京都府内の水稲作況指数は平年並み「99」

農水省近畿農政局はこのほど、京都府内の水稲の作況指数（１０月１５日現在）を平年並みの「９９」、１０アール当たりの予想収穫量は５０４キロと発表した。

　地域別でみると、綾部市以北の府北部は「１００」で平年並みだった。府南部はやや不良にあたる「９８」で、稲穂が出てくる８月中下旬も猛暑に見舞われて実が大きくなりにくかったのが要因という。

　水稲の作付面積は１万５８００ヘクタールで、前年と同じだった。

【 2010年10月30日 20時38分 京都新聞

音楽で体動かそう♪ 向日、親子で療育の取り組み

さまざまな障害や、発達につまづきのある子ども向けの、音楽を用いた療育の取り組みが３０日、京都府向日市寺戸町の市福祉会館であった。乙訓２市１町から８組約２０人の親子が参加し、軽快な音楽に合わせて楽しく体を動かした。

　向日市社会福祉協議会が２００８年度から実施している「障がい児療育事業」の一環。本年度は、１０～１２月にかけて全５回シリーズで、音楽を用いた療育法「ミュージックケア」を行う。

　この日はその２回目で、「コラボねっと・京都自立支援センター」の指導員と保育士の２人が講師を務めた。

　参加した親子は広い部屋の床の上に自由に座り、指導員らにならって手をさすったり、腕を上げて伸ばしたりと、まずはリラックス。続いて親子向かい合って座り、音楽のリズムにのって互いの腕を引き合うなどして体を動かした。鈴や太鼓を鳴らしたり、シャボン玉に触れたりして、耳や手をはじめ体いっぱいに刺激を受けながら、親子一緒に楽しい時間を過ごした。

【 2010年10月31日 10時28分 】京都新聞

少年剣士、頂点へ熱戦 大山崎で全国フェンシング大会

「第２３回全国少年フェンシング大会」のフルーレ団体戦が３０日、京都府大山崎町円明寺の町体育館で始まった。全国から集まった小中学生の剣士たちが、頂点を目指し初日から熱戦を繰り広げた。

　日本フェンシング協会と、地元の大山崎町大会実行委が毎年開催している。

　大会は昨年まで、夏の個人戦が同町、秋の団体戦は東京で実施されたが、今年から、暑さを避けるなどの理由で夏は東京、秋に同町と会場が変更されることになった。１８都府県から２５１人の選手が参加した。

　開会式では、山崎豊・大会運営副委員長のあいさつなどに続き、大山崎町の「京都フューチャーフェンシングクラブ」に所属する藤橋知輝選手（大山崎中２年）が選手宣誓した。また歓迎セレモニーとして、大山崎中吹奏楽部が演奏を披露し、式を盛り上げた。

　団体戦は、１チーム３人の総当たり式で、小学低学年と高学年、中学に分かれ、各男女別に競技に臨む。式典後に早速始まった試合では、互いに間合いをはかりながら、一気に踏み込んで突きを入れるなど、激しい攻防を展開。技が決まると仲間や観衆から歓声が飛んでいた。大会は３１日まで。

【 2010年10月31日 10時31分 】京都新聞

村田製作所、純利益６．５倍 １０年９月中間

村田製作所が２９日発表した２０１０年９月中間連結決算（米国会計基準）は、電子機器の高機能化でコンデンサーなど電子部品が好調で、売上高は前年同期比２３・２％増の３１４９億円とリーマン・ショック以前の水準に回復した。純利益は同６・５倍の３１０億円で、３年ぶりの増収増益となった。

　売上高は、スマートフォン（多機能携帯電話）など搭載部品数が多い電子機器市場の活況で、主力のコンデンサーが同３７・４％増の１１４１億円となった。用途別でも家電やコンピューター、車載電装品の各分野で受注が同３０％以上伸びた。

　設備稼働率の向上やコスト削減で、営業利益は同７・６倍の４６２億円となった。円高による為替差損は８億円を計上した。

　下期は、パソコンや薄型テレビ向けの部品需要は減ると見込むが、好調な携帯電話市場が下支えし、拡大基調が続くと予測。

　１１年３月期の売上高は７月予想を１００億円上回る６１５０億円（前期比１５・９％増）に、純利益も１０億円多い５３０億円（同２・１倍）に修正した。部品需要の増加を見越し、設備投資額も７月予想の４５０億円から７０億円上積みする。為替の想定レートは期初の１ドル＝９０円から８２円に変更した。

