森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

雨水

2021-02-21 | 日記


 この一週間のうち三日は大吹雪でした。
 やっと昨日から止んで、今日は陽の射す穏やかな一日となりました。
 この大吹雪が、どうやら今冬の「さいごっぺ」だったようです。
 予報では、残る一週間もわりと平穏なお天気が続くらしいので、いよいよこの
 まま春三月に突入していきそうです。
 ありがたいことです。
 
 ちょうどこの時季、二十四節気では雨水にあたるそうです。
 今年は二月十八日から三月四日とのことですので。
 雨水とはその字のごとく、暖かくなって雪が雨に変わって降るようになり、
 積もっていた雪や氷がとけだして、水になることのようです。
 またその昔は、カワウソが魚を捕まえて、岸辺に並べるようすが祭りのように
 見えたらしく「獺祭魚(カワウソの祭り)」ともいったそうです。
 暖かくなって水生動物たちが活発に動き出したのでしょうね。

 しかし二ホンカワウソは、九年前に絶滅したと公式に発表されています。
 ところが、どうやら高知県に生息しているらしいのです。なので未だに「生息
 しているの いないの」と口角沫を飛ばす大論争になっています。
 あるオジサンは、定年退職後の残り人生を、すべて二ホンカワウソの発見に費
 やしてきましたが、とうとう生息確認できないままに「今は自分が絶滅危惧種
 になってしまった」と寂しげに話していました。



 三月に入るとすぐに啓蟄です。
 雪どけがどんどん進んで陽が当たり、土の中が暖かくなって虫たちが動きだし
 ます。
 確実に春が近づいています。
 さあ、今年の春はどんな春になるのでしょうか。
 とにかく、もう一息です。


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