恵解山古墳の史跡公園記念しシンポ 京都・長岡京

2014-08-27 20:27:23 | 歴 history

 10月26日に史跡公園として開園する恵解山(いげのやま)古墳(京都府長岡京市勝竜寺、久貝)の記念シンポジウムが24日、同市天神4丁目の市立中央公民館で開かれた。専門家や地元関係者が恵解山古墳の魅力や公園整備の考え方について講演した。

 同古墳は5世紀前半(古墳時代中期)に造られた前方後円墳で、全長128メートルと乙訓地域最大規模を誇る。大量の鉄製武器が出土し、1981年に国の史跡指定を受けた。市は全容解明のため発掘調査を実施。2011年から本格的に保存・整備工事を進めてきた。

 シンポジウムは市教育委員会が主催し、200人超が参加した。まず、同古墳保存整備委員会の中尾芳治委員長が「もうすぐ開園を迎えて」と題して講演。公園整備の考え方について「(既存の)竹林やテニスコートなどを残しながら、かつての墳丘の姿を復元したい」と述べた。

 この後、花園大の高橋克壽教授や長岡第八小の安部俊次前校長ら4人による基調報告があった。高橋教授は同古墳の魅力を「その大きさと高い設計技術」と説明した上で「写真ではなく、実際にその目で見て体感してほしい」と呼び掛けた。

 地元の子どもを交えたパネルディスカッションもあり、聴衆は歴史ロマンに思いをはせていた。

【 2014年08月25日 09時40分 】



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