が営んだ離宮と同じ文様の瓦が大量に出土。大規模な官営工房だったことが明らかになっている。

 瓦の廃棄場所とみられる遺構(南北5メートル、東西3メートル、深さ0・5メートル)は、2~6号窯の背後で発見された。焼き損じなど不用品の廃棄や製品を出荷するための荷造りなど作業場として使われたとみられる。

  この遺構から瓦28点も見つかった。このうち23点は平安宮造営に関わった西賀茂瓦窯と同じ文様で、製作過程も酷似していることから、文様をつけるための 型である笵(はん)と技術者が同瓦窯から派遣されていたことが分かった。町教委は「大山崎瓦窯の成立に西賀茂瓦窯が深く関わっていた可能性が高い」として いる。

 京都大大学院文学研究科の上原真人教授(歴史考古学)は「複数の瓦生産地が連携して平安宮造営を担っていたことが浮き彫りになった」としている。

 町教委は7日午前11時から現地説明会を開く。問い合わせは町教委生涯学習課TEL075(956)2101。

【 2014年06月05日 09時13分 】