毎年年末に予約して新しい年になると福袋を買いに行く
お気に入りの洋服屋さんがありました。
1万円位の福袋に3万円分くらいの洋服が入っているんです。
セーター、カーディガンにスカーフや、
時にはアウターが入っているときもありました。
毎年毎年福袋を買うのが楽しみで、
クリスマス前頃には予約しないと~と思っていました。
でも、2022年の12月は福袋の事をすっかり忘れていました。
母の介護に加え、訪問医さんが来られたり、
デイケアの方がベッド用のテーブルなどを持ってきて下ったり、
ケアマネさんと今後の事を話し合ったり。。
そんな時、その洋服屋さんから電話が入りました。
「今年も福袋をやっていますよ~。
今年はまだ予約されていない様ですが。。」
電話を受けながら、正直福袋どころではないと思いました。
「ちょっと母が倒れて、今年は無理なんです。。」
そう言って電話を切ったのですが、そのことを主人に話したら
「なんで? いつも楽しみにしている福袋やろ。
頼んだらええやん。」と言ってくれました。
「え。。。そうなんや。。頼んだらええんか。。」
母の介護の事でいっぱいいっぱいで気が張っている時、
主人にそう言ってもらえてちょっと気が楽になりました。
母に夕食を食べさせてあげているときに、
「いつもの福袋忘れてて今年はやめとこうかな
って思ってたんやけど、やっぱり頼もうかな。
○○さんが頼んだらええやんっていうてくれてん。」
と母に言ったら、母が突然引き出しから紙袋を出して
その中の1万円をちょっと震える手でつまみ出し、
「そら買いに行かな。。ほら、これで福袋買いにいっといで。」
と渡してくれたのです。
福袋代をもらったのは初めて。。
「え。。ええの。。? ありがとう。。」
結局その時のお金が母からもらった最後のプレゼントになりました。
直後に母の体調が悪くなり、入院、そしてそのまま亡くなって。。
告別式、初七日。。
連絡だけ入れておいた福袋をお店に取りに行けたのは、
新しい年になってしばらくしてからのことでした。
その年の福袋の中にはしっくな色合いのセーター2枚と
私の好きな深い緑色のカッソートが1枚
それにたくさんのマスクが入っていました。↓
母に見せることができたとしたら、
「ええのが入っていたやん。よかったな~」と言ってくれるでしょうね。
大事に着ようと思います。母からの最期のプレゼントですからね。
ちなみに、このお店の福袋はこの年で終わり
この福袋がより一層思い出の最後の福袋となりました。
この1年半の間、更新がないのに訪ねて下さっていた方
本当にありがとうございます。
また、その間コメントも頂きありがとうございました。
優しいお気持ちに元気をもらいました。
ご心配おかけしましたがまた少しずつ更新していこうと
思っています。
お時間ある方、またコメントを頂けたら嬉しいです。
コメントは、非掲載にもできますのでその時はお伝えくださいね。
最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。
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