　村田恒夫社長は「携帯市場は好調で、無線モジュールも出ている。高水準な受注残があり、下期も高い操業度を維持したい」と話した。

　牧野孝次村田製作所取締役　売上高営業利益率は前年同期の２・４％から１４・７％に改善。下期も設備稼働率を高める。

【 2010年10月30日 10時41分 】京都新聞

淀川女性遺体事件、遺棄当日ポリ袋購入か

大阪府高槻市の淀川堤防で宇野津由子さん（当時３６歳）の遺体が見つかった事件で、府警が、死体遺棄容疑で逮捕された無職佐々木一幸容疑者（４２）の車から、遺棄当日にポリ袋を購入したことを示すレシートを発見、押収していたことがわかった。

　鑑定の結果、このポリ袋は、津由子さんの遺体が入れられていたものと同じ種類と判明。佐々木容疑者は否認しているが、府警は容疑を裏付ける証拠の一つとみている。

　捜査関係者によると、レシートは４月２８日午前、大阪市東淀川区のホームセンターで発行され、容量９０リットルの黒いポリ袋１０枚の購入記録が記載されていた。

　店の防犯カメラには、この時間帯に佐々木容疑者が１人で来店し、ポリ袋を購入する様子が映っていたという。

最終更新:10月29日(金)15時25分

不審者から身を守ろう 第二大山崎小、授業で寸劇

京都府大山崎町円明寺の第二大山崎小でこのほど、スクールソーシャルワーカーによる「自己防衛の授業」があった。５、６年生１０４人と保護者は寸劇を通して「一人で外出する時は速足で歩こう」などと教わり、護身術も学んだ。

　防犯教育を目的に同小ＰＴＡが主催。愛知県のＮＰＯ法人「セルフディフェンスコミュニケーション開発」代表理事の青嶋宮央さんら３人を招いた。

　３人による寸劇では不審者役が登場。終了後に司会役から「どんな格好をしていましたか」と質問され、児童はわれ先に手を挙げて「傘を差していた」「体が大きかった」と答えた。不審者を見た時の注意点として「服を着替えると外見が変わる。ほくろや傷、まぶたが一重か二重かも覚えるようにしよう」などと教わった。

　さらに「止まっている車に近寄らない」「不審者に口をふさがれたら手指を１本折る」「首をつかまれたら、不審者の腕をつねろう」などと護身術の具体的な助言も受けた。

【 2010年10月29日 11時39分 】京都新聞

鶏形埴輪や木製品６６点 長岡京で30日から企画展

長岡京市埋蔵文化財センターの特別企画展「市内の古墳と埴輪（はにわ）」が３０日から、同市奥海印寺の市立埋蔵文化財調査センターで開かれる。復元完了後、初公開となる鶏形埴輪など貴重な遺物が並ぶ。

　同文化財センターが、発掘調査や遺物の調査研究に取り組む中で、復元作業を終えた特色ある遺物を公開し、市民に古墳などへの理解を深めてもらおうと企画。今里車塚古墳、恵解山（いげのやま）古墳、塚本古墳、開田古墳群にスポットを当て１９８２年から今年にかけての発掘調査で出土した埴輪や木製品など６６点を展示した。

　開田１３号古墳から出土した鶏形埴輪（高さ３８センチ）は完全な形に復元した。塚本古墳から出土した石見型盾形埴輪も復元し、初公開する。儀式で装飾品として使われた武器の儀仗（ぎじょう）を思わせる細長い形で、全国でもあまり出土しておらず、乙訓地域では唯一の発見例。また今里車塚古墳の冑（かぶと）・盾形埴輪、本年度の恵解山古墳の発掘調査で出土した水鳥形埴輪なども展示する。

　会場には、作者のサインを示すヘラ記号が刻まれた円筒埴輪が並ぶほか、多彩な形、模様の埴輪片や、美しい彫り込みがされた木製飾り板なども紹介され、古墳時代の祭祀（さいし）や、権力者や人々の思いなどを伝える。

　センターの中島皆夫さんは「乙訓地域には多数の古墳があり、古墳時代の第一線の研究者の研究とも直結している。副葬品の美術的価値も高く、当時の人々のお墓に対する考え方を分かってもらえれば」と話している。１１月７日まで。無料。問い合わせは同センターＴＥＬ（９５５）３６２２。

【 2010年10月29日 11時43分 】京都新聞

死体遺棄容疑で養父の妻ら再逮捕 大阪の女性袋詰め遺体

大阪府高槻市の淀川堤防で４月、ポリ袋に詰められた同府豊能町の宇野津由子さん＝当時（３６）＝の遺体が見つかった事件で、高槻署捜査本部は２８日、死体遺棄容疑で宇野さんの養父の妻で無職宇野ひとみ容疑者（３６）＝同府大阪狭山市東茱萸木＝ら３人を再逮捕した。

　事件では津由子さんが養父と養子縁組した直後の２月に約２千万円の保険金が掛けられ、遺体から睡眠導入剤の成分が検出された。捜査本部は別の場所で殺害後、車で運ばれ遺棄されたとみて殺害の経緯についても調べる。

