家電・タイヤの不法投棄撲滅、道遠く 京都・長岡京

2016-06-19 07:01:10 | 政 governing
 家電製品などの不法投棄が地域で相次ぐ現状を受け、京都府長岡京市はこのほど、本年度の第1回対策会議とパトロールを行った。担当部署の職員らが投棄現場を視察するとともに、抜本対策検討を本格化させるが、撲滅への道のりは険しそうだ。

 同市で昨年度、不法投棄されたテレビや冷蔵庫、パソコンなど家電製品の回収は計121台に上り、一昨年度から3倍近く増加。大半がブラウン管テレビで、市は昨年3月にケーブルテレビのデジタルとアナログ変換サービスが終了した影響が大きいとみている。本年度も4月だけで13台が回収され、昨年度と同水準の量になる恐れがある。

 パトロールには市職員と向日町署員の計17人が参加。不法投棄が多い同市勝竜寺の新幹線高架下に赴いた。近くの小川にタイヤ4本が捨てられていた。周辺は街灯や民家がなく、夜間は真っ暗で人通りもほとんどない。参加者は「投棄しやすいから車で捨てに来るのだろう」と話した。

 この後に開かれた対策会議では、昨年度に実施したパトロールなどの報告や本年度の事業計画が示された。講演した向日町署生活安全課の泉谷浩課長が「よく捨てられている場所に防犯カメラを設置することも検討してほしい」と要望した。

【 2016年06月15日 10時58分 】


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