　捜査本部によると、ほかの２人は同府豊中市の無職佐々木一幸容疑者（４２）と高槻市の元トラック運転手入江誠容疑者（３６）。５月に自殺した養父＝当時（３９）＝も被疑者死亡で書類送検する。

　３人の逮捕容疑は４月２８日午後１１時４０分ごろ、高槻市東上牧の淀川堤防ののり面に、ポリ袋に詰めた津由子さんの遺体を遺棄した疑い。死因は頸部圧迫による窒息死だった。

2010/10/28 15:52 【共同通信】

切り絵、国文祭盛り上げ 向日で11月３日から剪画展

来年１０月末に京都府で開幕する第２６回国民文化祭の向日市実行委は、１１月３日から７日まで、同市寺戸町の市文化資料館で、同祭の市のプレ事業として「切り絵の世界　剪（せん）画展」を開催する。

　国民文化祭は、文化芸術の全国的な発表の場として、都道府県を巡回し毎年開催。来年は京都府で行われる。府内各市町村でもさまざま催しが計画され、向日市では「剪画展」を予定している。

　今回のプレ事業は、本番を１年後に控え、同祭への機運を高めていく狙い。向日市在住の剪画作家大月透さんの全面協力を得た。

　期間中、大月さんの作品と、大月さんが副会長を務める日本剪画協会の関西支部の会員８人の作品計約５０点が展示される。

　剪画は主に黒い和紙をナイフで切り抜き、台紙に張って仕上げる。作品展では向日神社や竹の径などの地元の名所をはじめ、白川郷、錦帯橋、イタリアの教会と、国内外の歴史的建造物や景観を描いた会員の自信作が多数並べられる。

　午前１０時～午後５時（最終日午後３時まで）。無料。３日は午前と午後の２回、剪画の体験もある。毎日先着８０人に記念品を贈呈する。問い合わせは市代表ＴＥＬ０７５（９３１）１１１１を通じ市実行委事務局へ。

【 2010年10月28日 12時31分 】京都新聞

天王山のドングリを鉢植え 大山崎小で環境学習

京都府大山崎町円明寺の大山崎小の４年生８４人がこのほど、先週末に天王山で拾った落葉樹のドングリを鉢に植えた。天王山を植生豊かな里山に戻す環境学習が目的で、苗木に育てて２０１２年春に植え戻す。

　「大山崎竹林ボランティア」や「乙訓の自然を守る会」など、地元の住民団体や企業のボランティアら１６人が指導した。児童は用意された竹をのこぎりで切り、きりで底に水抜きのための穴を開け、鉢を手作りした。

　鉢に自分の名前を記した後に土を盛り、除虫などのために水につけておいたクヌギやコナラの実を埋めた。さわやかな秋空の下、子どもたちはボランティアから「ドングリは横向きに植えて」などと手ほどきを受け、元気いっぱいに取り組んでいた。

【 2010年10月28日 12時25分 京都新聞

宇治系は上げ、木津・乙訓系は下げ 府営水道懇談会

京都府南部や乙訓地域に給水する府営水道の２０１４年度までの供給料金を検討する府営水道経営懇談会は27日、１立方メートル当たりの基本料金を宇治系は１円引き上げて44円、木津系は８円引き下げて78円、乙訓系も７円引き下げて80円とするよう府に提言する方針を決めた。

　使用料に応じた「従量料金」は木津系のみ３円下げて36円、宇治系は19円、乙訓系は36円で据え置きとした。府は提言を参考に新料金を正式決定する。

　受水するのは、宇治系の宇治市や城陽市、八幡市、久御山町、木津系の木津川市や京田辺市、精華町、乙訓系の長岡京市や向日市、大山崎町の計10市町。

　料金見直しは宇治、木津、乙訓３浄水場接続のためで、府が懇談会に諮問。２月の会合で宇治系引き上げ、木津・乙訓系引き下げの方向性を示したが、大山崎町と府が基本水量の取り消しを求めて係争中だったことなどから提言は遅れていた。

　新料金案は、懇談会の小委員会が試算。木津・乙訓系は、ダム建設負担金の利息軽減などのコスト削減効果が経費を上回るため、値下げとした。宇治系は宇治浄水場の老朽化で設備更新費の負担などが見込まれ値上げとなった。木津系の従量料金は、人口増加で供給水量が拡大しており引き下げとした。

　宇治市の久保田勇市長ら委員の要求で、府民負担軽減のため府に一層の経費削減努力を求める付帯意見を提言に盛り込むことで一致した。

【 2010年10月27日 22時29分 】京都新聞

日電産、15年度売上高２兆円へ具体策

日本電産は２７日、２０１５年度連結売上高を２兆円とする中期経営目標の具体的内容を発表した。情報化や自動車の電動化などに対応する製品開発、新興国での生産拠点開設、Ｍ＆Ａ（企業の合併・買収）を進め、１０年度の売上高予想７千億円から約２・８倍に増加させる。

　精密小型、車載用、家電・産業用の各モーターとその他の製品の売上高目標を各５千億円とする。

　インターネット経由でソフトを利用できるクラウドコンピューティングの拡大を予想、サーバー向けのハードディスク駆動装置用モーターの出荷をさらに強化する。また、欧米企業のモーター事業買収で家電・産業用モーターの増収を見込む。うち米電機大手エマソン・エレクトリックのモーター事業が持つ先進技術を駆動などの電動車両に生かす。

　新興市場対策も急ぐ。１２月にインドに販売会社を設立。１１年に同国の市場を視野に、約１００億円を投資して家電や車載用モーターの生産拠点を設ける。中国では販売体制も強化し、１２年度までに１００の販売拠点を整備する。また、Ｍ＆Ａの資金を調達するため、９月に１千億円の新株予約権付社債を発行するなど財務基盤を強化している。

【 2010年10月28日 09時09分 】京都新聞

純益ほぼ倍増２７０億円 日本電産９月中間

日本電産が２６日発表した２０１０年９月中間連結決算（米国会計基準）は、主力の精密小型モーターをはじめ全分野の販売が好調で、純利益が前年同期比９５・９％増の２７０億円となった。過去最高益だったリーマン・ショック前の２００８年の水準までほぼ回復した。

　売上高は同２６・８％増の３４０７億円。主力のハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）用モーターを含む精密小型モーターが前年同期比８％増の１７１１億円と堅調に推移。家電・産業用モーターなどの一般モーターも、今年１月のソーレモータ買収で同５１％増の４８１億円となった。

　製品の設計見直しや中国への生産移管による原価低減で、営業利益は過去最高の５１５億円となった。円高に伴い為替差損９６億円を計上した。

　１１年３月期は、米電機大手エマソン・エレクトリックのモーター事業買収で売上高を７千億円に上方修正した。円高の進行を見込んで為替レートの想定を従来の８５円から８０円に修正、利益面の見通しは変更しなかった。

　永守重信社長は「為替相場に影響されないようグローバルな事業体制を築きたい」とした。

【 2010年10月27日 14時00分 】京都新聞

利用促進へ運営協が初会合 長岡京の多世代交流施設

京都府長岡京市長法寺の市立多世代交流ふれあいセンターで２５日、施設の運営などに提言を行う協議会の初会合が開かれた。委員らが市民の利用促進など課題について意見交換した。　同センターは、市が昨年秋に府から移譲された婦人教育会館を改修し、本年度に新設した。センター内には、サークルなどが学習室を使用できる生涯学習フロアをはじめ、市民活動オフィスフロア、男女共同参画フロア、健康福祉のシルバー活動フロアなどを設置。市老人クラブ連合会や乙訓医師会、乙訓聴覚言語障害者地域活動支援センターの事務局が入居している。

　運営協議会は学識経験者や関連団体の代表、公募の市民、市職員ら１３人で構成。この日の第１回会合では、小田豊市長が委員に委嘱状を手渡し、会長に府社会教育委員の久貝和子さんを選んだ。

　この後、センターの概要や１０月１日現在、８２の団体が生涯学習フロアの登録するなどの利用状況を、事務局が報告した。

　委員からは「団体だけでなく一般市民の参加を引き込む工夫を」「利用中のサークルを見学できるような仕組みがない」などと課題を指摘。利用料の平日と土日の平準化や、コミュニティーバスの増便などを求める意見も出た。

京都新聞

「ララン」の携帯ストラップ製作 大山崎町商工会

大山崎町商工会青年部はこのほど、イメージキャラクター「ララン」をデザインした携帯電話のストラップを製作した。商工会や町のＰＲと、観光客向けの土産品の開発を兼ねて考案。３１日に催す「おおやまざき産業まつり」で発売予定で、「町内外の多くの人に親しんでもらいたい」と期待を寄せている。

　ラランはランの妖精をイメージしたキャラクター。かつてラン栽培の先進地だった町の歴史を踏まえ、１９９８年に商工会が「誕生」させた。ストラップは縦約９センチ、最大幅約４センチ。花びらを思わせる紫色の頭と愛らしい笑顔、葉と同じ緑色の小さな腕が特徴だ。

　町商工会はまず３００個を製作。定価は５００円（税込）だが、３１日に町役場駐車場で開く産業まつりでは特別に４００円で売り出す。１１月以降は商工会が入居する大山崎ふるさとセンターのほか、青年部員が経営する店舗で販売する。

　青年部はラランをあしらったＴシャツもインターネットで販売中で、１１月には年賀はがきも売り出す。原口剛志副部長（３７）は「いろんな形でラランと商工会をアピールしていきたい」と話す。

【 2010年10月27日 11時14分 】京都新聞